【川崎記念】1年前は2勝クラス、遅咲きの新星カゼノランナー3連勝でJpnI制覇 松永幹夫調教師は初の快挙
カゼノランナーは今回の勝利で通算13戦7勝、重賞は前走のJpnIII佐賀記念に続き2勝目。西村淳騎手は川崎記念初勝利となり、騎手時代に2勝している松永幹調教師も調教師としては同レース初制覇となった。
なお、2馬身差の2着には野畑凌騎手騎乗の8番人気ドゥラエレーデ(牡6=大井・藤田輝信厩舎)、さらに半馬身差の3着には坂井瑠星騎手騎乗の1番人気アウトレンジ(牡6=栗東・大久保龍志厩舎)が入線。2番人気に支持されていた昨年のNAR年度代表馬のディクテオン(せん8=大井・荒山勝徳厩舎)は末脚不発で5着に終わった。
逃げて2馬身差の完勝、松永幹調教師「強かった」
「いやあ、強かったなぁと思いました。今までとは走ってきた相手が違ったので、どこまでやれるのかなと思っていました」
そう感心の声をもらしたのは松永幹調教師。騎手時代に2001年レギュラーメンバー、03年カネツフルーヴで通算2勝を挙げており、調教師としては初めての川崎記念V。GI級レースに格付けされた1998年以降、騎手・調教師でのダブル制覇は初めての快挙だ。
そんな嬉しい1勝をもたらしてくれたカゼノランナーはキズナ産駒の5歳。2走前のポルックスステークス(OP)、前走のJpnIII佐賀記念を連勝中と勢いなら今回のメンバーの中でも一番くらいだろうが、トレーナーも言っていたようにこれまでとは相手のレベルが違う。JRA勢にビッグネームが不在だったとはいえ、1番人気のアウトレンジは昨年のJpnI帝王賞2着、JpnI東京大賞典3着の実力派、そして2番人気ディクテオンはJpnI東京大賞典を制して地方競馬の年度代表馬にも輝いたスターホースだ。近走好調というだけで簡単に勝てる相手ではない。
「嬉しいのひと言です」西村淳騎手とのコンビで4戦4勝
「すごく手応えが良くて、1周目でもう早くゴールしたかったですね(笑)」と、冗談交じりに喜びを語った西村淳騎手。これで同馬とのコンビでは4戦4勝。文字通り、よほど馬が合うのだろう。「カゼノランナーとともに勝てて、嬉しいのひと言です」と大きな笑顔を見せた。
騎手、調教師ともに大きな期待「強いところにチャレンジしたい」
「正直なところ、調教だけを見ていると強いな、走るなとは思えない馬なのですが、実戦で力を発揮してくれるんでしょうね」
つかみどころのないタイプだからこそ、まだまだ秘めた可能性を感じさせるし、今後さらに強い相手との対戦が楽しみになってくる。
「今年は強いところにチャレンジしていきたい。トントン拍子でGI馬になりましたが、今後も楽しみな馬です」とトレーナーが語れば、「まだまだ強くなってくれると思うし、強くなってほしいです」と鞍上も大きな期待を寄せている。
フォーエバーヤング、ミッキーファイトらと同じ5歳から、遅咲きのダート新星が登場。すでに大きな輝きを放っている同期のスターを相手に、風を切って疾走するカゼノランナーの姿を早く見たい。(取材・文:森永淳洋)
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