【FC町田ゼルビア】組織力がぶつかる“東京クラシック”

FC町田ゼルビア
チーム・協会

【©FCMZ】

2試合連続のクリーンシート

 町田が逞しい姿を見せている。
 中3日や2日で試合が続いている“9連戦”の7戦目となった前節・千葉戦。立ち上がりから勢い良くぶつかってくることが予想された相手に対し、町田は「逆に飲み込もう」(黒田剛監督)と序盤から攻撃姿勢を強く打ち出した。すると、7分、36分とナ・サンホが立て続けにゴールを奪って2-0。後半に入っても、逃げ切りに失敗していた今季の課題を克服する姿を見せて、そのまま勝ち切った。これで2試合連続の無失点で2連勝。ハードな日程に加え、ケガ人も出ている厳しいチーム事情の中、理想とする戦いを表現した選手たちに黒田剛監督も賛辞を贈った。

「(後半途中に)ロングボール主体で長く押し込まれる時間もあったが、しっかりと帰陣し、ゴール前の守備、我々のコンセプトどおりにクロスに対しても跳ね返すことができた。2試合連続クリーンシートは、今の大きな成果」

 前節は2位・FC東京も勝利。勝点差は『4』のままだが、ACLEファイナルズ参加による日程変更の関係で3位・町田の方が試合数は1ゲーム少ない。そしてEASTでは唯一開催される今節、90分以内で勝利することができれば勝点差はわずか『1』だ。リーグ戦は残り3試合。堅い守備を武器とする“町田らしさ”を取り戻しているチームは、諦めることなく上を追い続ける。

前節はテテ・イェンギ(背番号99)が2得点に絡む活躍で勝利を呼び込んだ 【©FCMZ】

各局面のバトルで上回れるか

 今節は同じ東京都に本拠地を置く東京Vとの“東京クラシック”だ。経験豊富な闘将・城福浩監督は、一人の個に依存することなく全員がハードワークし、緻密な守備網を構築する組織力の高いチームを今季も作り上げている。前節はFC東京に1-2で敗れたとはいえ、試合を見ればどちらに転んでもおかしくない内容。前線からの統一された献身的なプレス、鋭いカウンターで相手を苦しめていただけでなく、森田晃樹のゴールに象徴される連動した攻撃もある。4月29日には、首位・鹿島に今季唯一の90分での黒星を付けたチームでもある。

 システムは同じ[3-4-2-1]。ミラーゲームが予想される戦いで、どちらが各局面のバトルで上回り、主導権を奪うか。互いに強固な守備が武器とあっては、一瞬の隙が勝敗を分ける堅いゲームになりそうだ。

東京Vとの前回対戦では、中山雄太(手前)らがゴールを奪いスコアは2-2。その後のPK戦で町田が敗れる結果となった 【©FCMZ】

武器を研ぎ澄ませて勝利を目指す

 その東京Vの攻略に向けて、前節2得点のナ・サンホも“町田らしい”戦いをポイントに挙げた。

「自分たちの組織的な守備を見せることができれば、ボールを奪ってゴールまで行けると思っています。ここ数試合、選手の距離感が良い。そういう部分で十分に相手を崩していけると思っています」

 前節・千葉戦の先制点もセンターFWテテ・イェンギの前線からのプレスが起点となって生まれた。町田の守備はゴールを守ると同時に点を取りに行くための武器である。東京V相手にも、やはりその戦いを研ぎ澄ませることが大きなカギとなる。

「(今季は)自分の中ではもったいなさがある。もっと良いプレーをして、もっと試合に出て、もっと自分を表現できたと思っている。残り3試合とプレーオフでは、自分の中でのもどかしかった部分をしっかり発揮したい」(ナ・サンホ)。

 結果に飢えたアタッカーは、堅守・東京V相手にもどん欲にゴールを奪いに行く。

【©FCMZ】

明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド第12節
5.13(水)
19:00 KICK OFF
vs.東京ヴェルディ
会場:町田GIONスタジアム

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著者プロフィール

1977年、「サッカーの街・町田を代表するサッカークラブをつくる」という考えの下、地域の小学生たちを選抜して結成したFC町田トレーニングセンターを設立。裾野から頂点へと市民の力で自然発生的にクラブの強化のピラミッドを築き上げ、1989年にFC町田トップチームが誕生。クラブ名の「ゼルビア」は、町田市の樹である欅の英語名と、町田市の花であるサルビアを組み合わせて名付けられた。本拠地は町田GIONスタジアム。地域の皆様に愛され、地域の発展に貢献できる町のシンボルになるべく、「天空の城 野津田」というブランディングを行っている。

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