九州産馬の夏がやってきた!馬格のあるリピート馬が好成績/佐賀・霧島賞データ分析
7月16日佐賀3レース 16時50分発走予定
今年も九州産馬の夏がやってきた。今週木曜日は佐賀競馬場で霧島賞が、週末18日にはJRA小倉競馬場でひまわり賞(2歳、芝1200m)が行われ、佐賀からは新馬勝ちのタカヨシが飛田愛斗騎手で、バミューダボーイが長谷川蓮騎手で出走を予定している。
当コラムでは佐賀で行われる霧島賞をデータから分析。1年間、この舞台を目指して力を蓄えてきた馬たちの戦いを、2015年~26年の過去10回のデータから探る。
地方馬4勝の理由
やや波乱に傾向変化、3年連続1番人気敗れる
ただ、最近はやや波乱傾向。3年連続で1番人気が4着以下に敗れ、3連単は万馬券となっている。特に23年は2~3着に2桁人気の地方馬が入り、3連単は54万5570円だった。
先行・差しの好走馬多し
1周1100m、直線はゴールまで200mの小回りコースだが、当レースでは先行・差しからの上位入着頭数が多い。
内枠の逃げか、外枠の差し
3着内率が最も高いのは1番で50.0%。逃げで1勝、先行・差しで2着3回、3着1回だった。
外枠で好成績の8番、10~11番は3着以内に入った10頭中9頭が4番手以下からの先行・差しだった。
古馬、牡馬が好成績
牝馬は全体的な傾向としては年齢を重ねた方が好走率が上がる。
400kg台後半が理想
地元騎手優勢
生産者ランキング
霧島賞3着以内が高い好走率
前月に行われるトライアルレース(JRA交流、九州産限定)での勝ち馬も3勝、2着3回、3着1回と上位入着頭数が多いが、好走率としてはそこまで高くない。
データからの推奨馬は?
②上位人気
③1番枠
④4歳~6歳
⑤400kg台後半
⑥霧島賞3着以内
ゴーツウキリシマ(JRA)は昨年の霧島賞で2着。今年の出走馬では最先着だった。
その後は障害レースを走り、2着1回、3着2回と、臨戦過程からは昨年よりも力をつけている。
前走馬体重470kgと馬格がある点や、6歳牝馬という点もデータ的には好材料。
①②④⑤⑥に該当。
ケイテンアイジン(JRA)は昨年の霧島賞3着。スタートで滑るような格好となり出遅れたが、上位でまとめた。
今年3月には障害レースで勝利。4歳牡馬で前走馬体重は500kgだった。
①②④⑥に当てはまる。
ベルウッドウズメ(浦和)はJRA在籍時に2勝。
多くの馬が九州産限定レースで勝利を挙げる中、本馬は2勝ともを一般馬相手に挙げており、その点は大きな評価となるだろう。
昨年秋に地方競馬に移籍し、地方馬同士の重賞・九州産グランプリを優勝。九州産重賞連勝を狙う。
前走馬体重498kgで、九州産グランプリで騎乗した山口勲騎手を早くから手配。
⑤に該当。
ヒマワリクン(高知)は昨年の九州産グランプリ3着。
霧島賞トライアルの大隅特別を勝っての参戦となる。トライアル勝ち馬の好走率は高くないが、3勝、2着3回、3着1回。また、不良馬場とは言え勝ちタイムは昨年の霧島賞より速かった。
前走馬体重は451kgで、好成績の最内枠を引いた。
③④⑤に当てはまる。
アンヘリータス(JRA)は九州産限定の新馬戦、ひまわり賞と連勝。
その後はGIやオープンレースなど強い馬相手に走ってきた。
前走馬体重410kgで、3歳牝馬はやや苦戦傾向だが、鞍上・石川慎将騎手は当レース2勝、2着1回と好成績。
2歳時の実績は十分で、データを覆す走りも期待できる。
①②に該当。
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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