「去年決勝で負けた悔しさは、一年経とうが変わりはしないので、今度こそあのトロフィーを持って帰る」前年度準優勝者が悲願の制覇へ決意表明!海野翔太選手に直撃インタビュー!!
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■去年、一昨年からそうですけど、ボクの人生って凄くいろんなことがあって、坊主にして挑んだ『NEW JAPAN CUP』から丸一年、メッチャ長く感じましたね。体感、練習生の時より長いかもしれないです(笑)
海野 結果的には3タテで悔しかったですけど、そもそもKnock Out Brothersっていう魅力あるタッグチームと試合して、いままでにない新日本のフレッシュなタッグ戦線っていう部分で「いろいろ考えさせられる期間」でした。(昨年10.13)両国からこの半年間、K.O.Bに負け続けて悔しいんですけど、凄い清々しいというか。もちろん負けに気持ちいいもクソもないんですけど、ホントにコテンパンにされたというか……。
――おたがい出し切ったという感覚ですか?
海野 そこが一番ですね。おたがい自分たちにあるもの全部を出した結果、敗れてしまったっていうのは悔し過ぎますけど、どっかしらで手応えもあるし、次に繋がる何かだったり、新しいものが生まれたりとか、なんかいろいろ考えさせられる試合でしたね。
――試合中にブーイングなどもありましたが、結果的に試合内容で黙らせたという部分もあったと思います。
――興行というのは、選手とファンが一体となって会場を作るものでもありますからね。
海野 そうですね。でも、そこを黙らせたっていう部分に関しては手応えを感じましたし、水を差すようなブーイング以上に、「ボクを応援してくれる翔太コールの方が届いてたよ」とは伝えたいですね。だから、ブーイング以上の翔太コールを出し続けてほしいですし、ボク自身の力でブーイングをかき消していくしかないです。
――対K.O.Bに3タテという結果ではありましたが、今後の上村選手とのタッグについてはいかがですか?
海野 このあと『NEW JAPAN CUP』もありますけど、どんなタッグチームも1回は解消せざるを得ないというか、おたがいシングルにも集中しなきゃいけないですし、ライバルとして組んでも良し、闘っても良しでおたがい高めていこうっていうのもキッカケで組んでいたので、べつに解消とかそういうことではなくて、おたがい『NEW JAPAN CUP』が目先にあるので各々集中して挑むっていうだけですね。その結果ブロックが反対なので決勝で当たれれば「いままでやって来たことは間違ってなかったよね」って再確認もできる場だと思うので、タッグを解消というのはないです。
――ここからは『NEW JAPAN CUP』について伺っていきますが、まずは前年度準優勝者として挑む心境は?
――たしかに濃い一年でしたね。
海野 自分にもファンにも喜怒哀楽があって、退団者もあったり、いろんなモチベーションが生まれたり、ブーイングがまたあったりだとか、ホントに濃すぎて「スゲー人生歩んでんな」って、人より明らかに経験値が得られてるなって思いますね。こんな波乱万丈のレスラー人生を歩めてる人っておそらくボク以外あんまりいないと思うので、そこをやってこられたっていうのは自信になってますね。
――レスラーとしても年輪が増したと。
海野 だから、『NEW JAPAN CUP』の決勝までの闘い方だったりとか、そういう初歩の話ではなく、ただただ去年決勝で負けて、あのトロフィーを持って帰れなかったっていう悔しさは、やっぱり一年経とうが変わりはしないので、今年は長岡での決勝に残って、今度こそあのトロフィーを持って帰る、そのモチベーションだけです。
■やっぱりうまい、スキがない選手ですよね。体格もデカいですし、ホントに「いいピッチャーだな」と思うぐらい良い脚してますよ。そこにテクニックや小技、反則を織り交ぜた巧みな技を使ってくるっていうのがチェーズの印象なので、ホントに油断ならないです
海野 素直に「新日本プロレスってやっぱスゲーな」と思うのは、退団者を感じさせないメンバーですよね。
――このメンバーの中でも、初エントリーのウルフアロン選手は注目度も高いと思います。
――ウルフ選手の印象は?
