指標面でも大きく飛躍。藤原恭大と西川史礁の1・2番コンビの成長にデータで迫る
千葉ロッテの1・2番コンビが、揃って打率ランキング上位の好成績を残している
今回は、藤原選手と西川選手がこれまでのキャリアで残してきた各種の指標と、今シーズンにおける両選手の進化について紹介。若き1・2番コンビが持つ共通点や好成績を収めている理由に迫る。(※成績は4月28日の試合終了時点)
積極的な打撃スタイルが持ち味だったが、今季は選球眼も大きく向上している
また、長打率に関しても2025年までの7年間で.400を上回ったのは2020年の一度のみ。その結果として、通算のOPSも.667とやや低く、自身初の規定打席到達を果たした2025年のOPSも.700をわずかに下回るなど、打者としての生産性という面では課題を抱えていた。
しかし、今季は打率.309に対して出塁率.400と四球を選ぶ機会が増加し、IsoDも.091とキャリア最高の水準に達している。また、四球を三振で割って示す、選球眼を表す指標の一つである「BB/K」も今季は.500とキャリア平均を大きく上回っており、選球眼が著しく向上していることが見て取れる。
さらに、長打率を見てもより多くの塁打を生み出す打者となっている。また、長打率から単打の影響を省いた「ISO」に関しても、今季は.096と前年を上回る数字を記録。選球眼と長打力の向上に伴い、OPSも.804と飛躍的に上昇している。
2023年以降はBABIPが向上し、俊足の左打者という特性を大いに生かせるように
藤原選手は2021年のBABIPが.261、2022年は同.253と一般的な基準値とされる.300を大きく下回っており、その影響もあってかこの時期は打率も低かった。しかし、2023年〜2025年は3年連続で基準値を上回る数字を記録し、それに伴い打率も上昇。コンタクト力の向上によって、俊足の左打者という特性を大いに生かせるようになったという見方もできそうだ。
そして、2026年のBABIPは.389とキャリア最高の水準となっており、現在の打撃好調にもつながっている。BABIPは長い目で見るとキャリア平均に近い数字に収束していく傾向にあるとされるだけに、選球眼の向上を活かし、今後BABIPが変化した際にもチャンスメイク能力を維持できるかどうかが重要になってきそうだ。
藤原選手と同様に、西川選手も今季は四球を選ぶ頻度が着実に増加している
しかし、今季は打率.323に対して出塁率.391、IsoDも.068と、四球を選ぶ頻度が大きく増加。また、昨季のBB/Kは.188と非常に低かったものの、今季は同.304と着実な改善が見られる。選球眼の向上はチャンスメーカーとしての資質にも直結するだけに、上位打線を任される選手としては大きなプラス要素となっている。
さらに、昨季の長打率.381に対して今季は同.404とより多くの塁打を生み出せる打者となりつつある点も頼もしく、OPSも.795と前年に比べて大きく向上。打者としての生産性が飛躍的に高まりつつある。
BABIPは2025年の時点で.343とかなりの高水準だったが、今季は.413と非常に高い数字を記録している。右打者ながら継続して高いBABIPを残している点は特筆もので、この点においても藤原選手と似た特性を示している。高いBABIPは積極的な打撃スタイルとも好相性ではあるが、選球眼が向上した今季も同様にヒットを量産している点も興味深いところだ。
選球眼と生産性を向上させた二人が、チームの屋台骨を支える存在へと成長するか
両選手は今後も好調を維持し、チャンスメイク能力と強打を併せ持つ強力な1・2番コンビとして、チームの戦いを軌道に乗せることができるか。両選手が大成を果たすか否かは今後のチームの浮沈を占う要素となり得るだけに、今後も要注目となってきそうだ。
文・望月遼太
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