【ユニテックスシニアOP】前年覇者・片山晋呉は激動の一年を経て復帰戦が開幕戦「宮崎で楽しめる試合を見出した」
「去年はちゃんとシーズン試合に出られなかったので、今週は久々ですし、どんな風になるのかが一番の楽しみ」とにっこり。ユニテックスシニアオープンで優勝し、4戦目のスターツシニアでは腰痛による欠場をせざるを得なかった。
片山は海外シニアメジャーである全米プロシニアに初出場し、日本人選手としては唯一の決勝ラウンドに進出。続くメジャー2戦目の全米シニアオープンへの参戦を予定していたが、すべての参戦を白紙にしなければならないほどの重症だった。椎間板に細菌が感染する化膿性椎間板炎と診断され緊急入院した。病床生活から復活し、徐々に回復に努めていく。
月には所属コースのイーグルポイントゴルフクラブで開催された日本プロシニア円谷フィールズウルトラマン杯で、TV解説者として元気な姿を見せて大会の盛り上げに貢献。その後はシニアツアー参戦に意欲は見せるものの、自分のゴルフができる状況ではなく、最後まで出場をすることは叶えられなかった。
片山は「シニアってね、まだまだ伸びしろのある選手ばかり。活躍できる可能性をずっと感じているんですね。ゴルフはどこでもやっている72ホールズ競技じゃなくていい。3ホールを3回、5組でやるとかってギャラリーを絶対に飽きさせないですから。選手もギャラリーも、コースで散らばらなくていい。みんなで楽しめる形を見出した」とアイデアを具現化させた。
プロとしてずっとやりたかった”自分の試合”を完遂できたことも、自分のパフォーマンスを上げる力になっている。「資金集めから看板、全部やりました。本当に100点以上の出来でしたし、選手の協力も大きい。シニア選手の魅力を伝えられる、新しい扉を開けたと思っています」。片山は目を輝かせ、今季の復活につながる力を得ていたようだ。
大会前日のプロアマ戦は雨と強風にさらされたが「大会初日は天気が真逆になるし、それはプロとしてはものすごく繊細で大事な感覚」と全身でコースをチェックしてきた。
「復帰して試合で真剣にクラブを振れるかは初めてのこと。自分の体が18ホール持つかどうか。普段とダメージが違うと思うけど、振ってみて確かめたい」。片山の言葉には悔しさと希望が交錯する。
昨年56日間におよぶ病床から見事復帰し、先月は宮崎でイベントの成功を収めて、そして今週は自分の出番。プロゴルファーとして新生した姿を、フィールドの中でファンの前に披露するときがやってきた。
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