「“投げられちゃいけない世界”で闘ってきたので、投げられたことに対しての思いはレスラーの中でも人一倍強いですよ」5.3福岡大会でドン・ファレと一騎打ち!“1000万円”問題にも言及!ウルフアロン選手にロングインタビュー!!

チーム・協会

【新日本プロレスリング】

5月3日 (日) 『レスリングどんたく 2026』福岡国際センター大会で、ドン・ファレとのスペシャルシングルマッチに挑むウルフアロン。『NEW JAPAN CUP』1回戦、屈辱の敗戦のリベンジに向けて、いま何を思うのか? 

撮影/タイコウクニヨシ
■『ナッツRV Presents レスリングどんたく 2026』
5月3日 (日) 16:30開場 18:00開始
福岡・福岡国際センター

※リンク先は外部サイトの場合があります

5月4日 (月・祝) 13:30開場 15:00開始
福岡・福岡国際センター

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■「ウルフアロンから3カウント取ったら1000万円」は、1日通して闘い抜いて、“勝ち抜けた”という達成感はありましたね

【新日本プロレス】

――さて、ウルフ選手。今日は5.3福岡大会のドン・ファレ戦を中心に伺っていきたいんですけど、せっかくなので4月11日にABEMAで放送されて話題となった「ウルフアロンから3カウント取ったら1000万円」についてもお聞きしたいと思います。

ウルフ よろしくお願いします。

――タイチ選手によると、当日、試合の合間にLINEをウルフ選手に送ったらすぐに返信が来たと驚いていました。

ウルフ ああ、携帯はけっこう触ってたので、タイチさんからのLINEはすぐに返しましたね。第3試合と第4試合の間が3時間ぐらい空いたりもしたので。

――かなり待ち時間もありましたね。話題も大きい反面、かなりリスキーな企画だなとも思ったんですが、これはなぜ受けられたんですか?

【★ABEMA「ウルフアロンから3カウント取ったら1000万円」より】

ウルフ やっぱり柔道家としての強さとプロレスラーとしての強さを証明するまたとない機会なのかなと。プロレスラーは普段プロレスラーとしか試合をしないので、本当はどのぐらい強いんだ? っていう部分があると思うんですよ。

プロレスの試合の中でわかることもできるんですけど、プロレスラーじゃない方と闘うことでもっと鮮明にわかりやすくなる。ルールはちょっと柔道寄りではあったんですけど、そういう中でも強さを証明したかったというのはありますね。

――番組では、柔道金メダリストの凄みがしっかり出ていたと思います。ご自身は、実際やってみていかがでしたか?

ウルフ 1日通して闘い抜いて、“勝ち抜けた”という達成感はありましたね。

――全6試合、ほぼ秒殺が多かったんですけども、とくに印象に残った方は?

ウルフ やっぱり、髙藤直寿先輩との試合が一番熱い試合だったんじゃないですかね? なかなかあの階級のオリンピック金メダリスト(東京オリンピック柔道男子60kg)と試合することはなかったですから。とくに髙藤先輩は大学の先輩でありながら、一緒に闘ってきた同志的な先輩でもありますし、この前引退されたばかりでああいった闘いができたのはボクとしてもうれしかったです。

――ご自身でもおっしゃっていましたけど、お二人の攻防が高度過ぎて一般人にはよくわからないぐらい、ハイレベルな闘いだったと。

ウルフ 実際、高度な駆け引きがありましたし、ちょっと玄人向けの試合にはなってしまったと思うんですけど、そういった中でも大外刈りを決めることができて、わかりやすく決着をつけることができたんじゃないかなと。

――非常に鮮やかな決着でした。そして中学の先輩でもあるRIZINファイターの矢地祐介選手との試合は、事前にルール変更もあって。

ウルフ その前の3つの試合がすぐに決まってしまったので、矢地さんとしてはRIZINの選手ですし、おそらく関節技と絞め技を入れて闘いやすくしたかったんでしょうね。

――矢地選手としては、少しでも自分の得意分野で勝負したいという思惑があったんでしょうが、即座にOKを出されたということはそこでも自信があった?

