佐賀3歳短距離最終戦!先行すれば勝率100%の好枠か、短距離で強さ見せるラウダーティオか/佐賀・佐賀ユーススプリントデータ分析

佐賀県競馬組合
チーム・協会

第1回 佐賀かささぎスプリント優勝ラウダーティオ 【撮影:佐賀県競馬組合】

第6回 佐賀ユーススプリント (3歳、ダート1400m)
7月5日佐賀5レース 18時05分発走予定


今年創設された佐賀3歳短距離三冠の最終戦。
一冠目の佐賀城下スプリントはフラクタル、佐賀かささぎスプリントはラウダーティオと、ここまで異なる馬が勝っている。2頭どちらかが二冠を手にするのか、あるいは別の馬の台頭があるのか。
ここでは「佐賀ユースカップ(3歳、ダート1400m)」の名称で行われていた2021年~25年の過去5回のデータを元に分析する。

路線分けで人気傾向に変化の可能性

単勝1番人気は3着内率60.0%。4着以下となったのは21年テイエムサツマオーで、3着とは半馬身差の4着と、昨年のツモ10着だった。
このうち21年は当レースが創設された年で、重賞で安定した実績を残している馬がほぼいないメンバー構成。混戦模様で、勝ったアルティマソウルは9番人気、3連単は73万4340円(9番人気→6番人気→7番人気)と大波乱だった。
2年目以降は上位人気馬の勝利だが、2~3着には人気薄が入ることもあり、以降の4回中3回で3連単万馬券。九州優駿栄城賞の1カ月後の3歳重賞とあって、それなりの実績馬と、ここで爪痕を残したい馬とが混在したメンバー構成となりやすいことが万馬券輩出の一因だったと考えられる。
しかし、今年は「佐賀3歳短距離三冠」と位置付けられ、中距離の九州優駿栄城賞とは路線分けしており、短距離の実績馬が揃った。人気傾向に変化が見られる可能性がある。

単勝人気別成績 【表1】

逃げ未勝利

舞台となるダート1400mは佐賀競馬場で最もレースが行われるメジャー距離。直線の引き込み線からコースを1周する。小回りコースということもあり、この舞台は逃げ有利なのだが、当レースでは逃げが不振。3着が1回のみというのはこの距離に限らず重賞レースでもなかなか見かけないデータだ。
好走率が高いのは先行。差しも1勝、2着1回、3着2回で、末脚をしっかり使えれれば、上位入着を果たしている。小回りコースながら差しが届くのは佐賀の特徴とも言えるだろう。

脚質別成績 【表2】

4番、8番からの先行は勝率100%

前述のデータのように先行が非常に好成績のレース。そこで馬番別成績について「全脚質」と「先行」について見てみる。下表の棒グラフのうち左が「全脚質」、右が「先行」だ。
全体的な傾向としては、好走馬番は全脚質でも先行でも共通している。中でも4番と8番は全脚質では3着内率60.0%、先行に限ると勝率100%だった。

馬番別成績 【表3】

牝馬も好成績

「夏は牝馬」という格言がある。6月下旬~7月の暑い時期に行われる当レースでも牝馬が3勝を挙げる活躍。JRAや各地方競馬場で取材をしていても牝馬は「気温が上がってきて、硬さが取れて動きが良くなってきた」と調教師から聞くことも多い。連対率や3着内率などは牡馬の方が優勢だが、牝馬の3勝、2着1回、3着3回という成績から、性別による割引は不要だろう。

性別別成績 【表4】

1冠目はフラクタル

ここまでの佐賀3歳短距離三冠を振り返る。
まず1冠目となったのは4月佐賀城下スプリント。勝ったフラクタルはJRAから移籍初戦を2着ののち、2番手から抜け出す形で3連勝中だった。しかしこのレースでは逃げ争いが激化したため、中団やや後方に控えて、直線で差し切った。脚を溜める競馬もできることを示した。
1番人気ラウダーティオはネクストスター盛岡での重賞勝ちに加え、佐賀移籍初戦の前走での勝ちタイムが抜けていたが、逃げ争いに巻き込まれてしまったことや、終始大外を回らされたことが影響し、4着だった。

佐賀3歳短距離1冠目 【競走成績】

2冠目はラウダーティオ

5月の2冠目・佐賀かささぎスプリントではラウダーティオが巻き返した。先行してゴール直前でグイッと伸びての勝利。単勝1.6倍の支持に応えた。
1冠目の覇者・フラクタルも3着ながら勝ち馬から3/4+クビと小差だった。

佐賀3歳短距離2冠目 【競走成績】

データからの推奨馬は?

①上位人気
②先行
③4番、8番からの先行だとなお良し

ラウダーティオは2冠目・佐賀かささぎスプリントの覇者。
1冠目も不利な展開に巻き込まれての敗戦で、力は示した。前走・吉野ヶ里記念は古馬混合重賞ながら3着と存在感を示しており、走破タイムも優秀。
ここは頭一つ抜けた存在だろう。おそらく1番人気に支持されそうで、内目の枠からも先行しそう。①②に該当。

フラクタルは1冠目・佐賀城下スプリントの勝ち馬。前走は九州優駿栄城賞6着だったが、こちらは距離2000mと長め。佐賀1300m~1400mでは6戦オール3着以内で、得意距離に戻る。①に当てはまる。

ハクアイドゥマンは3歳重賞で3戦連続3着と、力上位の馬。
特に佐賀城下スプリントではハイペースの中逃げる形となり、展開としては楽ではなかっただろうが3着に粘った。
4番枠は先行すれば勝率100%の好枠。①②③に当てはまる。

同じく先行すれば勝率100%の好枠に入ったのは、イケノアサチャン
こちらはこれまで戦ってきた相手から一気に強化され、重賞初出走でどこまでやれるか。序盤のスピードについていって先行できれば、②③に該当。

第6回 佐賀ユーススプリント 【出馬表】


文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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