なぜ大阪体育大学広報室はニュース記事の発信に力を入れるのか―大学広報から大学メディアへ
記事年480本、SNS、学内新聞で発信
広報室は2020年4月にそれまでの入試・広報部から分離するかたちでスタートしました。2019年に毎日新聞社を退職した私が室長を務め、デスク兼ライターとしてこの1年間で約380本の記事を書きました。
大学は社会課題の解決に役立つ知の宝庫
例えば、現在、部活動改革は、国が中学校の運動部活動を地域展開する方針を示すなど大きな社会テーマとなっています。広報室では、部活動改革研究の第一人者であるスポーツ科学部・中尾豊喜(とよき)教授の研究成果や実践活動に加え、本学独自の部活動指導者養成プログラムや、中学校で実際に部活動指導に携わる学生を継続的に取材することで、より良い改革に役立つ記事を少しでも多く提供するように努めています。
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クラブニュースで選手の成長、学びを発信
そのため広報室では、試合結果や勝敗を伝えるだけではなく、選手の成長や挑戦、授業での学びや知見がいかに競技に役立ったか、競技を通じて得られた学びなど、勝敗の背景にある教育的な価値を可能な限り取材することを心がけています。
編集方針は「主人公は学生」
大学が社会に提供する最も大きな価値は、社会を支え、活躍する人材の育成だと考えるからです。
東日本大震災の翌年から毎年、福島県南相馬市で実施する「体育大学だからこそできる」健康支援・レクリエーション活動に参加した学生や、不登校の子どもを受け入れる大阪府内の施設で「メンタルフレンド」として子どもに寄り添う学生の思いを読者に知っていただくことは、ささやかでも社会課題の解決につながるとともに、学生のさらなる成長にも寄与するのではないかと考えています。
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なぜ大学はメディアであるべきか
社会に役立つニュースの発信を積み重ねることは、広告や宣伝以上に、大学の価値や信頼を高めるブランディングにつながると考えています。
大学にはニュースがありすぎます。大きなニュースはメディア各社にFAXやメールでプレスリリースをしますがそれでは追いつかず、広報室員が自ら日々、精力的に書かねばなりません。SNSは拡散力の強い有力なツールですが、研究成果や学生の思い、成長ストーリー、試合で繰り広げられたドラマを詳しく深く書くことには適していません。
メディアとは自ら編集方針を持ち、自ら責任を持って取材・編集し、社会に継続的に情報を発信する組織や仕組みだと考えます。
近年は、企業が自らメディアを持ち、社会へ直接情報を発信する例が増えています。大学もまた、教育・研究成果や学生の成長を社会に伝えるメディアとしての役割を果たす時代になったのではないでしょうか。
AI時代、大学の活動を未来へ残す
SNSは、情報を素早く広く届ける力に優れていますが、ウェブニュースは検索され、蓄積され、長く参照される知的資産です。このため、広報室ではウェブニュースの発信を重視しています。
大学が教育や研究、学生の活動について発信しなければ、その価値は社会に十分伝わらず、未来に残りません。また、足や人脈を使って大学内外を巡り一次情報を集める「取材」は人にしかできず、AI時代、取材力はより重要になっています。
大学には、社会に伝えるべき知と人の成長があります。広報室はその価値を信頼できる一次情報としてウェブ上に残し、読者の疑問や社会課題の解決に役立つ大学メディアでありたいと考えています。
大坪康巳(おおつぼ・やすみ)
大阪体育大学広報室長。1965年4月生まれ。毎日新聞社で運動部編集委員、スポーツ事業部長、論説委員。高校野球、オリンピックなどを取材。2019年、大体大に入職。スポーツジャーナリズム論担当。選抜高校野球大会選考委員。
(この記事はAIを利用し推敲を重ねました)
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