海野 ウルフさんはオリンピック金メダリストなわけで、言ってしまえば柔道の道で飯を食っていこうと思えば安泰なわけじゃないですか?それを「俺はプロレスが好きだから」って全部捨てて新日本プロレス一本で勝負するっていう覚悟に、漢としてのカッコよさ、魅力を感じますね。
――ここからはトーナメントの話を伺っていきますが、まずは3月8日(日)尼崎大会の1回戦でチェーズ・オーエンズ選手と対戦します。
――たしかに足腰しっかりますよね。
海野 そういうフィジカルを兼ね備えている中で、そこにテクニックや小技、反則を織り交ぜた巧みな技を使ってくるっていうのがチェーズの印象なので、ホントに油断ならないですよ。一瞬、気を抜いただけで反則や介入を入れられたりっていうのは、いまのHOUSE OF TORTUREのやり方であり、脅威な部分でもあるんですけど、ボクもEVILさんや成田(蓮)とは1年半ぐらいやり合ってきたので、そこに関しては熟知してます。
■「まだまだ裕二郎はできる」って試合を通して伝えたいですね。「いつまで反則介入やってんだ?いまから立ち上がって本隊来て、まだまだ新日本プロレスで闘っていこうよ」って、真っ向勝負でぶつけたい
海野 先に言っておきますけど、ボクは“裕二郎お兄ちゃん”とキャッチボールすることを諦めてないですよ。
海野 なんかわかるんですよ。やっぱりボクは子どもの時から見てきてますし、それこそ裕二郎さんが練習生の頃から面識があるので、「もっとやりたい」って思う自分もいるんだけど、身体がついてこなかったり、なんかどっかで諦めてる自分もいて、裕二郎さんはじだんだ踏んでるというか……。
――裕二郎選手に対して思う部分があるわけですね。
海野 これは『パラダイムキャスト』(※新日本プロレス・スマホプレミアムで配信中の海野選手Podcast #43)でも触れたんですけど、「諦めるのはまだ早いでしょ」「まだまだやれるでしょ」と。諦めたら終わりなんですよ。だから、ボクはバカみたいにブーイング食らおうと、外野からボロクソ言われようと、自分が自分のことを諦めたらもう終わっちゃうので決して諦めないんですよ。
――そこを裕二郎選手に伝えたいと。
――いまの発言で気になったのですが、本隊に引き込みたいんですか?
海野 引き込みたいです。ちなみに裕二郎さんはもともとキャッチャーだったので受け止める度量があるので、H.O.Tでも全体を見る視野もある選手であるってことをボクは理解してて、そうやって周りが見えるからこそ諦めるのはまだ早いだろと。
――全体を見れるがゆえに一歩引いてしまっていると。
海野 何歩も引いちゃってるんですよ。上から目線みたいに聞こえたら申し訳ないですし、そういうつもりはないんですけど、「裕二郎お兄ちゃんはそんな一歩も二歩も引かないでくれ」っていうか、レスラーなんだから「俺が!俺が!」でいいじゃんって。ユニットに入って小さくまとまってサポートして「俺はこれでいいよ」じゃなくて、ギラギラした裕二郎お兄ちゃんをみんな見たいですよ。
――裕二郎選手はもっとギラギラすべきだと。
海野 ボクがプロレスファンだったら見たいですもん。ましてや、裕二郎お兄ちゃんをずっと応援してきたファンは絶対に見たいですよ。ボクはそれをもう一回みんなに見せてあげたいです。それが3年前(3.5後楽園バックステージ)に言った“恩返し”にもなると思うので。
■後藤(洋央紀)さんに関しては、ボクは昨年シカゴのIWGP世界ヘビー級選手権で負けているので、その無念は晴らしたいですね。注目で言うと、カラム(・ニューマン)はこの前の大阪でデビ(デビッド・フィンレー)にも勝ってますし、勢いはありますよね
海野 まだシングルをしたことがないので、単純にやってみたいと思うのは大岩ですね。ボクもそんなに出してはないですけど、イギリス遠征にも行っていたので細かいテクニックっていうのはあるんですよ。
――その先、準決勝で対戦したい選手は?
――因縁深い相手が揃ってますね。
――そして決勝戦ですが、冒頭でも話がありました通り、やはり上村選手と対戦したいですか?
