自分を信じて選び続ける。生粋の10番が迎えるファーストキャップ

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第15節(リーグ戦)カンファレンスA2026年4月18日(土) クラサスドーム大分(旧レゾナックドーム) (大分県)横浜キヤノンイーグルス vs 浦安D-Rocks

浦安D-Rocks(D1)

【©URAYASU D-Rocks】

生まれながらにして“生粋の10番”が、いよいよリーグワンの舞台に立つ。
父の勧めもあり中学生でラグビーを始めた金侑悟の憧れは、そのときからずっと花形のポジションである10番であった。小学生ではサッカーに取り組み、そのときからトップ下やボランチと、まさに“10番タイプ”の選手であったことを考えると、それは自然なことだったかもしれない。
「サッカーをやっていたこともあり、10番という背番号はずっと憧れでした。高校から今までずっと10番でやってきていますし、スペースの見つけ方や考え方は似ていると思います。強みはやっぱりキックです。タイミングや状況に合わせていろいろな種類を蹴り分けることを武器にしていますし、フォワードを前に出させてあげるキックが強みです」
司令塔として過ごしてきた時間が長いだけに、10番としてプレーする上での醍醐味や勝敗に対する責任の捉え方も強気である。「一番の魅力は司令塔としてゲームをコントロールしてチームを勝たせるところ」とスタンドオフのやりがいを語り、「負ければ自分のせい、勝ったら自分とチームのおかげ。そのくらいのメンタルでやりたいと思います」と実に頼もしい。

【©URAYASU D-Rocks】

その図太いメンタルと司令塔像を作り上げたのは、ラグビーの世界に引っ張ってくれた父親にほかならない。現役時代、同じく10番でプレーしていた父親から与えられたアドバイスは数多あるが、その中でも大事にしている金言がある。“自分をもて”という言葉だ。
「『チームを勝たせるために自分を犠牲にしてもいいけど、そこに自分がないとラグビーをやっている意味もないし、楽しみもないから、しっかりと自分の強みを理解して、チームを勝たせろ』と教えてもらいました。自分の選択が失敗したら失敗だし、成功したら成功。それを決めるのが10番の役割なので」
父親のプレーを見たことはないが、人づてに聞くそのすごみに、さらなる成長意欲を駆り立てられる。「周りの人からは『(プレースタイルが)似ているな』『お父さんは本当にすごい選手だったよ』と言われますし、いまでも敵わないと思っています」。
ようやくつかんだファーストキャップの瞬間。「いつチャンスが来てもいいように準備していたし、チームが僕に求めているモノも理解しているので、それを発揮するだけです」。ここまで10番として過ごしてきた時間のすべてを余すところなくぶつける。
(須賀大輔)

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