【髙田 琢登】初の開幕投手に選出。「5年目での初勝利」で得た自信を糧に成長を示す勝負のオイシックス2年目
先発投手として、チームに流れを持ってくる投球を
昨年中盤ぐらいから先発をやらせていただきましたが、今年は投手も多い中で、激しい争いになると思います。
自分はストレートのコントロールと落ち玉が得意なので、チェンジアップやスプリットあたりをうまく操れることが強みかなと思っています。
プレースタイルとしては、テンポよく投げていくタイプで、どちらかと言うと三振をバンバン取れるタイプではないので、打ち取って良い流れをチームに持ってくるような投球スタイルでやってます。
今年の春季キャンプでは、もともと曲がり玉が苦手だったので、カットボールを重点的に練習してきました。1月の自主トレの時からかなり力を入れてきましたね。
あとはストレートのスピードを上げることが課題でもあるので、ウエイトトレーニングだったりを重点的に取り組んでいます。
先発投手としてはマックスの球速が大事になってくると思うので、マックス150キロ、アベレージで145キロを目指しています。
練習ではみんな明るく親しみやすい環境の中で自分もやらせていただいてますし、先輩方も入ってきましたが皆さん優しく接してくださっています。年下の新入団選手も含めて明るい雰囲気でできてるんじゃないかなと思ってます。
オイシックスは1年で選手の半分くらいが入れ替わっていますが、それでも新しい仲間も入ってやりやすい環境でプレーさせてもらえてありがたいです。
父との思い出から始まった野球人生と、挫折を乗り越えた日々
自分は小学校の低学年の時はサッカーが好きでずっとサッカーやっていたのですが、キャッチボールを通じて野球の楽しさが少しずつ分かるようになり、小学校4年生から野球を始めました。
家の前で父とキャッチボールをしたり、ネットに向かって軽いボールを打ったりしていたのが子どもの頃の思い出です。
学生時代は基本的にピッチャーをやっていました。静岡商業高校の時は父が監督で、父への恩返しもしたくて、頑張った3年間だったと思います。
そこから横浜DeNAベイスターズに入団して、印象的だったのは1年目の初登板の試合です。
その後すぐに怪我をしてしまったのですが、自分の中で高校生の時には出せていなかったようなパフォーマンスを出せて、その時も150キロ近いストレートを投げれることができました。
その日は戸柱さん(戸柱恭孝選手)が受けてくださったのですが、戸柱さんや周りの方にも褒めていただけて。特に良いピッチングができた試合としてよく覚えています。
ただ、その試合の後に肩の手術をしました。当時は肩の痛みと戦っていて、正直心が折れる時もありました。
そして、手術を経て少しずつよくなってようやく投げれるようになった2年目も挫折を味わいました。やっとシーズン中長く投げる試合が何試合も続く中で、疲労もありなかなか思うように投球ができなくなる時期は一番しんどかったですね。
それを乗り越えたのは4年目のシーズンなのですが、今もベイスターズにいる入来祐作コーチに熱心に教えていただきました。やっぱりピッチャーは強い気持ちじゃないとやっていけないので、そういったメンタルの部分を学ぶ中で、挫折は乗り越えれてこれたのかなと思います。
それが昨年の良かった試合の投球にも繋がっている手応えがありますし、今年も野球を続けられてる要因じゃないかなと思ってます。
古巣相手に「まだまだやれるぞ」と思えたファーム初勝利
地元でプレーするのも良いのかなと思ったのですが、オイシックスだと一人暮らし自体も初めてになり、全部一人でやって成長できたらという風にも思いました。ベイスターズ時代のコーチの方ともお話しして、「少しでも厳しい環境でやった方がとっていいんじゃないか」という話もいただいて、オイシックスへの入団を決めました。
昨年を振り返ると、「波が激しかったな」と思います。
生活に関しては家事をやったりできる限り栄養にも気を使わないといけないのも大変だなと改めて思いました。新潟は雪のある暮らしですが、静岡に住んでると全く降らないので、それも初めての経験でした。
大変なことも多くありましたが、1つの経験として、新潟に来て良かったなと思っています。
オイシックスに入団して印象的だった試合は2試合あります。
勝ち負けはつかなかったのですが7回1失点で抑えたジャイアンツ戦(2025年5月16日)と、ベイスターズでの4年間も含めて初勝利を挙げることができたベイスターズ戦(2025年7月5日)です。
5年目で遅い初勝利にはなってしまったんですけど、相手もベイスターズで、「自分もまだまだやれるぞ」というところを見せることができ、印象的でしたね。
このオフは、2年連続で岩崎さん(阪神・岩崎優選手)の自主トレに参加させていただきました。そこで改めて感じたのは、やはりキャッチボールが一番大事だということです。
キャッチボール自体は毎日行っていますが、阪神の選手は日々のキャッチボールを本当に大切にしている選手が多いです。その大切さは、自主トレに参加するたびに再確認しています。
また、同じ自主トレに参加していた阪神の高橋遥人選手には、カットボールの握りや投げ方を教えていただきました。そのおかげで少しずついい感覚で投げられるようになってきていて、自主トレで学ばせていただけて本当に良かったと思っています。
岩崎さんの自主トレには阪神の現役選手が多く参加していて、6〜7人のうち5人ほどが阪神の選手という、かなり阪神の割合が高い環境です。
そんな中で自分が参加させていただけている理由として、岩崎さんとは実は自分と同じ静岡出身という縁があります。静岡県人会の野球教室で毎年一緒になる機会があり、そのときに「一緒に自主トレをさせてほしい」とお願いしました。
自主トレが始まるほんの1週間前くらいのタイミングだったのですが、快く「いいよ、ぜひおいで」と言ってくださり、そこから2年連続で参加させていただいています。
目指すのは能登の先へ、二桁勝利という新たな挑戦
先発投手はみんな言うと思いますが、昨年の能登さん(現阪神 能登嵩都選手)の数字(12勝、防御率2.60とオイシックスのエースとして活躍)を超えたいというのがまず一番にあります。
能登さんの数字を超えてこそNPBに戻れると思うので、そこの数字を超えられるように 頑張りたいなと思います。
昨季は1年間を通して投げさせていただいたので、その試合での経験を今年に活かせると思っています。
昨季はキャッチャーも片山さん(片山悠選手・昨季限りで退団)に受けてもらうことが多く、経験のある方だったので、正直頼りきりの部分もありました。
ただ、今年は捕手陣も一気に若くなります。だからこそ、自分もこれまでの経験を活かしながら、しっかり引っ張っていくつもりで取り組んでいきたいと思います。
昨季は、特に新潟開催の試合でたくさんのサポーターの方々に来ていただき嬉しかったです。
皆さんのたくさんの声援を力にして、試合で少しでも多く勝ちたいです。
是非たくさんスタジアムに足を運んでもらって、そこで勝ち試合、楽しい試合を見せられればと思います。
引き続き、今季もたくさんの応援をよろしくお願いします!
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