移籍馬の取捨は?高知時代の馬場とタイムに着目/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
今夜も20時40分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
差しにも注意が必要
競馬リポーターの大恵陽子です。
今夜の最終レースは特別な条件のつかない「C2クラス」「1400m」。
基本的には最終レース以外に組まれるC2クラスのレースと変わりない条件ですが、念のため最終レースに限定した成績を見てみましょう。(直近1年)
まずは位置取りから。
小回りの地方競馬と聞くと、圧倒的に前有利の印象が強いですが、当条件では3番手以内の馬での上位独占は22レース中3レースのみ。
頻度はそう高くありませんでした。
一方、6番手以下から運んだ差し馬が3着以内に入ったのは22レース中17レースと、ほぼ4回に3回の頻度でした。
このうち、差し馬が勝ったのは6回。基本的には2~3着止まりですが、差し切れる可能性も十分にあり、軽視はできません。
人気面では3連単万馬券は22レース中7レース。
一方で、3番人気以内の馬が複数頭、3着以内に入ったレースは22レース中19レースに上ります。
「上位人気2頭」+「やや人気薄」が最も多いパターンでしょう。
現実的には39秒台前半の末脚
では、どのくらいの末脚を使える馬を狙えばいいのでしょうか。
下表は今夜と同じ「C2クラス」の最終レースで6番手以下から運んだ馬の上がり3ハロン別成績。(2024年以降、1300m~1400m)
上がり39秒未満を直近5走(佐賀)で使ったことのある馬は⑥マイホームヒロインのみ。
ただ、当該レースは約半数が39秒5以下の上がりを使っており、展開のあと押しがあった可能性は否めません。
①ララガルグイユは前走、最後方から長くいい脚を使い、上がり3ハロン39秒4で3着。
下表では「39秒台前半」に該当し、3着内率は31.1%。
買い目の相手に入れられそうな値です。
馬場特徴に差のある高知
④パレットキャット
⑧ウェルマインド
移籍馬で頭を悩ませるのが力比較。
高知時代、どのくらいの走りができていれば、佐賀でも通用するのでしょうか。
下表は今夜と同条件の最終レースで、高知から移籍2戦目以内の馬の成績をまとめました。
判断基準としたのは「1400mの持ちタイム(直近5走以内)」。
高知は馬場状態によってタイムの出方が3秒以上、変わることがあるのですが、重~不良馬場で1分34秒9以下で走れていると、佐賀でも通用する可能性が高いです。
良馬場になるとその範囲は1~2秒プラスして良さそう。
ただ、佐賀は高知に比べて馬場が軽くなるため、同じく馬場が軽い高知の不良でいいタイムを出せている馬の方が親和性は高いのでは、と考えます。
④パレットキャットは5走前に不良馬場で1分33秒4で基準タイムをクリア。
400kgに満たない小柄な馬で、水を含んで脚抜きが良くなる不良馬場などで好走し、乾いてタフな馬場になると苦戦する傾向が全体的にありました。
そうした成績から、佐賀の馬場に変わるのはプラスでしょう。
⑧ウェルマインドは1年以上、馬券圏内に入れていませんが、前走は良馬場で1分33秒4は悪くないタイム。
加えて、上がり3ハロン38秒8は良馬場で超優秀な末脚です。
ただ、この日は全体的にタイムが速く出る日でしたから、その分の割引は必要かもしれません。
一発逆転ファイナルレースで昨秋は4回走り、5着が最高。
一発逆転ファイナルレースと聞くと、「弱い馬ばかりのレースだから、そこで好走できないと厳しいのでは」と思われるかもしれませんが、レース展開が特殊になりがちで、馬のタイプによって向き・不向きが出がち。
そのため、一発逆転ファイナルレースの着順に関してはそこまで囚われなくていいでしょう。
では、気になる予想と買い目は?
昨年9月に不良馬場で勝ち、そのタイムから佐賀でも即通用しそうです。
以前から高知からの移籍馬は深い馬場と淀みないペースで鍛えられたことから、佐賀との親和性が高く、積極的に狙いたい馬。
近走は着順を落としていますが、これはタフな良馬場が敗因でしょう。
不良馬場で結果を残せていた馬は、佐賀の馬場とも相性がいいはずです。
⑤マイドリームガールはJRA未勝利から移籍2戦目の前走、ダッシュがつかず後方からとなりましたが、向正面半ばで自ら早めに上がっていくレース。
早めに動いた分か、最後は差されてしまいましたが、勝ち馬からは2馬身以内の差で4着でした。
ここも上位でしょう。
①ララガルグイユは前走、最後方から4コーナーは馬群を縫って長くいい脚を使って3着。
上がり3ハロン39秒4はデータ的にもギリ狙えるラインです。
高知から移籍初戦の⑧ウェルマインドは前走タイムが悪くなく、⑨バチェラーパーティは前走、突つかれた分、楽な展開ではなく5着のため展開次第で期待。
先行できそうな⑪シルヴァーレディまで。
買い目は
3連複 ④⑤-①⑧⑨⑪ 4通り
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