優勝の瞬間をグラウンドで迎えるために。長田智希を突き動かす「勝ちたい」という思い

埼玉パナソニックワイルドナイツ 長田選手 【🄫ジャパンラグビー リーグワン】

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第10節(交流戦)2026年2月28日(土)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 三重ホンダヒート

埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1 カンファレンスA)

勝つことと、勝ち続けること。両者は、似て非なるものだと長田智希は言う。
前節、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)は今季初黒星を喫した。しかし長田は、「これまで積み重ねてきたことが間違っていたわけではなく、自分たちのやるべきことができなかった。遂行力の不足が要因だった」と冷静に受け止める。一つの敗戦によって、チームの方向性が揺らいだわけでは決してない。
だからこそ今節に向けて求められるのは、新たな変化ではなく原点の徹底である。長田が重要だと繰り返し強調するのは「一貫性」だ。勝つため、そして勝ち続けるためには、自分たちが勝利の根拠としてきたプレーを80分間にわたり高い精度でやり続けることが不可欠だという。「これをやり切れば勝てる」と自信をもつプレーを遂行し続けること。それこそが、ワイルドナイツの掲げる高いスタンダードである。
レギュラーシーズンは早くも折り返し地点を過ぎ、後半戦へと突入した。第10節、ホストゲームで迎える相手は三重ホンダヒート。開幕戦以来の先発復帰となる長田にとっても、重要な一戦となる。「簡単な相手ではありませんが、まずはしっかり勝ち切ることが大切。負けた次の試合は特に重要なので、同じミスや過ちを繰り返さないよう、レビューで出た改善点をグラウンドで出し切りたい」と静かに闘志をのぞかせた。
今回任されるポジションはウイング。現代ラグビーでは、コンテストキックや蹴り合いといったエリアの取り合いが試合の流れを左右する重要な要素となる。だからこそ「キックチェイスでプレッシャーを掛け、レシーブで確実にポゼッションを回復したい。ワークレートも高めて、ディフェンスでは後方のカバーを怠らず動き続けたい」と、自身に課す役割を明確にする。
埼玉WKに加入したのは2022年。その年、チームはリーグワン初代王者に輝いたが、当時の長田は試合に出場していなかった。だからこそ、いま胸に抱く思いは一つである。
「リーグワンで優勝したいです」
グラウンドに立ち、ジャージーをまとって優勝の瞬間を迎えたい。その強い願いを胸に、長田は「勝ちたい」という思いを成長の原動力へと変えていく。
(原田友莉子)
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