マリーンズ戦記2026 7月14日 ライオンズ戦(ベルーナドーム) 啐啄同時
先発はアンドレ・ジャクソン投手。二回に1点の先制を許し、追いかける展開とはなったが、追加点を許さない安定感あふれるピッチングを披露した。我慢の投球を続けていたジャクソンだが、五回に1点の追加点を許しリードは2点に広げられると六回途中で坂本光士郎投手にマウンドを譲った。
「ジャクソンは良かった。今日は球数も少なかった。ただ次もあるので、今日は早めに代えました」とサブロー監督。ベンチから駐車場に向かう階段の途中の少し広いスペースで立ち止まるとメディアの質問に答えた。
打線は蒸し暑さの中で重苦しかった。一回、三回、四回、五回、六回、七回と毎回のように得点圏には走者を進め、塁上を賑わすが、なかなかあと1本が出ない。スコアボードに0が並んだ。最終回に四球、四球、四球で無死満塁。これ以上ない絶好の好機が訪れるが併殺の間の1点のみ。最後は空振り三振でゲームセットとなった。
「ヒットは打てたけど、シングルばかりで長打が少なかった。打線が寂しかった。もうちょっとこう早い段階で一人だれか突破口を開けるようなバッターがいたら展開も変わっていたかもしれない」と指揮官は悔しそうに攻撃を振り返った。
好調だったチームだが、ここにきて突然、急ブレーキがかかったような状況になっている。5月以来の3連敗で6月13日以来の借金1となった。
「まあ、勝っている時はみんな初球から思い切って振っていた。長打も出て、点が取れいていた。元通りではないけど、今は、ヒットは出るけど、長打が出ない。得点が入らない。去年の悪い時のようなちょっと悪いパターンになっている」と指揮官は打線の現状を冷静に説明した。
大事なのは苦しんでいる時にどう立ち振る舞うか。野球に限らず、そこで人の真価が問われる。好調な時は何事もうまくいく。ただ、いったん、それがピタッと止まった時。どのようにして再び流れに乗るのか。どのように努力し、どのような行動をとり、どのように思考するか。指揮官は今こそ、選手たちにその問いを投げかけ、ジッと様子を見守っている。
「彼らがどうするか。どう考えるか。そのへんをちょっとボクは見たいなあと思う。結局、自分で覚えないと自分のものにはならない。アドバイスとか協力はしますけど、なるべく、そこはボクからは何も言わないように。そういう風にしていこうと、ボクはそうしたいなあと思う」とサブロー監督。
苦境の中だからこそ。選手たちの成長を願うからこそ。練習中は、いつも通りにベンチの左隅から選手の細かい動き、練習方法、取り組みをじっくりと定点観察している。苦しい今こそ、大きく変わるチャンス。啐啄同時(そったくどうじ)。答えを与えるのは簡単だが、あえて考え抜いた末になにか大きな発見をしてほしいと思う。
今シーズンは80試合を終え、残りは63試合。前半戦は残り10試合となった。苦しい時間が続いているが、今こそヤングマリーンズが大きく成長するチャンスでもある。
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