電光石火の5トライで勝利の波に乗る!BR東京戦で成熟度を示し、レギュラーシーズンはいよいよ最終節へ

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この試合が50試合目となった木田晴斗選手。流れを掴むきっかけとなった前半15分のトライ 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

勝負の潮目は、突然やってくる。その潮流は勝利へと導くか、それとも敗戦へと引きずり込むか。この日の勝負の潮目はすぐにやってきた。3点を先制されてからの折り返し、攻撃し続けることで規律を奪い、相手がイエローカードを貰った前半12分のタイミング。この日50キャップ目となる木田選手のトライでこの潮流に乗ると、その後15分で30点。どの得点も1フェーズ目からの決定打で相手を仕留め、波に乗った状態で前半を終えた。
今季17戦目となったリコーブラックラムズ東京戦、連戦の中で育まれた勝利の潮目を見る経験値、そしてだれが出ても自分たちのラグビーを行えるチームの成熟度が勝敗を分けた。

規律面、セットプレーで優位に立ち前半5連続トライ

レギュラーシーズンも残り2節となった第17節。クボタスピアーズ船橋・東京ベイはリコーブラックラムズ東京と対戦した。舞台はハワイアンズスタジアムいわき。スピアーズはトップリーグ2018-19で同会場でのプレー経験があり、その際は東芝ブレイブルーパスを相手に逆転勝利を収めている縁起の良いスタジアムだ。

ただ、これまでの試合と同様に本節も簡単な戦いではない。相手のリコーブラックラムズ東京とは第2節でも対戦し勝利しているものの、前後半の入りで先制を許し、規律面でも課題を残した。さらにブラックラムズは今季を通して堅実な戦いぶりを見せ、第17節時点でリーグワンとなってから初のプレーオフ出場を決めるなど、調子を上げているチームだ。

対するスピアーズは、前節の三重ホンダヒート戦でアタックのキープレイヤーである藤原選手が負傷。今季好調を見せていた同じくスクラムハーフの谷口選手も長期離脱となり、フォワードとバックスのつなぎ目に不安が生じる。だが岡田選手はヒート戦で2トライを挙げるなど、代役となる選手が台頭している。このブラックラムズ戦もチームは総力戦で臨んだ。

先発はフロントローに加藤選手、江良選手、為房選手。セカンドローには、これまでリザーブで活躍していたヴァンジーランド選手が入り、スタートからパフォーマンスをアピールする。バックスでは9番・岡田選手、10番・フォーリー選手のベテランハーフ団が、廣瀬選手ら若いバックス陣へとつなぐ。リザーブには前節の先発メンバーを中心に、インパクトのある選手たちが控えた。またこの試合で11番・木田選手と21番・ブリン・ホール選手がリーグ通算50試合目となった。

前節が3年ぶりの公式出場となった岡田一平選手。2019年6月29日に行われたカップ戦釜石シーウェイブス戦以来、7シーズンぶりの先発出場 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

曇り空の下、木田選手を先頭にピッチへ入場したスピアーズ。序盤は中盤で激しい攻防が続き、ヴァイレア選手のブレイクなどで勢いを見せる場面もあったが、アンストラクチャーから自陣へ侵入され、この試合初のペナルティを犯して先制点を許した。

それでもスピアーズは落ち着いて立て直す。相手陣に入り込むと、リフティングからモールを組む意表を突いた仕掛けで前進。ゴール前ラインアウトではバックスも加わってモールを押し込み、相手のイエローカードを誘った。以降は攻撃の手を緩めることなく、相手の反則を積み重ねていく。15分、中央スクラムからバックスへ展開すると、ライン際でボールを受けた木田選手がステップで相手をかわし、この日の最初のトライを奪った。