ウルフ 自信はありましたし、ダメって言ったらケチみたいな感じになっちゃいますからね。

【新日本プロレス】

――観ている方もテンション下がりますしね。この試合のみ、最後はピンフォールで決めましたけど、非常にガッチリ押さえていましたね。

ウルフ 関節、絞めを狙ってくるなというのは、あの人がルール変更を要求した時点で分かったので、引き込んでくるんだったらそのままフォールを狙ってやろうと考えてましたね。

――そして当日のセコンドには松本達哉選手が付いてましたけど、SNSを拝見すると行動を一緒にされている場面が多いですね。

ウルフ 練習も一緒に積んできましたし、ボクも松本さんから学ぶところがたくさんあるんですよ。そういった中で年齢も近いですし、仲良くさせてもらっているというような感じですね。

――別の媒体で「ヤングライオンとの試合もやりたい」というような話もされていましたけど、松本選手とも闘ってみたいですか?

ウルフ 闘いたいですね。おたがいに切磋琢磨し合っている部分はあるし、シングルを闘いたいなという気持ちはあります。

――ウルフ選手はデビュー以来、HOUSE OF TORTURE(以下、H.O.T)との試合が多いので、新日本の野毛道場的な闘いを見たいという声は多いですね。

ウルフ そうですよね。もっともっと1対1で、おたがいの強さを競い合いたい気持ちは強いです。ただそれ以上にH.O.Tに苦渋を飲まされてくやしい気持ちが強いので、まずはそこをしっかりと清算してから、次へと進みたいと思います。

■ボクは大晦日は『ドラえもん』を観ていました。年末は格闘技というタイプではなかったですね

【新日本プロレス】

――今回、ABEMAの番組を観ていて改めて、勝負事の世界で生きてきた、しかも頂点に立った方の凄みを感じました。ただ、ウルフ選手は総合格闘技方面にはあまり興味がなかったんですよね。

ウルフ そうですね。

――新日本プロレスの人間が言うのもなんですけど、ある意味、総合的な方向も向いているというか可能性を感じました。ただ、ウルフ選手はあくまでプロレスの方がやりたかったと。

ウルフ 向いている向いていないじゃなくて、結局、ボクがやりたいかどうかが一番大事ですからね。向いてるからこっちをやろうという考え方じゃないし、プロレスをやりたいなという気持ちが強かったので新日本プロレスに入ったわけですから。

総合をやりたければ総合をやっていますし、単純に興味がないというだけなので、そこは難しい話ではないですね。単純にボクが興味があってやりたかったのが、新日本プロレスのプロレスだったということです。

――なるほど。世代的にはPRIDEに柔道出身の小川直也さん、吉田秀彦さんが出たりされていたのも観てたと思うんですけど、そこまで興味は湧かなかったですか。

ウルフ いや、観てないですね。それって大晦日とかですよね。ボクは大晦日は『ドラえもん』を観ていました。

――大晦日は『ドラえもん』を!

ウルフ ええ。ボクらの世代は大晦日といえば、テレ朝の『ドラえもん』ですよ。3時間ぐらいやっていて、それが終わるとダウンタウンの『笑ってはいけない~』を観ると。それが年末の過ごし方です。年末は格闘技というタイプではなかったですね。

――ウルフ選手は『大晦日だよ!ドラえもん』派でしたか。いま、プロレスデビューしてから約4カ月過ごされてきましたけど、巡業にも本格的に参加していく中で、感じたことはありますか?

ウルフ 「思った以上にスケジュールがタイトだな」とは思いますね。巡業中は4日連続で試合があったりもしたので、身体が疲れていても動ける選手じゃないとやれない競技なんだなと。ある意味、人間を極めてないとやれないな、と実感しましたね。

――そこはちょっと想定外でしたか?

ウルフ 想定外ではないですけど、思った以上に大変なことなんだなと思いました。まあ、徐々に慣れてくるとは思いますけどね。

――巡業中のバス移動も問題ないですか?

ウルフ バスも席が大きいのでリラックスできますよ。地方の大きなサービスエリアに停まると、興奮してその土地の郷土料理をつい買ってしまうみたいなところはありますけど。

――そういう部分も満喫されているようですね。それと先ほどのLINEの話じゃないですけど、タイチ選手や本隊の選手とも仲良さそうで。飲み会も頻繁にやられているようですし。

ウルフ “部屋飲み”ね。いや、タイチさんの部屋飲みは本当に凄いですよ(笑)。部屋飲みであんなに飲む人がいるんだって思いましたからね。もっとシッポリいくもんかと思ったら、けっこうガッツリ飲まされて。ただ、部屋飲みだと人の目を気にせずに飲めますからね。横の部屋の人はたまらないと思いますけど……。

