カラクニダケなど九州産馬がJRA・地方から集結!3番人気以内×逃げは3着内率85.7%/佐賀・たんぽぽ賞データ分析

佐賀県競馬組合
チーム・協会

2025年優勝エイヨーアメジスト 【撮影:佐賀県競馬組合】

第30回 たんぽぽ賞 (九州産限定、JRA交流、3歳、ダート1400m)
2月25日佐賀5レース 16時50分発走予定


3歳馬の九州産限定による「たんぽぽ賞」が今年も佐賀競馬場で行われる。JRA・地方競馬の垣根を越えて九州で生まれた3歳馬が全国から集結。九州産ナンバーワンを決める。
ここでは2016年~25年の過去10年のデータを元に分析する。

直近6年は地方馬が毎年馬券圏内に

JRAと地方競馬の交流で行われるレースは多くがJRA優勢になりがち。当レースも基本的にその傾向は変わらず、JRA馬が8勝、2着6回、3着9回を占める。
しかしながら、地方馬も存在感を示しており、22年タケノサイコウ(佐賀)が優勝したのを筆頭に、6年連続で3着以内に入っている。その内訳は佐賀4頭、兵庫1頭、浦和1頭、川崎1頭。今年、地方競馬からの出走は地元佐賀と笠松のみで、過去10回では笠松の出走はなかった。

所属別成績 【表1】

人気薄の好走があっても3連単万馬券はレア?

1着はみな単勝3番人気以内からと上位人気の信頼が厚く、3連単5000円未満は6回に上る。人気薄が好走する年もあるが、5番人気以下が2頭入着した20年と21年はともに3連単は万馬券となった一方で、5番人気が3着に入りながらも1、2着が人気通りの決着で3連単2000円未満という年も2回あるなど、組み合わせ次第では堅い配当となる傾向だ。

単勝人気別成績 【表2】

3番人気以内の逃げで3着内率80%超え

舞台となる佐賀ダート1400mは最もポピュラーなコースで、直線の引き込み線からスタートし、コースを1周する。1周1100m、直線はゴールまで200mと短いため、基本的には前有利となる。

佐賀競馬場 【コース図】

当レースでも逃げ+先行で7勝を挙げる。逃げはやはり好走率が高く、3着内率60%。特に、単勝3番人気以内の馬が逃げると3着内率85.7%にグンと好走率がアップし、高い確率で期待が持てる。また、1コーナーを4番手以内で回れると、3着内率42.5%。
差し・追い込みも上位入着があるが、基本的には上がり3ハロン39秒0未満のたしかな末脚が求められる。

脚質別成績 【表3】

5番からの逃げ粘り

舞台となる佐賀ダート1400mは枠順による有利不利は比較的少なく、3着内率の差は基本的に5%以内で収まる。その中でも昨年、勝率、3着内率ともに高かったのは6~7番。
しかし、当レースでは6番の好走率は低く、7番は勝率10%、連対率20%、3着内率30%に留まる。3着内率が最も高いのは5番で50%。勝利こそないものの、3着以内に入った5頭中3頭が2番手以内につけて粘った。

馬番別成績 【表4】

1番人気×牝馬は3着内率100%

牡馬が6勝、2着7回と連対率が高め。勝ち馬はみな3番人気以内だが、2着の牡馬には人気薄もおり、7頭中、5番人気2頭、3着8番人気1頭だった。
牝馬は1番人気に推されると3勝、3着2回で勝率60%、3着内率100%。2着も4番人気以内と人気に推された馬だった。一方で、3着となると6頭のうち6番人気と9番人気が各1頭いた。

性別別成績 【表5】

九州の名物生産者

21年北九州記念優勝ヨカヨカや、23年24年中山グランドジャンプ連覇イロゴトシなど、近年、九州産馬の活躍がJRA重賞レースでも見られる。それらを生産したのは本田土寿氏(熊本県)。当レースでも好成績で、4勝、2着1回、3着2回だ。3着内率は低く見えるが、これは他の生産者の7倍以上の出走頭数があるため、仕方がない。
「カシノ」の冠名でお馴染みの柏木務氏(鹿児島県)は3着内率57.1%と、非常に高い好走率を誇る。
3着1回の長谷川牧場はデビュー1年目長谷川蓮騎手の実家、ホースファームJinmuは近年、生産を始めた若手牧場だ。

生産者別成績 【表6】

トライアル勝ち馬がやや優勢

JRA馬のローテーションとしては、2歳夏の小倉・ひまわり賞や当レーストライアルレース(ミヤマキリシマ特別、ノカイドウ特別など)からの参戦組が多い。
このうち、ひまわり賞5着以内とトライアル勝ちを比べると、勝率、連対率が高かったのはトライアル勝ち。3着内率は互角だった。

キャリア別成績 【表7】

データからの推奨馬は?

①上位人気
②上位人気の逃げ馬
③1番人気の牝馬
④5番で2番手以内につけられる馬
⑤本田土寿氏、柏木務氏の生産
⑥ひまわり賞5着以内orトライアル勝ち

おそらく1番人気に支持されるのは、カラクニダケ(JRA)
この世代の九州1歳市場で最高価格で落札された馬で、九州産限定の新馬戦を勝ち、ひまわり賞では1番人気に支持された。
ところが、ひまわり賞は出遅れが響いて3着。その後は当レースを目標に調整が進められた。一般馬相手のなでしこ賞(1勝クラス)でも勝ち馬から大きくは離されておらず、九州産同士のここは上位だろう。
①⑥に該当。

ラムールデュヴォン(JRA)はトライアルレース・ミヤマキリシマ特別の勝ち馬。前に馬を置く形で運び、初勝利を手にした。
今回、大外枠に入ったため、前走のように前に馬を置くことができるかどうかだが、上手く脚を溜められれば。
①⑥に当てはまる。

アッシュアール(佐賀)は接戦を制してトライアル勝ち。
地元重賞4着の実績もあり、今年の地方馬では最有力だろう。
⑤⑥に該当。

アクティングエリア(JRA)はトライアルで前述のアッシュアールのクビ差2着。4コーナーから直線は砂がやや深い内を取らざるを得ない形ながら、力を見せた。このメンバーなら逃げる可能性も。
①②に当てはまる。

なお、③④は該当馬なしだった。

第30回 JRA交流 たんぽぽ賞 【出馬表】


文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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