3歳短距離3冠創設!新設重賞は持ちタイム最速馬を信頼/佐賀・佐賀城下スプリントデータ分析

佐賀県競馬組合
チーム・協会

佐賀城下スプリント 【佐賀競馬】

第1回 佐賀城下スプリント (3歳、ダート1300m)
4月19日佐賀4レース 17時25分発走予定


今年創設された3歳重賞。これまで佐賀の3歳主要路線は「佐賀3冠」と呼ばれる佐賀皐月賞(ダート1800m)、九州優駿栄城賞(ダート2000m)、ロータスクラウン賞(ダート1860m)だったが、今年から「3歳短距離3冠」が整備された。
その一冠目が当レースで、2冠目・5月17日佐賀かささぎスプリント(ダート1300m)、3冠目・7月5日佐賀ユーススプリント(ダート1400m)と続き、3冠達成で500万円のボーナスが付与される。
ここでは3歳短距離重賞の飛燕賞の過去8回(1400mで実施されるようになった2019年~26年)や、当レースの舞台となる佐賀ダート1300mのデータを元に分析する。

近年は波乱傾向

飛燕賞の過去8回では1番人気が4勝と、半数を占める。ただ、1番人気と2番人気が共に3着以内に入ったのは5回あるが、すべて24年まで。直近2回は波乱傾向にあり、25年は11番人気が3着に入り3連単9万円超え、今年も1番人気が4着以下に敗れて3連単8万円超えだった。

飛燕賞の単勝人気別成績 【表1】

先行馬優勢

飛燕賞が1400mで実施されるようになった19年以降、好走が目立つのは先行。5勝を挙げ、2着1回、3着4回だった。また、差しも2着6回で、脚質ゆえ勝ち切るまではいかずとも、上位入着の回数は多かった。

飛燕賞の脚質別成績 【表2】

好位付けで求められる末脚

前項を深堀りする。先行馬の勝利の多さ、また逃げの好走率の高さから、前に付けられた馬に着目したい。そこで、1コーナーの通過順で成績を見ると、3番手以内につけると【6,2,3,14】で勝率24.0%、連対率32.0%、3着内率44.0%。
これらの馬の上がり3ハロン別成績をまとめたのが下表。3番手以内から上位入着を目指すには上がり40秒0未満の脚が必須で、理想を言うと39秒0未満だ。好位抜け出しで37秒台や38秒台の脚を使えると、3着内率100%だった。

飛燕賞で3番手以内につけた馬の上がり3ハロン別成績 【表3】

最内枠の逃げ好走も、抜けたダッシュ力求められる

「先手を取りやすい馬番」と「逃げ粘りが多い馬番」はどこか。当レースと同舞台の佐賀ダート1300mの2025年のデータを調べた。
まずは「先手を取りやすい馬番」から。下表では折れ線グラフが各馬番から逃げた馬の頭数を表している。最も逃げた馬が多かったのは4番枠と6番枠。ほとんど差がなく1番枠と2番枠が続く。
続いて「逃げ粘りが多い馬番」では、最内枠と大外枠の好走率の高さが目立つ。ただ、大外12番枠はフルゲート割れで存在しないレースも多々あるため、逃げの頭数は少なく出やすいが、それにしても逃げた頭数が昨年1年間で6頭のみというのは少ない印象だ。先手を取り切るには大外枠からでは距離ロスが生じるのがその要因だろう。
これらを総合して考えると、逃げたい馬にとっては最内枠が一番好ましいということになる。あとは、内ラチ近くから砂の深くない外まで持ち出すのに脚を要するため、1枚抜けたテンの速さがあれば鬼に金棒。

逃げの馬番別成績 【表4】

3歳重賞は持ちタイム重視

これまでの戦績から好走馬を探る。
下表は、1400mで行われた飛燕賞での持ちタイム最速馬の成績。過去8回中5回で勝利を挙げ、2着3回で、勝率50.0%、連対率80.0%と非常に高い好走率を誇る。4着以下の2回はいずれも持ちタイム最速馬が2頭いた場合で、1頭が2着以内、もう1頭が4着以下だった。
なお、持ちタイムについては地方競馬情報サイトの出馬表を参照。騎手名と前走欄の間の「着別成績・最高タイム」欄の左下に「そのレースと同距離での持ちタイム(全馬場状態)」が記載されているため、ひと目で見つけやすい。専門紙などでも同様の欄が設けられている場合が多いため、活用したい。

※リンク先は外部サイトの場合があります

飛燕賞での持ちタイム最速馬の成績 【表5】

データからの推奨馬は?

①逃げ・先行で上がり3ハロン39秒0未満の実績あり
②1番枠の逃げ
③持ちタイム最速

ラウダーティオは岩手デビューでネクストスター盛岡を勝ち、船橋を経て佐賀に移籍。
移籍初戦の前走はインで脚を溜めて、4コーナーから鮮やかな末脚で勝った。
勝ちタイム1分21秒9(1300m、稍重)はメンバー中で抜けて最速タイムで、上がり3ハロン37秒4も抜けている。
ある程度、前の位置に付けられて、これだけの上がりを使えるのは大きな武器。
①③に該当。

ハクアイドゥマンは飛燕賞で重賞初制覇を果たした。
この世代の女王・サキドリトッケン相手に重賞で2~3着も多く、実績上位。
2走前の1750mでは前半に力みが見られたため、短距離の1300mは良さそう。先行でき、前走、3走前と上がり38秒台。
①に当てはまる。

ダイメイノボルは最内枠。
直近5走中3走で逃げてはいるが、レース内容を精査するとゲート内の駐立が良くなかったり、スタートが抜けて速いわけではない。
そうなると、最内枠がかえって仇になるリスクを孕んでいるが、そこを上手くカバーできれば。
前走1400mの走破タイムも悪くない。
①②に該当。

フラクタルはJRA未勝利から佐賀に移籍し、2戦目から3連勝中。
前走、3走前に上がり38秒5以下の実績あり。
①に該当。

第1回 佐賀城下スプリント 【出馬表】


文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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