世界選手権4位から再出発へ。ゴールボール男子日本代表の「連覇への現在地」と消えない闘志
中国・杭州で開催された「2026 IBSA ゴールボール世界選手権」。パリ2024パラリンピック金メダリストとして今大会に臨んだ男子日本代表は4位に終わり、上位2チームに与えられるロサンゼルス2028パラリンピックの“最初の出場枠”を、あと一歩のところで逃した。
「準々決勝の壁」を突破も、立ちはだかった宿敵・ドイツ
エース金子は、前半に同点となる鋭いグラウンダーのショットを決めるなど見せ場もあったが、流れを変えるため前半途中に一度ベンチへ下がる展開に。「ドイツ対策はしてきたものの、個人としてやるべきことをすべてやりきれたかというと悔いが残る。相手を崩すようなコースの精度が、ここ最近の課題。それが改善しきれないまま大会を迎えてしまった」と金子は唇を噛んだ。さらにこう続ける。
「重要な場面でのペナルティや、相手のボールに対応しきれなかった部分での失点が響いた。ただ、そこは本当にこれから改善できる日本の伸びしろでもある」
「技術が足りなかった。本当にイチから、やっていかないといけない」
守備の要であるセンターの田口侑治は、言葉を絞り出した。
試合はたった一つの流れで暗転する。「我慢しなければいけない時間帯をドイツが我慢し、日本が失点してしまった。掴みたいところで流れを掴みきれなかった」と工藤ヘッドコーチも勝負のあやを悔やんだ。
王者の意地と新戦力の台頭
また、今大会ではロサンゼルスを見据える大きな収穫もあった。パリ大会では出場時間の短かった鳥居陽生は、今大会すべての試合で金子・田口とともに先発に抜擢された。コートに立てる喜びを全身で表現しながら、直線的な高速球や、ライトウィングのポスト際から相手守備の間隙を突く鋭いショットで得点も重ねた。
3位決定戦ではブラジルに6-10で敗れ、4位になった男子日本代表。今大会では中国とドイツがロサンゼルス大会への切符を手にした。しかし、日本にとってロサンゼルスへのチャンスはまだ終わったわけではない。出場枠獲得の機会はあと2回残されている。
text by Asuka Senaga
photo by TEAM A
※本記事はパラサポWEBに2026年6月に公開されたものです。
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