【サーフィン】ミゲル・プーポ&ガブリエラ・ブライアンが初のベルズ制覇!『Rip Curl Pro Bells Beach』最終日
25年ぶりにCT開幕戦を務めることになったオーストラリア・ベルズビーチだが、クラシックなボウルズは最後まで姿を現さず、4-5ftレンジのウィンキーポップでファイナルデーを迎えた。
なお、ファイナルデーのオープニングヒートでグリフィン・コラピント(USA)と対戦した日本の五十嵐カノアは7ポイント台2本で先行したグリフィンに抑えられ、5位でフィニッシュ。
それでも初のワールドタイトル獲得に向けてまずまずのシーズンスタートを切った。
CT2度目の優勝を果たしたミゲル・プーポ
数年前までベルズではレギュラーフッターが圧倒的に強かったが、今年はウィンキーポップでのヒートが多かったこともあり、バックハンドのクリティカルセクションでのターンやリスキーなエアーにスコアが出ていた。
ちなみにグーフィーフッター同士のファイナルは1993年、33年前のダミアン・ハードマンとバートン・リンチのオージー対決以来。
今回が61年の長いベルズ戦での歴史で2度目となる。
ダークホースと優勝候補のカードになった。
序盤は6.17と7.73をスコアしたヤゴのペースだったが、ミゲルは後半にピークの奥からテイクオフして難しいセクションを抜けた後、強烈な3ターンコンボで8.10を出して逆転に成功。
トータル15.60でCT2度目の優勝を伝統のベルズで達成した。
「信じられない。ずっとこの瞬間を夢見てきたんだ。34歳、14シーズン目。これまで本当に努力を重ねてきたよ。もし誰かに『お前は今日、世界ランキング1位になるよ』なんて言われたら、きっと笑い飛ばしていたと思う。早くからオーストラリアに入り、多くの時間を費やしてきた。本当に嬉しいよ。自分のキャリアを逆走しているような気分。最初はあまり振るわなかったのに、最後になって調子が上がってくるなんてね。自分の中には、まだまだ戦えるエネルギーが何年も残っていると感じている。今日は長女の誕生日。最高のプレゼントを持ち帰ることができるよ」
同年には弟のサミュエルもCT入りしてミッドシーズンカットを繰り返しながら共に世界の舞台で戦ってきた。
今年はスタイリッシュなバックハンドを武器に全てのヒートで7ポイント以上をスコアし、ベルズ戦を制した5人目のブラジリアンとなった。
そして、遂に初のイエロージャージを手に入れ、オーストラリアレッグの次の舞台であるマーガレットリバーへ向かう。
「今朝、目が覚めたときに『次の大会はイエロージャージを着て戦いたい』と思った。今まで一度も着たことがなかったので、その感覚を味わってみたかったのさ。ブラジルの仲間たちみんなと一緒に、あの立場を経験したい。ヤゴやガブリエルのような仲間には、いつも刺激をもらっている。もう34歳なので、彼らを見上げるのではなく、後輩たちから目標とされる立場として肩を並べないとね。コーチのエイドリアーノ・ド・スーザには感謝しているよ。大会中ずっと自分を信じてくれたのは彼だった。妻、母、父にも感謝を伝えたい。妻は家で4人の子供の面倒を見てくれている。大変な役割をこなしてくれている彼女のおかげで、自分はここでサーフィンを楽しめているんだ。ありがとう」
少し前からコーチを務めている2015年のワールドチャンピオン、エイドリアーノ・デ・スーザの姿が頻繁にライブで抜かれていたベルズ戦。
今年はガブリエル・メディナもチームに加わり、最高のシーズンスタートになった。
タイトル防衛に一歩近づいたヤゴ
SFでは復帰したガブリエルに追い込まれながらも、フルローテーション・インディ・エアリバースで大会唯一の9ポイント台となる9.50をスコアして大逆転。
まさに王者の貫禄を見せ、開幕戦2位とタイトル防衛に一歩近づいた。
「ようやくここで良い結果を残せて、本当に嬉しい。この大会にはこれまで何度も苦しめられてきた。今でも難しい場所であることに変わりないけどね。決して楽な戦いではなかった。リズムの掴めないヒートもあったし、SFではあの怪物、ガブリエル・メディナとの対戦もあった。ミゲルは今大会、本当に素晴らしい活躍を見せた。彼と全てのファイナリストに心からおめでとうと言いたい。去年学んだことがあるとすれば、自分は思っていたよりもずっと強いということ。今、その自信をしっかりと感じられているのは、とても良い状態だと思う」
圧巻のパワーハックで初のベルを鳴らしたガビー
僅差の勝負を制したのは、ガブリエラとモリー。
