浦安D-Rocks戦 雪のえどりくで48対14で勝利!

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今季初先発となった廣瀬 雄也選手。トライキャンセルになったが見事なバックフリップパスを通して周りを活かした 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

雪が舞う2月のえどりく。若いスピアーズが開始直後から見せたのは、堅実さだった。
まるで滑りやすい地面を一歩一歩踏みしめるように。それは手を伸ばした岩壁の堅さを、何度も確かめてから登るように。
かといって保守的でも消極的でもない。果敢で攻撃的な今シーズンのラグビーに、堅実さという要素を合わせたのがこの第7節だった。
確実な小さな勝利を続け、じわりじわりと相手に圧をかけ続けること80分。結果は48得点というハイスコアで、この場所での26勝目を獲得した。26試合目にして、「雪のえどりく」はこの日が初めてだった。

敗戦から学んだ「80分間試合をコントロールすること」

交流戦2戦目、第7節となったクボタスピアーズ船橋・東京ベイはホストスタジアム・スピアーズえどりくフィールドで同じく千葉をホストエリアに持つ浦安D-Rocksと対戦した。
バイウィークあけの本節から3月1日の第10節まで続く4連戦は、シーズン前半戦の山場といえるタフな4週間。その初戦にスピアーズは若手を多く起用する。
フォワード1列は、これまでリザーブ出場が多い福田選手と為房選手、そして2列目には23歳のメルヴェ選手。バックスでは、12番に廣瀬選手が待望の今季初先発。11番には当初ヴァイレア選手が出場予定だったが、コンディションの関係で山田選手が先発する。
また、No.8にはマキシキャプテンが先発で戻り、リザーブには、16番マルコム選手と18番オペティ選手といった大きく強烈なメンバーが控える「ボムスコッド編成」。バックスのリザーブには、練習試合で決定力のあるプレーを見せていた松下選手が23番に入った。

6節までを終えて、2位のスピアーズと7位のD-Rocksの戦いは、前半僅差、後半でスピアーズがスコアを離す展開が予想された。特にフィジカルが強く突破力が優れたメンバーを有するD-Rocksのアタックに、防御や接点の部分で若いスピアーズメンバーがどこまで対抗できるかも注目された。

プレイヤー・オブ・ザ・マッチにも選出されたメルヴェ・オリヴィエ選手は、接点と運動力で光る 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

しかし、そんな予想はいい意味で裏切られた。スピアーズはキックオフ直後から相手を圧倒した。
その要因を作ったのは、規律、継続性、サポートの寄り、低く強い接点、リアクション、といったような基本的で当たり前とも言えるプレーの連続だった。先発した若い選手たちも、目立ったプレーこそはないものの、与えられた役割を堅実に全うした。そこに5番ブルブリング選手や10番フォーリー選手といったベテランたちがリードした。

開始直後からスピアーズはほぼ敵陣でプレー。前半7分には相手ゴール前ラインアウトからブルブリング選手がターンオーバーすると、山田選手がラックを作る。タッチラインから往復してきた連続攻撃で、再び山田選手がボールを貰って先制トライを獲得した。

その後、スコアボードこそ動きはないもののポゼッションやテリトリーで優勢に進める。スピアーズの継続性のある攻撃は、相手に圧を与え続け規律面やミスを誘った。18分に為房選手がラックからボールを持ち出してトライを取って14対0とすると、26分にはそのアタックでのプレッシャーから相手のイエローカードを誘った。
相手が1人少ない間に、確実に得点を重ねたいスピアーズは27分にモールから持ち出したメルヴェ選手が、33分にはラインアウトからの1次攻撃からファンデンヒーファー選手が、そして38分にはアンストラクチャーアタックから藤原選手がトライを決めた。
前半終盤に大きくスコアを離し、前半終了時点31対7とリードした。

パスの貰い方や球際の反応、そして接点で半歩ずらすといった細かいプレーで堂々としたプレーを見せた山田響選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

デーヴィッド・ブルブリング選手はセットプレーでリードし、相手ラインアウトを苦しめた。相手のチャンスをラインアウトでつぶしたことも、相手にペースを握らせない要因となった。 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

後半、猛攻を仕掛けるD-Rocksに対して、前半同様に堅実な防御で対抗する。キックオフ序盤は守る時間帯が多かったが、低いタックルでミスを誘い、セットプレーで相手のチャンスを断った。相手に攻めさせて足を使わせた後半11分。ここでスピアーズはフォワードのインパクトプレイヤーというカードを切る。
海士、オペティ、ボタ、アキラの大きな選手たちを一気投入すると、この元気な選手たちが相手ディフェンスをブレイクしにいく。後半10分すぎにオペティ選手の突進から相手ディフェンスを後退させると、勢いそのままにマキシ選手がゴール下に飛び込んで後半先制に成功する。

14分から17分にかけてマルコム選手と残りのバックスのリザーブを投入したスピアーズは、スクラムで有利に立つととペナルティを誘って前進しペースを握り続けた。第4節の三重ホンダヒート戦や第5節のトヨタヴェルブリッツ戦、そして第6節の東芝ブレイブルーパス東京戦で課題だったクロージングでの試合運びも改善され、試合終了まで隙は見せない。33分と40分にはマキシ選手が連続トライを奪い、点差をさらに広げた。また失点も各ハーフで1トライのみに抑える堅守で、最終スコア48対14で勝利した。

後半3トライ獲得のマキシファウルア選手。キャプテンとしてリードしゲームの緊張感を保ち続けた。 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

試合後、指揮官であるフランヘッドコーチが口にしたのは、敗戦からの学びと若手選手への信頼の言葉だった。
「前節の東芝ブレイブルーパス戦では、ラスト3分がコントロールできませんでした。だからこそこの試合ではその学びが活かされていました。若い選手たちがいいパフォーマンスを見せてスコアに繋げ、後半はベンチメンバーが勢いを作る。そうした80分を通してゲームをコントロールし続けることができた試合だと思っています。ここ数年でリクルートしてきた選手たちが成長しているのも嬉しいことです。特にバックス陣の若い選手たちは、マッチアップする選手たちがワールドクラスの選手でしたが、いいパフォーマンスを見せてくれました」

先発に復帰したマキシ選手は
「雪のなか応援してくれたオレンジアーミーに感謝したい」
と試合を見守ったファンの存在が力になったとコメントした。

スピアーズの次戦は、チームにとってはリーグワン初の会場となるヤマハスタジアムで、昨シーズン5位の静岡ブルーレヴズと対戦する。タフな場所でタフな相手との第8節。スピアーズはび堅実な歩みを一戦一戦続けていく。

後半17分から出場の押川 敦治選手は、得意のキックパスでチャンスを作る 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

えどりくの次戦は2/21三菱重工相模原ダイナボアーズ戦!当日は BLACK SPEARSを初開催!試合詳細は以下のリンクをご確認ください。 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

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文:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ広報担当 岩爪航
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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著者プロフィール

クボタスピアーズ船橋・東京ベイは、日本ラグビーの最高峰「ジャパンラグビーリーグワン」に所属するラグビーチームです。。1978年創部し1990年にクボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市の(株)クボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備しました。「Proud Billboard」のビジョンの元、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っています。またSDGsの推進や普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進しています。

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