苦手なコースでも優勝! パラリンピックの「リハーサル」で川除大輝が成長を実感
「ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会」前最後のレースということで、約40人のメディアが集まったほか、パラリンピック金メダリストの新田佳浩、川除大輝、国内女子トップ選手の阿部友里香が所属する日立ソリューションズの「応援団」らも会場入り。フィニッシュエリアは花道のように活気づいた。
1ヵ月後に表彰台を目指す川除&新田
初日はスプリント(クラシカル)。1.25㎞と短い距離のほとんどは、スタートとフィニッシュ地点がある平たんなメイン会場を滑走する。「少し自分の苦手なコース」と話したのはエースの川除。意識するポイントを押さえながら走ることができた」と収穫を口にした。本番も平たんな路が多いことが予想される。ノーストックで走る川除は、レース中に休めるポイントがない。今大会は、予選は8割で走り、徐々に上げていくペース配分で走り、決勝ではガッツポースでフィニッシュした。
スプリントで予選1位ながら決勝は2位だったレジェンドの新田は、優勝した川除に「空気読んで」と冗談を飛ばしつつも「(予選、準決勝、決勝の)3本を滑りきることができたことは非常によかった」と表情は明るい。天候が変化する中で、ワックスの調整やスキー板の選択なども本番をイメージして行い、レース勘を取り戻した。
クラシカルが得意な阿部はスプリントで勝負
そこで、本番を見据えてウォーミングアップやレース間の過ごし方を変えてみたところ、いい変化が見られたようだ。
最後まで力を残すことができなかったというものの「(この方法が)合っているかも」と阿部。
2023歳4月に長女を出産。妊娠中からミラノ・コルティナ大会出場を目標に掲げ、計画的にトレーニングに励んできた。本番は、3月10日。「自分のパフォーマンスを発揮し、皆さんにいいパフォーマンスを見せたい。結果は自ずとついてくると思います」
2日続けて表彰台の中央に上がった川除は、「落ち着いて入り、徐々に上げていく展開をイメージして臨んだ。後半もいいイメージで走れた」と手ごたえを語った。
現在、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックのクロスカントリースキーが行われているテーゼロ・クロスカントリースキー・スタジアム。パラリンピックでは、表彰台に上がる日本選手の姿を見ることができるか。
「パラリンピックの醍醐味を感じながら、表彰台を目指してやっているので、その目標は変えないように頑張っていきたい」とは、前回大会で表彰台を逃し、悔し涙を流した新田。高いレベルの中で再び頂点を目指す、選手たちの大一番が刻々と近づいている。
photo by Hiroaki Yoda
※本記事はパラサポWEBに2026年2月に掲載されたものです。
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