パワーとパワーのぶつかり合いになると予想されたが、ファイナルは最初の波取りでニアミスして乗り損なったモリーの集中力が切れたのか、ガブリエラの独り舞台となった。
トレードマークのパワーハックで全てのヒートで7ポイント以上を出してきた彼女は、ファイナルでもリズムを崩さず、1本目で7.83、更に7.00を重ねてトータル14.83とモリーをコンビネーションスコアに追い込んで勝利。
これまでの対戦成績も5vs1でガブリエラが圧倒的に強く、モリーキラーでもある。
カウアイ島出身の24歳。
カリッサの次の本格的なパワーサーフィンを武器としたハワイアンとして2025年は3度の優勝と飛躍の年となり、2026年は優勝からのスタートになった。
今回は同じハワイアンとしてカリッサがサポートして優勝後の担ぎ役も引き受けていた。
表彰式では本当に嬉しそうにトロフィーのベルを鳴らし、インタビュー中も重いトロフィーを離さなかったガビー。
過去にベルを鳴らしたカリッサ・ムーア、ミーガン・アブボ、ジェフ・ハックマン、サニー・ガルシア、マーゴ・オバーグ、アンディ・アイアンズ、ジョン・ジョン・フローレンスと並び、ハワイアンの歴史に名を刻むことになった。
次のCT第2戦は4月16日〜26日にマーガレットリバーで開催される『Western Australia Margaret River Pro』
ツアー一行は休む間も無く、ウェスタンオーストラリアへ向かう。
CT開幕戦『Rip Curl Pro Bells Beach』結果
2位 ヤゴ・ドラ(BRA)
3位 グリフィン・コラピント(USA)、ガブリエル・メディナ(BRA)
5位 バロン・マミヤ(HAW)、五十嵐カノア(JPN)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、サミュエル・プーポ(BRA)
ウィメンズ
1位 ガブリエラ・ブライアン(HAW)
2位 モリー・ピックラム(AUS)
3位 アリッサ・スペンサー(USA)、イザベラ・ニコルス(AUS)
5位 ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)、ルアーナ・シルヴァ(BRA)、 レイキー・ピーターソン(USA)、ケイトリン・シマーズ(USA)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
Rip Curl Pro Bells Beach Women’s Final Results
1. Gabriela Bryan (HAW) 14.83
2. Molly Picklum (AUS) 8.33
Rip Curl Pro Bells Beach Men’s Final Results
1. Miguel Pupo (BRA) 15.60
2. Yago Dora (BRA) 13.90
Rip Curl Pro Bells Beach Women’s Semifinal Results
HEAT 1: Gabriela Bryan (HAW) 15.44 DEF. Alyssa Spencer (USA) 14.67
HEAT 2: Molly Picklum (AUS) 14.84 DEF. Isabella Nichols (AUS) 14.27
Rip Curl Pro Bells Beach Men’s Semifinal Results
HEAT 1: Miguel Pupo (BRA) 13.67 DEF. Griffin Colapinto (USA) 7.50
HEAT 2: Yago Dora (BRA) 16.33 DEF. Gabriel Medina (BRA) 16.17
Rip Curl Pro Bells Beach Men’s Quarterfinal Results
HEAT 1: Miguel Pupo (BRA) 12.50 DEF. Barron Mamiya (HAW) 11.10
HEAT 2: Griffin Colapinto (USA) 15.00 DEF. Kanoa Igarashi (JPN) 13.03
HEAT 3: Yago Dora (BRA) 13.00 DEF. Leonardo Fioravanti (ITA) 9.00
HEAT 4: Gabriel Medina (BRA) 17.40 DEF. Samuel Pupo (BRA) 13.93
(黒本人志)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