3歳牝馬サキドリトッケンはチューリップ賞挑戦予定、牡馬からも怪物候補出現なるか!?週末は3歳重賞/佐賀・飛燕賞データ分析

佐賀県競馬組合
チーム・協会

2025年優勝ムーンオブザエース 【撮影:佐賀県競馬組合】

第22回 飛燕賞(3歳、ダート1400m)
2月8日佐賀7レース 18時05分発走


地元3歳馬同士による一戦。今年の佐賀3歳世代は牝馬のサキドリトッケンが重賞5連勝中で、チューリップ賞でのJRA初遠征も計画されるなど注目を集める。牡馬はその影に隠れていたが、年明けの重賞・佐賀若駒賞をダバイシュクレが無敗で制覇。11月デビューの遅れてきた怪物候補がここでも無敗の連勝記録を伸ばすか。

ここでは2016年~25年の過去10回に加え、現行の1400mとなった19年以降の過去7回のデータを元に分析する。

人気薄の好走多し

1番人気は3着内率90%と非常に好走率が高いが、同時に人気薄の好走が多いのも特徴。6番人気以下が3着以内に入ったのは過去10回中4回に上り、いずれも3連単万馬券となった。最も高配当は1番人気が4着以下に沈んだ23年で13万5980円(7番人気→5番人気→2番人気)。対照的に1000円未満の堅い配当は20年と24年の2回で、いずれも1番人気→2番人気の順での決着で、3着は4番人気と3番人気だった。

単勝人気別成績 【表1】

近年は牡馬優勢

勝利数では牡馬・牝馬は互角だが、2着の回数は牝馬の方が2倍多い。過去10回では16年~19年が牝馬の出走頭数が多く、その後は増減がありながらも全体的に減少傾向にある。これには当レースを含め、佐賀の賞金が増えていることからより優良な牡馬の入厩が増えたことに伴うのでは、と推察される。好走率も牡馬の方が高く、下表のデータほどは牝馬有利ではなさそうだ。

性別別成績 【表2】

芦毛が好走も、芦毛産駒の好走は少ない

サラブレッドの毛色は鹿毛が最も多く、当レースでも3勝、2着と3着が各4回と好走例が多い。そこに、母数の少ない芦毛が3勝で、勝利数に肩を並べる。芦毛は両親の毛色などの遺伝によるものだが、3着以内に入った4頭の芦毛のうち、同じ芦毛の父を持つのはスウェプトオーヴァーボード産駒の19年1着ニュールックのみった。

毛色別成績 【表3】

小回りコースらしく逃げ・先行有利

現行の1400mとなった過去7回についてデータを見ていく。
佐賀競馬では最もポピュラーな距離で、直線引き込み線からスタートしてコースを1周、コーナー4回の舞台だ。
脚質別では先行が最多の5勝を挙げる。好走率では逃げが最も高く、3着内率は5割超え。小回りコースらしく、前有利と捉えていいだろう。

脚質別成績 【表4】

人気薄は“インコース”が鍵

当レースは人気薄の好走が多い。では、人気薄好走馬の脚質に傾向はあるのだろうか。
下表は過去10回のうち3連単万馬券となった4回について、3着以内に入った最も人気薄の馬の脚質をまとめた。
すると、4回中3回で道中は内をロスなく回った馬が上位入着。それも、逃げ・先行ではなく、中団以降で脚を溜めてロスなく運んだ馬が多かった。

3連単万馬券時の人気薄馬の脚質等 【表5】

真ん中枠が好走

前項では内をロスなく回ることによる人気薄の好走例に触れたが、馬番別の全体的な傾向としては真ん中の枠が有利。
下表は現行の1400mになった過去7回についてまとめたグラフで、5番~7番、9番の好走率が高いことが分かる。

馬番別成績 【表6】

重賞惜敗組も狙える

佐賀では牝馬限定も合わせると、この世代ではここまで6つの重賞レースが実施されている。すでに重賞勝利歴のある馬と、あと一歩まで手が届きかけている重賞3着以内(かつ重賞未勝利)の馬の好走率の差はどの程度なのか。
多くの出馬表に成績が掲載される直近5走を対象にこの2組について調べたところ、勝利数は同じ3勝だった。2着の回数の多さや、母数の違いから重賞勝利組が3着内率は2倍近い高数値だが、勝率だけを見ると両者の間に大きな差はない。

直近5走のキャリア別成績 【表7】

データからの推奨馬は?

①1番人気
②牡馬
③逃げ・先行
④5番~7番、9番
⑤人気薄の差し・追い込みでインコースを回れそうな馬

ダバイシュクレはメンバー中唯一の重賞勝ち馬。3連勝で挑んだ前走は初めて馬の後ろにつけて、ややスローペースで走りづらさもあったと思われるが、難なく快勝して見せた。デビューは2歳11月とやや遅めだったが、ここまで無敗の4連勝。ここは実績が抜けており、1番人気に支持されるだろう。
①②③に該当。

プレアレジェンドは前走、勝負所で自ら動いていき、勝ち馬に迫っての2着。昨秋のネクストスター佐賀ではサキドリトッケンと半馬身差の2着など、重賞で4戦して2着2回、4着2回と常に上位争いしており、いつタイトルに手が届いても不思議ない。
②に当てはまる。

ハクアイドゥマンも重賞で3戦すべてで2~3着と上位争いを続ける。うち2戦は牝馬限定重賞ではあったが、いずれも遠征馬を迎えてのレースで、大きく評価を落とす必要はない。外めの枠を引き、番手外になる可能性もあるが、問題ないだろう。
③に当てはまる。

⑤からは2頭。
モーモーゴールドは2走前の重賞・カペラ賞で上がり3ハロン38秒4の鋭い脚で差して2着。鞍上の金山昇馬騎手は24年サマーチャンピオンでハンデ60kgのラプタス(JRA)と3~4コーナーで内をすくって2着に代表されるように、馬場傾向によってはインコースを使うジョッキーだ。その点も⑤の項目に合いそう。

カシノアミュレットは阿部龍騎手(北海道)が3走続けての騎乗。
前走は3コーナーで一旦先頭に立ち、直線では進路を内に切り替えての3着だった。ネクストスター佐賀では後方から末脚を伸ばしており、⑤にフィットする可能性もある。

第22回 飛燕賞 【出馬表】


文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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