63の猛チャージ 肥後莉音がプロ初V
3打差を追いかけ、ルーキーの肥後莉音が見事なプロ初優勝。しかもトーナメントレコード、トーナメントコースレコードと、ダブルレコードのおまけつきだった。
「うれしいです。初出場のステップ・アップ・ツアーで3日間、優勝争いができた。ここ数年間、優勝争いをしていない。久々にアドレナリン、緊張感を味わうことがとても新鮮」と言葉が弾む。
Vのシナリオはスタート前、自身で完成させていた。「優勝スコアは通算15、16アンダーになると考え、前半で4バーディーをとり、後半で勝負。きょうの勝因はパッティングが決まったことです」と振り返る。
なるほど、後半の10番で勝負の流れを引き寄せた。第1打が左ラフの木の下へ。残り105ヤードの第2打、目の前の木が邪魔になったが、6Iのランニングショットで切り抜ける。ただ、ピン奥10メートルの下りのパッティングが残った。「狙うというより、スピードを合わせた。少しスライスするライン。よく入ったと思う。流れをつないだパッティングです」と手応えを話した。
さらに16番パー5もキーホールに。第1打を林に打ち込み、ナイスリカバリーを見せた。残り199ヤードの第3打、5Wでピン2メートルへ。この日、8つ目のバーディーとなったものの、後続の石田可南子が追い上げる展開だ。最終18番で2メートルのバーディーフィニッシュを決めたが、まだ優勝は確定していなかった。
「できることはすべて終えた。スコアカードを提出している時、優勝が確定したことをスタッフの方が教えてくださった」という。
「いい経験です。直近の目標は明治安田ステップ・ランキングで2位以内に入って、来年のJLPGAツアーの出場権を得ること」と説明し、「でも、2週後の大東建託・いい部屋ネットレディスの主催者推薦をいただいています。その試合で第2回リランキングのいい足がかりにもしたい」。
プランC、Dまで描き、奮闘の材料にしてしまう。まず1勝-近い将来の米ツアーを視野に入れながら、さらなる可能性を見出すパワーが最大の強みである。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