マリーンズ戦記2026 6月12日 ベイスターズ戦(ZOZOマリンスタジアム) 勝率五割復帰 サブロー監督「やっと。やっと。でも、ここから」
「今年、相当、苦しんでいた。本来であればレギュラーで出ないといけない選手だと思う。でも、この世界、そんなに甘くない。一軍では実質2年目。壁にぶち当たって、もがいて、もがいて、結果が出なかった。でも、こういうところでちゃんとヒットを打てたというのは彼も嬉しいと思いますし、ボクも嬉しい」
勝利監督インタビュー場に姿を現したサブロー監督は嬉しそうにサヨナラのヒーローの一打を振り返った。前日6月11日の練習中には悩める若者に声をかけた。「ちょっと気になることを言っただけ」とメディアには多くを語らなかったが、「反動で打っているように見えた。反動ではないよと。それだけですよ」と簡単に説明を加えた。
厳しい試合だったが、チームの状態の良さが随所に見られるゲームだった。二回に山口航輝外野手の8号ソロで先制した。低めのストレートをバックスクリーンまで運び返した。三回に逆転を許すが四回にこの日がNPB999試合出場となったネフタリ・ソト内野手の6号ソロで追いついた。古巣から初アーチ。これで自身12球団すべてのチームから本塁打を打ったことになった。記念すべき1本だった。
「ホームランは調子がよくないと打てないと思う。流れをイッキに変えるホームランは偉大だなあと思います」と指揮官は流れを引き寄せた2つのアーチに感謝をした。
投げては先発の廣池康志郎投手。ストレートが冴え渡っていた。8回を投げて2失点。自己最多の113球を投げた。勝ち星こそつかなったが、指揮官は「チームとしても助かった。彼の投球の流れがサヨナラに繋がったと思う」と目を細めた。そして「ストレートが走っていた。相手バッターも遅れての空振りが多かった。今日は本当に良かった。イニングも投げてくれる先発投手。そしてしっかりと抑えてくれる。すごく貴重な存在です」と絶賛した。
最大9あった借金を返済した。5月13日にどん底にあったチームは翌14日から反転攻勢をかけた。サブロー監督は監督室にスタメン野手たちを個々に呼び、打席での心構えを伝えた。熱い想いは選手たちの心にしっかりと響いていた。転機になった。そこから4連勝。チームは好転した。そして約一ヶ月後の6月12日。ついに借金をすべて返済した。しかし、これがゴールではない。指揮官は「やっと、やっと。でも、ここから。明日、明後日、どのような戦いをするか。ここから突き抜けられるか。押し戻されるか。そこで今のチームの力を試されると思う。明日の試合はすごく大事になる。とても楽しみです」と不敵な笑みを浮かべ、会見を締め明日を向いた。
交流戦は残り2試合。今後の試金石となる大事な2試合。ここから突き抜ける。それ以外の選択肢は頭にはない。日々、成長を続けているこのチームはどこよりも勢いがある。今は通過点。さらなる上を目指して、進んでいく。2026年のマリーンズの物語は始まったばかり。ここからさらなるドラマが待っているのだ。
文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原 紀章
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