【浅井 玲於】シーズン最終戦で実現した"納得のスイング"。大砲が放つ進化の一打

【オイシックス新潟アルビレックスBC】

昨季は275打席で打率.264、3本塁打、出塁率.345を記録し、打撃で存在感を示した浅井玲於。広角に長打を打てる対応力を武器に、チームの勝利に直結する打点を重ねることを掲げています。ホームラン数を大きく増加させ、チームの主軸としての活躍を誓う浅井のオイシックス2年目に迫ります。

「脱力打法」で確率を高め、進化する大砲

【オイシックス新潟アルビレックスBC】

ポジションは外野手で、主にライトを守っています。 自分の強みは、広角に長打を打てるバッティング。どんな球でも引っ張ったり流したりして対応できるところが持ち味だと思っています。

今年の春季キャンプでは、バッティングの際に力が入りすぎてしまう部分を改善するため、いかに脱力してバットを振れるか、そして打撃の確率を上げることを意識して練習してきました。 昨年は、力が入ってしまうことでワンテンポ遅れてしまったり、チャンスボールをファウルにしてしまうケースも多かったと思います。

今年は松山さん(松山竜平選手兼任コーチ)にキャンプからずっと教えてもらっています。
自分にとって一番のお手本となる方なので、本当にありがたい存在です。力の抜き方やタイミングの取り方、バッターボックスの中で考えること、狙い球など、あらゆることを学ばせてもらっています。

また、小学生の頃に、渡邉さん(渡邉諒選手。日本ハム・阪神を経て今季からオイシックスに入団)を甲子園の準決勝でたまたま現地観戦していました。
当時、自分はショートを守っていたのですが、試合を見ていて渡邉選手のプレーが本当にかっこよくて、今でもよく覚えています(浅井は後に渡邉選手と同じ東海大学甲府高校に進学)。

桑田真澄CBOの就任も、自分の意識を高める大きなきっかけになりました。
特に印象に残っている言葉が「1歩目を大切にする」というものです。外野手として、一歩目はすごく大事な部分なので、練習から1歩目を意識して、試合で活かせるように取り組んでいます。

新入団選手は、若手はもちろん上の先輩方も入ってきて、本当に自分はやりやすい環境だなと感じています。
その中でも、渡邉さんは本当によくしてくださっていて、バッティングのことでよく話したりもしますし本当に助かっています。
渡邉さんはバッティングで下半身の使い方を大事にされていて。自分はどうしても上体だけで行ってしまう癖があるので、「下から使っていく」イメージで、下半身の重要性について教わっていますね。

同級生のプロ入りに刺激を受けて独立リーグへ。自分を追い込み得られた大きな成長

【オイシックス新潟アルビレックスBC】

野球を始めたきっかけは、7個上に兄がいて野球をやっていて、小さい頃から見ていて自分もやりたいとなりました。
姉はバスケットボールをやっていたので小学校1年生の時はバスケをやっていたのですが、小学2年生から野球を始めました。

中学生までは線が細かったです。
そして東海大学甲府高校に進学しましたが、初めての寮生活ということもあり大変だった思い出がありますね。
高校1年生の時に身長が一気に180cmまで伸びて、細かったので大きくならなきゃと思い、ご飯をめちゃくちゃ食べていました。
当時は、「当たったら飛ぶけどもう少しパワーが足りない」選手だったかなと思います。

そこから星城大学に進学し、1年生からずっと試合には出させてもらいましたが、大学野球に関しては「野球で就職できたら最高だよね」ぐらいに考えていて、プロ野球選手になりたいとも当時は正直そこまで思っていませんでした。

ただ、高校の同級生で、同郷の大阪で仲の良かった濱(濱将乃介選手)がドラフトで横浜DeNAベイスターズに行くことになり、それに刺激を受けて独立リーグの愛媛マンダリンパイレーツに行くことに決めました。