――たしかにそうですね(笑)。

ウルフ 壁越しにレスラー4人の熱気を感じるんじゃないですか。だいたい隣の部屋もレスラーなので問題ないっちゃないんですけど、熱気は感じられると思います。

■後楽園ホールみたいな、観客の方一人一人と目を合わせようと思えば合わせられる会場もうれしいです。あれは異様な魅力があります。

【新日本プロレス】

――ウルフ選手は、1.4東京ドームという最高の舞台でデビューして、最高の結果を出しました。ただ、その後の2.11大阪大会の成田蓮選手とのNEVER王座戦では秒殺のような形でベルトを落とし、『NEW JAPAN CUP』もドン・ファレ選手にH.O.Tの介入もあり、1回戦で敗戦してしまった。この一連の流れはご自身ではどう考えていますか?

ウルフ プロレスの洗礼を受けているなと思いますね。

――プロレスの洗礼、ですか。

ウルフ もちろんH.O.Tがああいうことをしてくるのは頭の中に入れながらも、何も対応できていない自分がいる。やっぱりプロレスは甘い世界じゃない、と実感していますね。デビュー戦はビギナーズラックの部分もあったと思うし、何度闘っても勝つ選手が強いというのはどの世界でも変わらないと思うので、もっともっと自分の強さを追求していく必要があるなと感じています。

――ただ、負け方も理不尽な部分がありますし、こんなはずじゃなかったとストレスを感じたりすることは?

ウルフ いや、そんなことを考えてても結果がすべてで、ボクが負けたという事実は揺るがないですからね。そうなったら次にどうするかが大事なので、負けを生かすも殺すも自分次第だし、この負けから自分が何を学んでどういうふうに強くなっていくか、自分のものにしていくかというところに目を向けていますね。

――結果が出なくなっているとはいえ、試合数もかなりこなされていますし、プロレスのリングに“慣れている”期間なのかなという印象もあります。

【新日本プロレス】

ウルフ 試合慣れはある程度してきたと思うんですけど、まだまだボクが想像していないようなことが、想像できないことが試合の中で起こってくると思うので、まだまだ学ぶ段階なのかなという気がしますね。

――柔道との違いの部分で、お客さんから裸で四方から見られるという感覚はどうですか?

ウルフ うれしいですね。練習で培ってきたものをたくさんのお客さんに観てもらえるというのは、ボクらとしてはプロレスをやっている上での醍醐味でもありますし、たくさん観てもらえるというのは喜びですよね。

――オリンピックなど凄い舞台も経験されていますけど、全然違いますか。

ウルフ ボクの出た東京オリンピックは“無観客”でしたからね。それにパリの時はホームじゃないですから。

――なるほど。では、超満員の観客の中で声援を受けて闘いたいという思いや憧れがありました?

ウルフ ありましたね。今年の東京ドームは4万6000人ですよね。応援してくれて凄く力になりましたし、後楽園ホールみたいなそこまで広くない会場でも、観客の方一人一人と目を合わせようと思えば合わせられる会場もうれしいです。

あの一体感のある感じがいいですよね。その会場の特性を凄く感じられるのも、プロレスの魅力の一つなのかなと。そもそも後楽園って会場の形がおかしくないですか?(笑)。南にだけ伸びていて、あれはプロレスとかボクシングとかでしか味わうことができないですよね。

――まさに格闘技観戦に特化したような作りの会場ですよね。

ウルフ あれは異様な魅力があります。ボクは小学校から柔道を始めて講道館に通っていたんですけど、新小岩出身なので総武線で水道橋まで行って、水道橋駅から歩いて講道館に行っていたんですね。だから後楽園ホールというものがあるというのは知っていたんですけど、ビルの外見を見ると「どこにボクシング会場があるんだ?」って思うじゃないですか。なんなら2階に中華料理屋が入ってるじゃねえかって(笑)。

――ビルに入って中華料理屋があったら、ここは違うんじゃないかと思いますよね。

ウルフ ボク、まだ柔道時代に一度、修斗の大会で花束贈呈をさせてもらったことがあって、それで初めて後楽園ホールに行ったんですよ。その時に作りを見てビックリしましたね。

■周りの仲間の手を使って相手を倒しに行くようなことばかりしていると、自分の強さは研がれていかないじゃないですか。H.O.Tは、刀としては“なまくら”ですよ。

【新日本プロレス】

――そういう経験をされている中で、5.3福岡大会でファレ選手と再戦を行ないます。前回は介入もありましたけど、ファレ選手はABEMAで対戦した把瑠都選手にも大きさでは引けを取らないし、しかも動ける。シングルで対戦していかがでしたか?