海野 そこはおたがいタッグを組んで得られたものが十分ありますし、意味ないタッグではなかったと思うので、「シングルとして俺らはできるよ」っていうのを見せつける意味でも、決勝という舞台で当たりたいですね。
■やれ「シンニホン、イチバン」「アイシテル」とか言っといて、AEWに行ったりしてる人もいますけど、ボクはHENAREが一番新日本を愛してると思うので、今回の『NEW JAPAN CUP』が彼の這い上がるキッカケになったらいいなって素直に思います
海野 やっぱりHENAREですね。ボクは彼も目に留めているので何とかしたいです。
――HENARE選手はケガで苦労した印象もありますね。
海野 いろんな苦労をして来てる人間がいますけど、ボクはHENAREがとくに苦労してきてるのを知ってるんですよ。言い方があれですけど、適当にやりながら順風満帆にいってるヤツに比べたら、やっぱり泥水すすって苦労してる人が報われてほしいって思います。
――それがHENARE選手であると。
――昔から見てきたHENARE選手に対する想いなわけですね。
海野 敵だし、あんまりこういうことを言うのもおかしいですけど、ボクはHENAREを応援してます。もちろん「おたがい絶対に這い上がろう」っていう気持ちですし、そこがこういう舞台の決勝だったらいいなとも思いますね。
■「挑戦させてくれ」って出ていくのはボクの現状では筋が通ってないので、『NEW JAPAN CUP』をしっかり獲って、今年はあのトロフィーを持って両国に乗り込んで、あのIWGPを腰に巻けるようにやっていくだけです
海野 やっぱりIWGPヘビーですね。そこはレスラーをやってる限り、「今年の目標は何ですか?」って聞かれますけど、毎年のように「IWGPヘビー級王者になりたい」っていうのは引退するまで変わることがないです。
――では、『NEW JAPAN CUP』制覇の先はIWGPヘビー級王座ですね。
海野 『NEW JAPAN CUP』優勝して、例年の流れで4月の両国で対辻陽太ですね。ボクは『G1』で2回負けてるんで、そこのリベンジもはたしたいです。
――ちなみに、辻選手はIWGP世界ヘビー級王座を封印してIWGPヘビー級王座を復活させましたが、改めてこの点についてはいかがですか?
――それほど憧れたベルトであったと。
海野 べつに世界ヘビーがいらなかったとかではないですし、あの時は新日本で一番のベルトだったから本気で欲しいと思いましたけど、IWGPヘビーはあの見た目から入って「自分の腰に巻きたい」ってホントに思えるベルトですね。
――海野選手が入門した時はIWGPヘビーの時代でしたよね。
海野 やっぱ、あのIWGPヘビーをずっと見てきましたし、あれを見て育ってきた人間からしたら、海外遠征行って発言権もない状態で急に変わったところで帰ってきて、みんな混乱してたと思うんですよ。でも、それをフラットにしたっていう意味で、辻は大きいことをやってくれたと思いますし、やっぱりあのベルトが欲しいですよね。
――もちろん賛否はあったと思いますが、あれで選手間の士気が上がった部分はあったわけですね。
――と言いますと。
海野 ボクはオムツもかえてもらってましたし、ミルクも飲ましてもらってた人間なので、『天龍プロジェクト』に出させてもらったりとか、いまだにプライベートで親交はありますけど、やっぱり「お世話になった恩人が巻いていたベルトを巻きたい」っていうのは子ども心ながらあるんですよ。だからこそ、ボクも「新日本の歴史を繋ぎたい」っていう想いは同じなので、こうやって繋ぎ直した辻には乗っからせてもらいますよ。
――IWGPヘビーへの想いも伺いましたが、ベルトを獲る意味でも絶対に落とせない『NEW JAPAN CUP』へ向けて意気込みをお願いします。
海野 IWGPというものに挑戦するにあたって、「挑戦させてくれ」って出ていくのはボクの現状では筋が通ってないので、『NEW JAPAN CUP』をしっかり獲って、今年はあのトロフィーを持って両国に乗り込んで、あのIWGPを腰に巻けるようにやっていくだけです。
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