ペップ、今季限りでシティ監督退任 クラブ史上最高の指揮官が別れ
グアルディオラ退任へ――シティ黄金時代を築いた10年に幕
グアルディオラは退任後もシティ・フットボール・グループとの関係を継続し、「グローバル・アンバサダー」として活動。グループ傘下クラブへの技術的助言やプロジェクト支援などを行っていくという。
自身の声明では、マンチェスターという街、そしてクラブへの深い愛情を語った。
「辞める理由を聞かないでほしい。理由はない。ただ、心の奥底で“今がその時”だと分かっている。永遠に続くものはない。でも、感情や記憶、マンチェスター・シティへの愛は永遠だ」
さらに、工業都市としてのマンチェスターの歴史や文化に触れながら、「この街は努力によって築かれた。自分もチームも、その精神を理解するようになった」と振り返った。
また、2021年のマンチェスター・アリーナ爆破事件や、コロナ禍で母を亡くした際にクラブやサポーターから受けた支えにも言及。「あなたたちは、自分が最も必要としていた時に力をくれた」と感謝を述べている。
最後には、「ノエル、僕は正しかった。本当に最高に楽しかった。みんなを愛している」と、就任当初に初対面したノエル・ギャラガーへの言葉で締めくくった。
グアルディオラ体制下のシティは、まさに黄金時代を築いた。プレミアリーグ6度制覇、UEFAチャンピオンズリーグ優勝、FAカップ3回、リーグカップ5回、クラブワールドカップなど、獲得タイトルは20に及ぶ。
中でも2017-18シーズンのプレミアリーグ100ポイント到達は歴史的快挙だった。106得点、32勝、得失点差+79など数々の記録を打ち立て、イングランド史上最高とも評されるチームを作り上げた。
さらに翌シーズンには国内4冠を達成。2022-23シーズンにはクラブ史上初のトレブルも成し遂げ、2023-24シーズンには前人未到のプレミアリーグ4連覇を実現した。
タイトルだけではない。グアルディオラの影響はイングランドサッカー全体に及び、ポゼッション、配置、ビルドアップ、プレッシングといった現代サッカーの基準そのものを書き換えた存在として語られている。
クラブ会長カルドゥーン・アル・ムバラク氏は、「ペップはシティを変えただけではない。フットボールそのものを変えた」と称賛。CEOフェラン・ソリアーノ氏も、「彼の遺産の真価は未来の歴史家たちが判断することになる」と、その功績の大きさを語った。
グアルディオラは今週末のアストン・ヴィラ戦で、クラブ史上最多となる593試合目の指揮を執る予定となっている。
マンチェスター・シティの歴史を塗り替え、世界最高峰のクラブへ押し上げた10年間。その旅路が、ついに終わりを迎えようとしている。
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