ウルフ やはり力はあるなと思いますね。ラグビーをやっていたので突進力は強いし、たぶん一人で闘っても力のある選手だと思うんですよ。でも、結局、その闘いをしないじゃないですか。本人はどう思っているのか知らないですけど、もったいないなと思いますね。

――それこそファレ選手は、野毛道場で練習を積んでデビューした生え抜きですから。ニュージーランドでファレ道場も運営している。かなりプロレスをわかっている選手だと思うんですけど。

ウルフ だから1対1でああいう力を持っている選手と闘いたい。ぶつかり合って、おたがいに本気を引き出し合って、その上でボクが勝ちたいという気持ちが強いんです。向こうにその覚悟があるんだったら、一度、ボクと1対1で闘ってみてほしいですね。

――試合中の乱入とか介入とかってプロレスにしかない世界観だと思うんですけど、カルチャーショックはありました?

ウルフ いや、もともとテレビで観ていたし、会場でも観たことはありましたし、そういうことをする人たちがいるというのは認識としてありました。でも、まさか自分がその標的にされるとは思ってもいなかったので……。

――しかも個々の選手は実力があるのが厄介というか。成田蓮選手にしても凄い実力者ですからね。

ウルフ でも、それって自分一人の強さへの探求を諦めているようにも見えますけどね。いくら実力がある選手でもそこへの探求をやめて、周りの仲間の手を使って相手を倒しに行くようなことばかりしていると、自分の強さは研がれていかないじゃないですか。刀としては“なまくら”ですよ。

――H.O.Tはなまくら集団だと。

ウルフ “なまくらコレクション”ですよ。H.O.Tから“なまくらコレクション”に名前を変えた方がいいです。なまコレです。

■練習でも投げられたくない。“投げられちゃいけない世界”で闘ってきたので、投げられたということに対しての思いはレスラーの中でも人一倍強いと思います。

【新日本プロレス】

――4.11両国大会ではファレ選手をアングルスラムで持ち上げましたけど、あれはタイミングがしっかり合ったということですか?

ウルフ いや、タイミングはそんなに合ってなかったと思いますよ。凄え重かったもん。でも、タイミングが合わなくても持ち上げられる力はあると証明できましたね。

――ただ、この間の4.20後楽園大会では逆にファレ選手にサモアンドロップで投げられてしまいました。アレを食らった感触はどうでしたか?

【新日本プロレス】

ウルフ キツかったですね。投げられたってことに対しての自分のメンタルがキツかったです。ああいうふうに背中を付けるっていうのは柔道では負けで、闘いにおいては死を意味することですからね。もちろんプロレスは投げられても、そこから試合は続きますけど、何かボクのプライドというものが潰された気がしますね。

――柔道を始めた当初を除けば、強くなって以降で投げられる経験ってほとんどなかったんじゃないですか?

ウルフ あんまりなかったですね。だから逆に投げられた選手は凄くよく覚えていますよ。凄い屈辱ですからね。試合で投げられたらもちろん終わりですし、練習でも投げられたくない。“投げられちゃいけない世界”で闘ってきたので、投げられたということに対しての思いはレスラーの中でも人一倍強いと思います。

――しかも、ファレ選手もABEMAの番組を観ていたのか「一本だから、1000万持って来い!」と豪語してました。

【新日本プロレス】

ウルフ なんでそこだけ日本語だったんですかね。

――日本での生活も長かったので、日本語も得意のはずですが。ただ、ABEMAの番組をファレ選手が知っていたら、たしかに言いますよね。

ウルフ ABEMAでは誰にも投げられなくて終わって、俺が投げたんだからっていうのはたしかにあると思います。でも、ボクとして、くやしいですよね。『レスリングどんたく』ではシングルマッチが決まっていますから、1000万円賭けるぐらいの気持ちで行きたいですね。

――それだけの覚悟もあるし、プライドもあると。

ウルフ そうです。それこそボクが投げられて負けたら、失うものは1000万以上のものがあると思いますからね。

――ウルフ選手がデビューからここまでやってきたことを含めて注目の試合になると思います。デビュー戦のEVIL戦では絞め技でフィニッシュしましたけど、ファレ選手にはどうですか?

