電光石火の5トライで勝利の波に乗る!BR東京戦で成熟度を示し、レギュラーシーズンはいよいよ最終節へ
今季17戦目となったリコーブラックラムズ東京戦、連戦の中で育まれた勝利の潮目を見る経験値、そしてだれが出ても自分たちのラグビーを行えるチームの成熟度が勝敗を分けた。
※リンク先は外部サイトの場合があります
規律面、セットプレーで優位に立ち前半5連続トライ
ただ、これまでの試合と同様に本節も簡単な戦いではない。相手のリコーブラックラムズ東京とは第2節でも対戦し勝利しているものの、前後半の入りで先制を許し、規律面でも課題を残した。さらにブラックラムズは今季を通して堅実な戦いぶりを見せ、第17節時点でリーグワンとなってから初のプレーオフ出場を決めるなど、調子を上げているチームだ。
対するスピアーズは、前節の三重ホンダヒート戦でアタックのキープレイヤーである藤原選手が負傷。今季好調を見せていた同じくスクラムハーフの谷口選手も長期離脱となり、フォワードとバックスのつなぎ目に不安が生じる。だが岡田選手はヒート戦で2トライを挙げるなど、代役となる選手が台頭している。このブラックラムズ戦もチームは総力戦で臨んだ。
先発はフロントローに加藤選手、江良選手、為房選手。セカンドローには、これまでリザーブで活躍していたヴァンジーランド選手が入り、スタートからパフォーマンスをアピールする。バックスでは9番・岡田選手、10番・フォーリー選手のベテランハーフ団が、廣瀬選手ら若いバックス陣へとつなぐ。リザーブには前節の先発メンバーを中心に、インパクトのある選手たちが控えた。またこの試合で11番・木田選手と21番・ブリン・ホール選手がリーグ通算50試合目となった。
それでもスピアーズは落ち着いて立て直す。相手陣に入り込むと、リフティングからモールを組む意表を突いた仕掛けで前進。ゴール前ラインアウトではバックスも加わってモールを押し込み、相手のイエローカードを誘った。以降は攻撃の手を緩めることなく、相手の反則を積み重ねていく。15分、中央スクラムからバックスへ展開すると、ライン際でボールを受けた木田選手がステップで相手をかわし、この日の最初のトライを奪った。
規律の部分で優位に立ったスピアーズは、その後もセットプレーを起点に主導権を握る。折り返しの攻撃ではマキシ選手が左サイドを豪快に突破してトライ。22分にはスクラムからの一次攻撃でヴァイレア選手がトライを決め、勢いを加速させる。フォーリー選手の高いキック精度も光り、スコアを着実に伸ばしていった。
25分には中盤でのスティールからチャンスを作り、ラインアウトのサインプレーから岡田選手からパスを受けた江良選手がフィニッシュ。さらに28分、ハーフウェイラインアウトから展開した攻撃では、メルヴェ選手のブレイクを起点にリカス選手がトライを挙げ、約15分の間で5連続トライで相手を突き放した。
数的有利の時間帯でペースを掴み、相手の反則でボールを奪ってセットプレーから安定したボールを供給、そして一次攻撃で確実に仕留めるという好循環が30点リードという結果に表れ、ハーフタイムを迎えた。
後半10分を過ぎてリザーブメンバーを投入すると、キックを効果的に使いながら、相手陣でのプレー時間を確保する。17分にはモールによってタイラー選手がトライを取り点数を40点とした。
積極果敢に攻める相手に対し、粘り強いディフェンスとキッキングゲームによって、エリア中盤での展開を続ける。20分過ぎの相手陣でのマイボールスクラムでは、このチャンスを確実に得点に変え、またも一次攻撃からヴァイレア選手がトライを奪った。
これで47対8としたスピアーズは、残り時間を堅い展開で試合をコントロールし続け、終了間際にはラインアウトからオペティ選手が突破を起点に山田選手がトライを奪い、勝負を決めた。後半は1トライ奪われたものの、3トライを返し、最終スコア52対8でこの17節を勝利した。
この試合でスピアーズは勝ち点5を積み上げ、勝ち点69点で埼玉パナソニックワイルドナイツと並び3位をキープ。
次戦となる最終節は首位・コベルコ神戸スティーラーズとの直接対決が待っている。勝ち点差はわずか2。順位、そしてプレーオフへの道筋を大きく左右する一戦だ。最終節に待つ順位争いの勝負の潮目は実にシンプル。勝つか、それ以外か。
17試合を通して積み重ねてきた経験と自信をぶつける舞台が、えどりくで待っている。
※リンク先は外部サイトの場合があります
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