【浦和レッズ】「周作、今度は南米へ」クスコから電車に揺られてマチュ・ピチュへ…西川周作が目を奪われた景色とは?

浦和レッドダイヤモンズ
チーム・協会

【©URAWA REDS】

 日常を忘れて、存分にリフレッシュするのが、西川周作流のシーズンオフの過ごし方だ。

 そのため、切磋琢磨するチームメートはもとより、サッカー仲間にも会わないような土地に赴き、サッカー選手ではなく、ただの西川周作として個に還る。

 2024年のシーズンオフはアフリカのタンザニアへ飛び、野生の動物を観察し、マサイ族と交流を図ったことは、過去の浦和レッズニュースでも紹介した。

 聞けば、2025シーズンを終えたオフも旅に出て英気を養っていた。

「行ってきましたよ(笑)。今回は、娘の友人家族が以前、ブラジルに住んでいたことがあるというので、ふた家族でブラジルとペルー、そしてアメリカに行ってきました」

 2年前から計画していたというが、期間にすれば2週間。アメリカ大陸を縦断していた。

 最初に降り立ったのは、ブラジルのリオデジャネイロだった。日本とは真逆にある夏のリオで、ビーチを満喫した西川家一行が向かったのは、世界遺産だった。

「ずっと行ってみたかったマチュ・ピチュを見に行ってきました」

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クイ(モルモット)料理のクイ・チャクタード 【©URAWA REDS】

 まずはペルーのクスコへと移動。標高3400mに位置する町に着いて、西川が実感したのは息苦しさだった。

「クスコは、日本でいえば富士山の頂上みたいなところにある町なんです。それだけに、少し歩いただけで、息が上がってハアハアいってしまいました。もともと、そうした標高の違いを感じやすい体質みたいで、少し歩くだけでも息苦しさを感じました」

 アスリートだけに心肺機能が強いと思い込んでいたが、3400mの標高をもろともせず、ピンピンしている子どもたちのすごさに驚かされたという。

 クスコから電車に揺られること2〜3時間。現地に着いたのは夜だったため、ホテルで1泊すると、翌朝、バスに揺られて世界遺産を目指した。バスを降り、遺跡を目指して登っていく。

「ガイドさんの説明を聞きながら山道を歩いて登っていくんです。その山を登り切った先に景色が広がっていて、そこにマチュ・ピチュの遺跡が見えてくるんです」

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 ただ、残念ながら到着したときは雲で覆われていて、はっきりと遺跡を目視することはできなかった。すると、ガイドが「風の動きから、間もなく見られると思いますよ」と、告げた。

 期待して待っていると、次第に雲が晴れていく。そうした強運も西川ゆえだろう。

 視界の先には、目を奪われるような景色が広がっていた。

「ホントに幻想的と表現するのがぴったりな世界。思わず『ウワッ』ってなりましたから」

「でも」と言って西川は笑う。

「現地まで行って、マチュ・ピチュを見たからこそ、余計に謎は深まりました。今までテレビなどでしか見たことがなかったですけど、実際に行ってみると、本当に何であの高い山の上に村を作ったのかを考えさせられました。そうしたことも含めて、良い学びの旅となりました」

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 直接、足を運び、自分の目で見るからこそ、感じられることがある。日々便利になっていく日常では、感じることのない世界だった。

「人生観や世界観が変わる瞬間ですよね。現地に行ってみないと感じられない良さや魅力がありました。子どもたちにとっても、ものすごい思い出になったと思います。それは僕にとっても」

 その探究心こそが、39歳になった今なおGKとして成長を続けている理由だろう。

 マチュ・ピチュで世界遺産に触れた西川家一行は、再びブラジルへと戻ると、次の目的地を目指した。向かったのはアマゾン川だった。(次回に続く)

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(取材・文/原田大輔)
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著者プロフィール

1950年に中日本重工サッカー部として創部。1964年に三菱重工業サッカー部、1990年に三菱自動車工業サッカー部と名称を変え、1991年にJリーグ正会員に。浦和レッドダイヤモンズの名前で、1993年に開幕したJリーグに参戦した。チーム名はダイヤモンドが持つ最高の輝き、固い結束力をイメージし、クラブカラーのレッドと組み合わせたもの。2001年5月にホームタウンが「さいたま市」となったが、それまでの「浦和市」の名称をそのまま使用している。エンブレムには県花のサクラソウ、県サッカー発祥の象徴である鳳翔閣、菱形があしらわれている。

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