ヴィアメント(大井)、シンメデージー(高知)参戦!過半数が各地リーディングジョッキーの、人馬共に豪華な中距離重賞/佐賀・はがくれ大賞典データ分析
3月29日佐賀6レース 18時15分発走予定
全国各地から中長距離が得意な馬が集う一戦。昨年覇者のシンメデージー(高知)は近走、気性の難しさを見せて、らしくない着順が続いており、ここで復活の兆しを見せたいところ。そこに大井の長距離重賞でも掲示板に入る実績馬ヴィアメント(大井)や、中長距離で重賞勝ちのあるアラジンバローズ(兵庫)やマルカイグアス(兵庫)も参戦。
さらに今年はジョッキーも豪華。石川倭騎手(北海道)、吉原寛人騎手(金沢)、下原理騎手(兵庫)、吉村智洋騎手(兵庫)が遠征馬に騎乗するほか、永森大智騎手(高知)は地元・佐賀の馬に騎乗する。佐賀リーディング経験のある山口勲騎手と飛田愛斗騎手も含めると、騎乗する11名中7名が各地のリーディングに輝いたことがある。
例年以上に人馬共に豪華メンバーが揃った。
ここでは2016年~25年の過去10回のデータを元に分析する。
近年増える南関からの遠征と好走
3連単430円から58万超えまで
ただその分、波乱が起きた際の振れ幅は大きく、3連単20万強と58万強が1回ずつある。いずれも単勝1倍台の1番人気が4着以下に敗れ、3番人気以下の馬が勝った。
4~5歳が高い好走率
5番より外が中心
好位~中団が中心
今年の佐賀記念より速い末脚が求められる!?
3着内率を基準として見てみると、好走の境界線は37秒4以下。下表で赤線を引いた部分より速い上がり3ハロンを繰り出した場合、勝率28.2%、連対率48.7%、3着内率71.7%だった。
同舞台でJRA馬を迎えて行われる佐賀記念JpnIIIでは今年の勝ち馬カゼノランナーの上がり3ハロンは38秒0。それと比較すると、相当速い末脚が求められることが分かる。
地方競馬では競馬場によって使用する砂が異なるため、タイムの出方にも大きな違いがあるため、遠征馬に下表データをそのまま当てはめるのは難しいが、一つの判断基準として持っておきたい。
1800m以上の重賞勝ちは連対率83.3%
気になるのは遠征馬の扱い。特に今年はダートグレード競走で掲示板に入ったことのある馬や、南関東での活躍馬も参戦する。他地区所属馬で1800m以上の重賞勝ち(直近5走)のある馬は5勝、2着5回で、連対率83.3%。非常に好走率が高い。
地元馬では「前走2000m勝ち」。今回と同舞台を経験できるのは地元のアドバンテージで、距離実績がある点も心強く、連対率は44.4%だった。
データからの推奨馬は?
②南関東か兵庫所属馬で1800m以上の重賞勝ち(直近5走)
③佐賀所属で前走2000m勝ち
④4~5歳
⑤5番より外枠
⑥先行・差し
ヴィアメント(大井)は実績が抜けている。大井の長距離重賞である大井記念や金盃で4着、5着。最後までしっかり末脚を伸ばせる馬だ。2走前には2600mの北國王冠でタフな流れを差し切り勝ち。長い距離を求めての佐賀遠征となる。好走例の少ない2番枠に入った点は気になるが、鞍上の石川倭騎手は冬の期間限定中は佐賀リーディング争いをするほど当地で活躍するジョッキー。内枠不利を跳ねのける騎乗をしてくれるだろう。
①②⑥に当てはまる。
アラジンバローズ(兵庫)は1400mのサマーチャンピオンJpnIIIを制覇。加齢に伴い、序盤の行き脚に変化が見られたため、昨秋から再び中長距離に主戦場を移し、今回と同舞台の鳥栖大賞を4走前に勝った。その後、JBCクラシックでは末脚を伸ばして6着に入るなど、中長距離でも存在感を示す。直近2走は着順を落としたが、流れが向かなかったり、スタート直後に不利があった。
佐賀とはコース相性がよく、3勝、2着1回。また、今回は主戦・下原理騎手に戻る点も心強い。
①②⑤⑥に該当。
マルカイグアス(兵庫)は兵庫優駿や園田金盃を勝つなど、兵庫の中長距離で活躍している。前走は思い切って1500mに距離短縮し、かきつばた記念JpnIIIで5着。JRA馬相手に差し脚を見せ、そのまま短距離路線に軸足を移すかと思われたが、再び中長距離に戻ってきた。
最近は改善されてきたとはいえ、元々はスタートの出が速いタイプではないため、今回の距離は合っていそう。スタミナ豊富で、ロングスパートをかけられる点も武器だ。
①②④⑤⑥に該当。
シンメデージー(高知)は自分自身との戦い。
元々、気性の難しさを抱える馬だった。吉原寛人騎手が調教をつけるようになってから徐々に改善され、大井のダート三冠で掲示板に入ったり、名古屋グランプリJpnIIや佐賀記念JpnIIIで2着などJRA馬相手にあと一歩まで迫る走りを見せていた。
ところが、昨夏以降、再び気の悪さを見せるようになり、どうにも全力を出し切っていない印象。
前走後は立て直しが計られ、地方馬同士のここできっかけを掴みたいところ。
①②④⑤⑥に該当。
ビキニボーイは前走・佐賀2000mを勝利。
佐賀で安定感抜群の走りを見せる馬で、中でも距離が延びた方が良さが出る。他地区から強豪馬が参戦するが、地元馬代表として、存在感を示したいところ。
③に該当。
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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