ウルフ ファレは首が太いですからね。入るまでに時間がかかっちゃって、うまく極まらない可能性があるんで、フィニッシュまでの道のりはもう少しいくつか用意しておきます。

――バックステージなどでも、ご自身の引き出しの中に技はいろいろあるとほのめかされていますよね。

ウルフ まだまだ寝技も立ち技も両方いろいろありますので、そこは試合を見ながら練習で培ってきたものを出せるタイミングで出していきたいですね。

■あの人の身体能力、強さは化け物ですから。必ず成田蓮を倒すことができると思うし、ベルトを獲った暁にはボクがオレッグさんに挑戦したいという気持ちがあります。

【新日本プロレス】

――他にもいろんな技をお持ちだと思うんですけど、ただあまりにもH.O.Tとの試合が多いので、正直、ウルフ選手の現在の全貌がまだ見えてないなと思うんです。

ウルフ そうですよね。普通の選手とどういう試合をやるのかボクもわからないです。だから、相手が凶器とか出してこなかった時とか、逆に焦るんじゃないかと思っているんですよ。「あれ? クリーンだな……」みたいな。

――逆に戸惑うかもしれないと。もともとプロレスをやりたいと思ったのは、NEVERの柴田勝頼vs石井智宏の試合を観た影響が大きいとおっしゃってましたが。やはり、ああいう試合をやりたい気持ちはありますか?

ウルフ それはもうおたがいの持てるものを出し切った後に、ボクが勝つような試合をしたいですよね。

――そういう意味では、同じ5.3福岡大会でボルチン選手が成田選手のNEVER王座に挑戦しますけど、この間ボルチン・オレッグ選手に話を聞いたら、ウルフ選手のことを相当意識されていました。

【新日本プロレス】

ウルフ マジですか? どういうことを言っていました?

――1.4東京ドームで、本当は自分がウルフ選手の相手をやりたかったと。この夢のアスリート対決はファンもいつか観たいカードだと思います。現状、ボルチン選手の存在はどのように考えていますか?

ウルフ やっぱり大きいですよね。あの人の身体能力、強さは化け物ですからね。あの人は必ず成田蓮を倒すことができると思うし、ベルトを獲った暁にはボクがオレッグさんに挑戦したいという気持ちがあります。観る側もこの二人が闘ったらどっちが強いんだって思っているはずですからね。

――現在の新日本プロレスにおいて、ボルチン選手とウルフ選手は、“強さ”という幻想を持っている選手としては双璧かと思います。

ウルフ そこはボクもたしかめたいところですし、いつか必ずその答えは出しますよ。

――ボルチン選手は、ウルフ選手は金メダルを獲って頂点の光景を見ていると。でも、自分は獲っていないという部分を気にしていましたね。

ウルフ でも、そのぶん、彼にはハングリーさがあるということだと思いますよ。ボクもべつに金メダルを引きずってないですからね。Tシャツとかグッズでは引きずってますけど(笑)。ただ、あくまで違う世界ですし、過去にどういったメダルを獲ったからとか、今もプライドを持ち続ける必要はないと思います。

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――その一方、成田選手がボルチン選手に勝った場合も、ウルフ選手にしてみれば2月の大阪でベルトを獲られた相手ですから、リベンジに動くという選択肢もありますよね。どちらが勝ってもこの福岡のNEVER王座戦はウルフ選手にとって、キーになる試合なのかなと。

ウルフ もちろんNEVERはボク自身、必ず取り返したという気持ちがありますし、このベルトを本当の意味で高めていける選手はボクだったりオレッグさんだと思います。まあ成田に関してはどういった形でも借りは必ず返したいですし、それはベルトを持っていようが持っていなかろうが関係ないですね。

――このプロレスキャリアで広告塔と言ったらあれですけど、本当に顔の一人としてメディア出演もたくさんこなされているので、ウルフ選手にかかる期待は本当に大きいというか。

ウルフ プロレスラーとしてはまだ駆け出しなんですけど、広告塔としての側面もあるというのは自覚していますし、そのためにもしっかりと強いウルフアロンになっていきたいなとボクは考えてます。

――わかりました。では、最後に新日本で現在成し遂げたい目標はありますか?

ウルフ まずはH.O.Tに借りを返したいですね。その先のことはそれが終わってからですね。その他のことを考えていても勝ち切ることはできないと思うんで、まずは一つのことにフォーカスしてH.O.Tを倒す。それが今のボクの大きな使命です。(了)

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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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