規律の部分で優位に立ったスピアーズは、その後もセットプレーを起点に主導権を握る。折り返しの攻撃ではマキシ選手が左サイドを豪快に突破してトライ。22分にはスクラムからの一次攻撃でヴァイレア選手がトライを決め、勢いを加速させる。フォーリー選手の高いキック精度も光り、スコアを着実に伸ばしていった。
25分には中盤でのスティールからチャンスを作り、ラインアウトのサインプレーから岡田選手からパスを受けた江良選手がフィニッシュ。さらに28分、ハーフウェイラインアウトから展開した攻撃では、メルヴェ選手のブレイクを起点にリカス選手がトライを挙げ、約15分の間で5連続トライで相手を突き放した。
数的有利の時間帯でペースを掴み、相手の反則でボールを奪ってセットプレーから安定したボールを供給、そして一次攻撃で確実に仕留めるという好循環が30点リードという結果に表れ、ハーフタイムを迎えた。

今シーズン11トライ目となるマキシファウルア選手のトライ 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

オレンジアーミーの前でパワフルなランでトライを奪った江良颯選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

後半の序盤の時間帯では相手が制した。ここまでいい形で組めていたスクラムだったが、後半ファーストスクラムでスピアーズが反則。自陣に食い込まれたところ、全員のタックルでしぶとく抗ったが6分にトライを許した。このトライをきっかけに会場の雰囲気を含めて、徐々に相手のペースに傾く。しかし、バックスタンドから聞こえる「オレンジ・オレ」の掛け声に呼応するように、スピアーズは相手にペースを渡すことはなかった。

後半10分を過ぎてリザーブメンバーを投入すると、キックを効果的に使いながら、相手陣でのプレー時間を確保する。17分にはモールによってタイラー選手がトライを取り点数を40点とした。
積極果敢に攻める相手に対し、粘り強いディフェンスとキッキングゲームによって、エリア中盤での展開を続ける。20分過ぎの相手陣でのマイボールスクラムでは、このチャンスを確実に得点に変え、またも一次攻撃からヴァイレア選手がトライを奪った。

これで47対8としたスピアーズは、残り時間を堅い展開で試合をコントロールし続け、終了間際にはラインアウトからオペティ選手が突破を起点に山田選手がトライを奪い、勝負を決めた。後半は1トライ奪われたものの、3トライを返し、最終スコア52対8でこの17節を勝利した。

ハラトア・ヴァイレア選手はこの日ウィングで出場し2トライを獲得。マキシ選手と木田選手と並び11トライでリーグ5位のトライ数 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

バーナード・フォーリー選手は過去に自身が所属していたブラックラムズを相手に精度の高いキックを披露 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

前半の勝負所で一気に得点を重ね、後半は時間とリザーブプレーヤーを使いながら相手に流れを渡さず着々とスコアを重ねる。試合ごとに大きくメンバーは変えながらも、だれが出ても同じ判断、同じイメージを共有してプレーできる点こそが、今のチームの成熟度を物語っている。
この試合でスピアーズは勝ち点5を積み上げ、勝ち点69点で埼玉パナソニックワイルドナイツと並び3位をキープ。
次戦となる最終節は首位・コベルコ神戸スティーラーズとの直接対決が待っている。勝ち点差はわずか2。順位、そしてプレーオフへの道筋を大きく左右する一戦だ。最終節に待つ順位争いの勝負の潮目は実にシンプル。勝つか、それ以外か。
17試合を通して積み重ねてきた経験と自信をぶつける舞台が、えどりくで待っている。

次のホストゲームは5/10(日)コベルコ神戸スティーラーズ!えどりく最終戦にして勝負の一戦!「オレンジ大作戦」で団結して勝利を!来場者には本物のオレンジもプレゼントします! 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

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文:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ広報担当 岩爪航
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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著者プロフィール

クボタスピアーズ船橋・東京ベイは、日本ラグビーの最高峰「ジャパンラグビーリーグワン」に所属するラグビーチームです。。1978年創部し1990年にクボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市の(株)クボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備しました。「Proud Billboard」のビジョンの元、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っています。またSDGsの推進や普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進しています。

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