愛媛での1年目は、最初の方は感触も良かったのですが、1年間戦う中で後半しんどくなってしまい最後成績が落ちてしまいました。でもそれを踏まえて、1年目(23歳のとき)が終わったオフの11月〜1月に自分を追い込むくらいウエイトトレーニングに取り組み、持ち上げられる重量がどんどん上がっていきました。その時の数カ月間のトレーニングを経て、今の体格を作ることができました。今思うと、そこは野球人生のターニングポイントと言える時期かなと思います。

藤原大智選手のホームランで吹っ切れたバッティングの悩み

【オイシックス新潟アルビレックスBC】

オイシックスには、勝さん(武田勝監督)の影響で昨年入団しました。一昨年のシーズン後にフェニックス・リーグに参加していて、当時は勝さんがピッチングコーチで参加されていました。その時に「オイシックスどう?」と声かけてもらいました。

昨年は、野球人生で最大の挫折を感じました。
NPB相手にプレーして、自分としては今までやってきたことがほとんど通用しなかったと思っています。
自分自身はバッティングをそこまで頭を使って考えてこなかったなと痛感しました。
今は、まずは「考えること」を教わっている状況です。松山さんからも、ちゃんと考えるということを教わっています。
昨年は打ちたいという欲が出てしまって、一度崩れたら一気に崩れてしまったと思います。ホームランを意識しすぎていましたね。そんなに意識しなくても、「当たったら飛ぶ」と考え方を変えました。実際に、思いっきり振らなくても「ちゃんと当てれば飛ぶ」ので、打席に立つ際の意識が変わってきました。

オイシックスで印象的だったのは、最終戦の楽天戦で代打で出た場面です。
代打で行くのはわかっていたのですが、「どうしたら打てるんだろう」と考え込んでいた時期でした。
でもその前に藤原さん(藤原大智選手。昨季までオイシックスに所属)がホームランを打ったんです。
それがトスバッティングのようなスイングというか、軽く振って飛んで行ったのを見て、「自分もこんな風に打席でやってみよう」って急に思って。
そして自分の最後の打席で、昨年で一番自分の中では納得ができたバッティングでセンター前ヒットを打つことができました。
この経験で良いバッティングの感触が得られて、来年に向けてしっかりやっていこうと決意を固めることができました。

昨年のドラフト会議では、愛媛時代の後輩(三上愛介選手、島原大河選手)や、同級生の知念(知念大成選手。昨年までオイシックス)が指名されて、嬉しさもありつつ羨ましい気持ちで観ていましたね。

チームの勝利打点を稼ぐ!勝負の2026シーズン

写真右。左は後輩・岸川和広選手 【オイシックス新潟アルビレックスBC】

今季は二桁本塁打を目標に掲げていますが、それ以上に打点にこだわりたいと思っています。

心境の変化としては、どの投手もホームランを打たせないように投げてくるじゃないですか。そこで、たとえばチャンスの場面で「ホームランを打ちたい」と思いすぎると、かえって良くないと感じています。
ホームランを狙わないというと少し違うのですが、気負わずに自分のバッティングをすることが大事。しっかりと当たって、その結果がホームランになれば最高、というくらいの気持ちでやっていきたいと思っています。
やっぱり勝ちたいので、チームの勝利打点を挙げられるような活躍をしたいですね。

今年は、昨年まで以上に体幹トレーニングや胸周りのストレッチを増やすようにして、毎日のコンディションをできるだけ同じになるようにしながら、「自分の体のことをもっと知る」ということに取り組んでいます。

「俺のここを見ろ!」というポイントは、打球速度や飛距離です。そこが自信のあるところなので、意識しすぎたらダメなんですけど(笑)、サポーターの方々にお見せできればと思います。

今年は自分自身、覚悟を決めたというか勝負の年だと思っています。
サポーターの皆さんには、打てなかった試合でも、試合後のお見送りだったりでいつも温かい声をかけてくださり、本当にありがとうございますと伝えたいです。
昨年と変わらず、今年もあたたかい応援をよろしくお願いします。
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