ロッテ ソト キャプテンからの言葉。2026年 マリーンズはこの言葉と共にスタートした。
今日から、ハッキリと理解すべきことがあります。
一人では絶対に優勝なんて出来ません。
チーム全員が同じ方向を向いて、勝利が見えてきます。
俺たちには才能も、経験も、やる気だってあります。
一人ひとりが、チームのために何ができるか。
その結果を背負うのは、俺たち全員です。
信頼というのは、日々の積み重ねで勝ち取るものだと思います。
準備を怠らないこと。
やるべきことをやり遂げて、苦しいときこそ逃げないこと。
目標はハッキリしています。優勝だ。
でも、それは開幕の日からスタートするわけじゃない。
すべては『今』。この瞬間から始まっている。
練習への姿勢、仲間への声かけ。
誰かがミスをした時にどうカバーし合えるか。
誰かが崩れたら、チームが支えよう。
誰かが活躍したら、みんなのチカラに変えていきましょう。
今日、俺たちは選ばなくてはいけない。
野球が上手い人だけの集まりか。
それとも、勝つために結束した本当のチームになるか。
さあ行こう、今から。全員で。一つになって。勝つために!
このメッセージが貼られることになったのには伏線がある。都城キャンプ初日の事だった。練習前にはソトは選手の輪の真ん中に立って、語りだした。2日前から考え、用意をしていたスピーチだった。しかし、緊張のあまり、伝えたいことの半分も話をすることは出来なかった。
「普段みんなの前で話をする機会がなかったので緊張をしてしまった。それにこのチームをいい方向に導きたいという想いをしっかりと伝えたいということもあって緊張をしてしまった」とソトは振り返る。だから翌2月2日、ロッカーのホワイトボードに本当は話をしたかったメッセージを文言にして貼った。どこまでも実直な男だ。
もちろんサブロー監督も目を通した。何度も頷きながらホワイトボードに貼られている1枚の紙を凝視した。そして満面の笑みを浮かべた。
「いい言葉。かっこいい。やっぱりソトをキャプテンに指名をしてよかった。チームが締まる」と目を細めた。
指揮官は昨年の一軍ヘッドコーチ時代から観察をしていた。ソトは打撃技術だけではなく、色々な面でチームメートの相談に乗り、励ましたりしている姿を見た。時には若い選手のファッションのアドバイスをしていた。公私ともに真摯に向き合いヒントを与えていた。選手たちを食事に誘っている光景も目にした。今年37歳となるベテランはリーダーにふさわしいと思った。そしてチームを引っ張る立ち位置となることで、さらなる奮起をしてもらいたいという思いもあった。そして昨年12月末。プエルトリコに帰国中のソトに国際担当を通じてキャプテン就任を打診した。「光栄です。ぜひやらせてください」。真面目な助っ人から丁寧な答えが返ってきた。
98年のフリオ・フランコ内野手以来となる外国人主将に就任したソトは「監督にはキャプテンというこのポジションを与えていただき、感謝をしています。それに見合った働きをしたいと思います。自分のできるかぎりの力を出し、チームの勝利に貢献したいと思います」と率先してチームを引っ張っていく決意を口にする。
昨年の帰国前、じっくりと話し込む機会もあった。毎年、シーズン序盤はなかなか本来の打撃を見せられずにいた。
指揮官は明確に「もうスロースターターでは駄目だよ」と伝えた。そして本塁打王、ベストナインに輝いたベイスターズ時代の18年、19年の調整法を確認した。
「オープン戦から試合に沢山 出ていた。それがよかった」とソトは言った。
だから「それで行こう」と提案した。2人で開幕からフルスロットで最後まで走り切ると約束を交わした。
「今年はチームを引っ張る打撃をしてほしい。チームの象徴的存在であってほしい。復活してほしい。ソトと約束をしたから」とサブロー監督は期待を寄せ優しい視線をソトに投げかける。
新チームがスタートした。キャプテンのソトは言う。「チームのみんなにも言いましたが、一つになることが大事。ファンの皆様も一つになることの一部です。いいときも悪いときも支えていただいて、みんなで一つになって勝ちにむかっていきましょう」。新しいマリーンズの中心に背番号「99」がいる。流暢な日本語を駆使して仲間たちに声をかける。励まし合い、支え合い、助け合っている。そんな光景が広がっている。みんな、気持ちは一つ。ソトの想いと同じく、全員で勝利を追求していく。長いシーズン、苦しいときもあるだろう。だけど、絶対に逃げない。ファンとチームが一つになって、みんなで力を合わせて乗り越えていく。
長いシーズン、どうしようもなく苦しい局面を迎える時もあるだろう。その時はみんなでもう一度、2月2日、都城でみんなで目を通した「ソト キャプテンからの言葉」を思い出そう。2026年マリーンズはこの言葉と共にスタートし、最後まで突っ走る。
文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原 紀章
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