マリーンズ戦記2026 5月5日 バファローズ戦(京セラドーム大阪) こどもの日
「うちの負けパターン。ミス、ミス、ミスで。結局、点をとられて打てないまま終わってしまった。まあ、ミスは仕方がない。次、取り返してくれたらいいというところではあるのですけど、なんとかウチが良い方に回るように、持っていきたい。なんとかしないといけない。みんな一生懸命やろうとやっているのですけどね。あとはどう応えるかだと思う」
九回に1点を返したが試合は1対6の敗戦。地下一階の薄暗い関係者駐車場スペースに姿を表したサブロー監督は待ち構えていたメディアに言葉を振り絞るように答えていった。
四回まで相手先発の前に走者を出せなかった。五回、ようやく先頭のネフタリ・ソト内野手の三塁へのボテボテの当たりが内野安打になるラッキーな形で出塁をすると一死一、二塁とチャンスを広げた。ここで二塁走者ソトに代走を投入。早い段階から積極的に動き、流れを変えようと攻めた。
「(ソトだと)1本では返ってこれないと思ったので。とりあえず1点をとらないことには流れを変えられない。まあソトの調子もあまり良くない」とサブロー監督。
しかし、続く打者が併殺という結果に終わり、攻めることで流れを引き寄せようと試みたが残念ながら結果は伴わなかった。六回一死からも走者を出すが盗塁死。なかなか突破口を見いだせない苦しい展開が続いている。
「色々と考えてはいる。あまり塁に出られない中でどうするか。出したら出したで悪い方向にいってしまうこともある。ただ、なんとかこう、動かしたいと思う。動きがなくなるのはちょっと。上手くいかなかった」と指揮官は苦しい胸の内を口にした。
相手先発は2メートルを超える長身の新外国人右腕。7回まで投げて無得点。攻略は出来なかった。「横で見ていると、やっぱり身長は高い分、高めのボール球を振らされる選手が多かった。マウンドも高い球場の中で身長が高い。対策はしたけど、それ以上に相手がよかった。ボクも経験があるけど、身長が高い選手って、バッターボックスで近く感じる。なんかそんな感じになっていた」と悔しさをにじませた。
試合前練習中にはベンチで打撃不振に苦しむ西川 史礁外野手と寺地隆成捕手と話し込んだ。内容を問われると「彼らは勉強」とコメントすると一呼吸入れて、想いを口にした。
「今は苦しめばいいと思う。相手もプロ。そんな簡単には打たせてくれない。いずれにせよ、この先、絶対にこういう時はくる。この中で、もがきながら、どうやって自分たちで直していくか。この苦しみの中で自分の修正ポイントが分かったら、この先のためになる。打撃の波は緩やかになるはず。そんな話をしました。まだまだ彼らは勉強」
サブロー監督の話を2人はじっと聞き入っていた。額から落ちる汗を拭おうともせず、真剣に聞いた。最後は指揮官が「さあ、次は守備練習に行ってこい!」と送り出してようやく話は終わった。この試合で西川は久しぶりに左前打。復調のキッカケになって欲しいと指揮官は願う。
囲み取材が終わり、輪が解けるとサブロー監督は最後に自ら切り出した。「あした、みんなでスタメンを考えて、だいぶ、ガラッと変えるかもしれないですよ」。じっと耐え忍んで好機を待つつもりは毛頭ない。動く。攻める。積極的にいく。もがきながらも動くことでなにかを掴みとろうとする。それが2026年のマリーンズのスタイルだ。
こどもの日。球場内外には鯉のぼりが、はためいていた。鯉のぼりには古くより逆流を力強く登る鯉のように、たくましく育って欲しいとの人々の願いがこめられているという。若いマリーンズ戦士たちも、この逆流の中にあって諦めず、必死にもがき、動き、目的の場所まで登りつめていく。力強く、泥臭く成長していく。
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