マリーンズ戦記2026 6月14日 ベイスターズ戦(ZOZOマリンスタジアム) サブロー監督「成長を感じている。確実に、着実に」

千葉ロッテマリーンズ
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千葉ロッテマリーンズ サブロー監督 【画像提供 千葉ロッテマリーンズ広報室】

 6月14日。2026年 交流戦最後のゲームが14時試合開始のデーゲームで行われた。次週からはZOZOマリンスタジアムでは土日もナイターとなる。上空の風は6メートル前後。少し肌寒い曇空の下、デーゲームへの名残惜しさも感じながらベイスターズ戦は静かにスタートした。

 試合前のサブロー監督からは是が非でも交流戦を勝利で締めたいという並々ならぬ決意が伝わってきた。グラウンド裏のスペースで、すれ違う選手たちに「今日は絶対に勝つぞ」と力強く自ら伝えた。この試合を終えると4日間、試合のない日が続く。だから総力戦で力ずくでも勝利をもぎとる。確かなプランと決意をもってタクトを振るった。
 
 試合後の勝利監督インタビュー。ボード前に姿を現した指揮官は試合前の鬼気迫る表情から一転、勝利を手にした安堵の表情に包まれていた。開口一番、「今日は絶対に勝ちたかった。総力戦で臨む決意だった。勝てて良かった」と心の底からの思いを口にした。
 
 二回にキャプテンの一発で先制をする。4番に入ったネフタリ・ソト内野手が左中間に7号ソロ。七回にも8号ソロでチームを鼓舞した。「キャプテンの2本は大きかった」とサブロー監督。前日にはNPB通算1000試合出場を達成。6月12日には古巣ベイスターズから本塁打を放ち、12球団すべての球団から本塁打を記録した。6月5日のジャイアンツ戦(東京ドーム)ではNPB通算200号本塁打。この交流戦で様々なメモリアルを達成し、多くの思い出を残し、交流戦を終えた。
 
 先発のサム・ロング投手は四回に同点に追いつかれ4回、被安打6、1失点で早めの降板となった。そこからはサブロー監督の勝利への執念が乗り移ったような激しい采配が動き出す。絶対的ブルペン陣へと繋いだ。
 
 「ロングは今日 良かった。良かったったけど、今日はもう総力戦で行くと決めていた。だから彼にはナイスピッチングと言って、プランを伝えて代えました」とサブロー監督は振り返った。

 五回に1点の勝ち越しを許すが、その裏に上田 希由翔内野手の3号ソロで、すかさず追いつく。そして二死満塁から山口航輝外野手がセンター前に落とす執念の勝ち越しの2点適時打。あとは絶対的に信頼する勝利の方程式が稼働した。七回には佐藤都志也捕手が左中間に7号ソロを押し込んだ。
 
 「いつものウチの展開ではなかったけど、キャプテンの2本、さらに上田、佐藤都志也のホームランは大きかった。(上田)希由翔が点を取られた直後に一発を打ってくれた。あれで、チーム全体が楽になった。その後の点に繋がったと思う。みんな打点をあげてくれてすごく嬉しい」とサブロー監督から笑みがこぼれた。
 
 佐藤都志也も、上田も「監督のアドバイスのおかげ」と口にした。これについてメディアから問われると「タイミングを早くと。まあ、悪くなるとみんなタイミングが遅くなる。ただ、それを言っているだけ」と指揮官は声掛けの内容を短めに説明した。佐藤都志也には練習中。そしてもう一回。試合中にもベンチで伝えた。これについて「試合中、言っていたことが全然できていなかったので、最後もう一回、試合途中に伝えた。おい、気づけと」と苦笑した。そして「まあ、彼らにボクのアドバイスは効いていないと思う。でも結果的に打てて、そう言ってくれたのなら良かった」と少し照れくさそうにしながらも喜んだ。
 
 相手先発は150キロ後半の剛速球で押してくる投手。当初からその自慢のストレートに的を絞り、打線に徹底していた。それも効果を生んだ。「全員にそう伝えた。全員、真っ直ぐを行けと。ストレートを投げ込んでくる投手。そして最初にソトがそれをホームランにしてくれた。あれが結果的に流れを作った。これはチームとして大成功だと思う」と満足そうに頷いた。
 
 借金4で突入した交流戦。10勝6敗2分けで、勝率五割復帰。形を整えてレギュラーシーズンに戻ることが出来る。「成長を感じている。ちょっとずつではあるけど、確実に、着実に成長をしていると思う」と指揮官。5月下旬から6月上旬にかけてチームは大きく成長を遂げた。勝ったことはもちろん、試合内容がいい。それがなによりも嬉しく、確かな手応えとなっている。

 「打撃陣がガラッと変わった。打てるようになった。速いストレートも弾けるようになった。引っ張れるようになった。イコール長打も増えた。そして今日、途中出場をした宮崎(竜成)にしても、普段あまり出る機会がなかった中で、ああいう守備でファインプレーをしてくれる。しっかりと練習を一生懸命にやってくれていることが、そのまま試合に出ている」と称賛した。

 そして「もちろん、ウチのチームはピッチャーを中心に守り勝つチーム。ブルペン陣を含め頑張ってくれている。打てない時もピッチャーが頑張って僅差で勝てるようになっている。それは忘れてはいけない。そんな中で簡単には負けなくなった。勝てるようになってきた。これは大きい」と選手たちへの信頼を口にした。

 ただ最後は勝って兜の緒を締める。それがサブロー監督が自分に課してる掟。「勝率五割という、まあ最低ラインで交流戦が終わることが出来て、これから、どれくらい貯金が出来るか。先発に関しても今回、毛利(海大)と田中(晴也)は打たれたけど、慌てずに本当に良くなってから上がって来て欲しいと思っています。そのためにもいろいろなプランを練っていきたい。これからも気を緩めずに全員で頑張りっていきたいと思う」と語気を強めて、監督室へと戻っていった。チームはしばしの休息を挟み、また動き出す。一つでも上の順位へ。一つでも多く勝つために。今のマリーンズは無限の可能性を秘めている。そして指揮官はその頭脳をフル回転させチームが勝つため、選手たちが活躍するために作戦を立案し実行に移す。本格的な夏はもうすぐそこまで来ている。今年は熱い夏になりそうだ。

文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原 紀章
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