【中山 翔太】打球の軌道が変わった瞬間。戦力外を乗り越え新潟で目指す"理想のバッティング"

ヤクルト・独立リーグを経てオイシックスでプレーする外野手・一塁手の中山翔太。新潟でのプレーでは「現状維持では成績は残せない」と痛感し、和田一浩臨時コーチらと打撃改造に着手。2026シーズンは20本のホームランを目標に掲げています。NPBの戦力外通告も経験した中山が、バッティング技術の向上と瞬発力強化に取り組む日々、そしてサポーターへの感謝を語ります。

talentbookより転載

和田一浩臨時コーチとの練習の成果を出す!理想のバッティングを追い求める日々

【オイシックス新潟アルビレックスBC】

自分のポジションは外野とファースト。チームから求められているのは、やはり打撃での貢献です。NPB(東京ヤクルトスワローズ)で4年、独立リーグ(火の国サラマンダーズ)で1年、そしてオイシックス新潟アルビレックスBCで2年間プレーしましたが、NPBは2軍といえども、やはりレベルが高い。現状維持しているだけでは、いい成績は残せないんだなと痛感しています。

バッティングの面でチームに貢献していきたいという気持ちがある中で、去年は正直、チームに貢献できる数字があまり出せなかった。その悔しさもあって、今年はバッティングにこだわってやっていきたいと思っています。

昨シーズンは、和田一浩さん(臨時コーチ)からバッティングについて色々と教えてもらって、本当に手応えを感じました。ただ、シーズン中ということもあって、教えてもらったことを全て取り組めたかというとそうではなくて。試合も毎日ある中で、なかなか難しい部分もありました。だからこそ、2025シーズンが終わったオフから学んだことにじっくりと取り組んでいるので、2026シーズンは自分でも期待できるんじゃないかなと思っています。

こういう機会を与えてくださったオイシックスには本当に感謝していますし、新潟は選手のレベルも意識も高いんです。毎日やりがいを感じながら、野球に取り組めています。

プロになる夢を叶えた出会いとヤクルトでの挫折、そしてオイシックスへ

【オイシックス新潟アルビレックスBC】

野球を始めたのは兄の影響でした。ただ、高校まではあまり試合に出場できなかったんです。子供の頃から長距離打者タイプではありましたが、高校も通算でホームラン10本という数字で。それでもバカなんで、「絶対プロになれる」という自信だけはありました。

大きなターニングポイントになったのは大学時代です。当時の監督に毎日のように居残りで指導してもらい、そこでコツをつかむことができました。他にも良い選手がたくさんいる中で、結果を出していない自分にたくさん指導してくださったので、当時は「なんで自分にこんなによくしてくれるんだろう」という思いでいっぱいでした。

そもそもの基本がなっていない自分でしたが、大学での監督との練習のおかげで、自分の中で良い感覚が出てきて少しずつ打てるようになりました。大学2年生の時に、明治神宮外苑創建90周年記念奉納試合として行われた、東京六大学選抜対東京ヤクルトスワローズの試合で、3安打をマークすることができ、そこでプロを意識するようになりました。

ヤクルトにドラフト指名していただき、プロ野球選手になる夢を叶えることができました。そして、ルーキーの1年目はちょっと打てたんです(一軍で35試合に出場し、打率.289、5本塁打、14打点)。でも、考えがまだまだ甘かったと思います。これからもっと打てるだろうと思って、いろんな練習法に手を出していったら、自分を見失ってしまいました。ダメなところを消そうとして、いいところまで無くなってしまったんです。

その後、独立リーグの火の国サラマンダーズを経て、オイシックスで2年間プレーしました。この時期には自分の現状を理解して、自分で「何をすべきか」を組み立てて取り組めるようになりました。和田さんに教えてもらって感覚もよくなってきたと感じています。昨シーズンの6月の巨人戦で打ったホームランは、今までだったらあの角度で飛んでいなかったと思います。打球の軌道が本当に良くなってきたことを実感しました。

オイシックスでは、毎日やり残したことがないように意識して、日々取り組んでいます。

サポーターと奥さんに支えられ、成長を続ける日々

【オイシックス新潟アルビレックスBC】

新潟に来て、本当に良かったと思っています。うまくいかない時でも、新潟のファンの方は本当に暖かくて、毎回元気をもらっています。新潟は他の球場と比べても声援が大きくて、プレー中もよく聞こえてくる。「大会」としての雰囲気をしっかり感じられ、気合も入りますし、本当に力をもらえています。

野球に100%集中できているのは、奥さんの支えも大きいです。普段から色々なことを相談しながらやっていて、本当に支えられています。

新潟という地も大好きです。特に今住んでいるところは育った大阪や東京とは違う静かさがある分、落ち着いた環境で、野球に集中するには最適な場所です。食べ物も新潟は本当においしいですね。笹団子が好きなのですが、田中屋本店さんの笹団子をベンチによく置いていただいているので、ありがたく食べています(笑)。

うまくいかないことの方が多いんですが、それを苦労やしんどいこととは捉えないようにしています。野球人生で一番しんどかったのは、高校の時の走り込みでしょうか(笑)。野球に限らず、大変なことや困難はもっと成長できるきっかけだと捉えているんです。戦力外や独立リーグでのプレーも経験しましたが、しんどいとは思いません。

野球人生を振り返ると、やはり大学時代の監督との出会いが大きかったのですが、今でも年に1回は鎌ヶ谷スタジアムまで見に来てくださっています。下手だった自分につきっきりで練習に付き合ってくれていた監督が今でも気にかけてくださっている。本当にありがたいですね。

ホームランで恩返しを。サポーターと共に掴む優勝への挑戦

【オイシックス新潟アルビレックスBC】

今シーズンの個人目標はホームラン20本。高い数字ですが、これはNPBに戻るためにも絶対に譲れない数字です。そのために取り組んでいるのが、爆発的なパンチ力を生み出す瞬発力の強化です。10月に2025シーズンが終わってから、メディシンボールを使った重いボールを投げるトレーニングや、ジャンプ系のトレーニングを重点的に行なっています。チームの練習が終わってからも色々と調べながら、自主的にトレーニングを重ねています。

バッティングの技術面では、体を"ムチ"のように使えるかを意識しています。昨シーズンから「点ではなく面でボールを捉える」意識で取り組んでいますが、その感覚と合わせて、今のテーマとしてはムチのようにしなやかにバットが最も加速するスイングを追求しています。チームに一番貢献するには「打点を上げる」ことだと思っているので、特にチームが劣勢の時にホームランを打てる選手でありたいですね。

リーグが3地区制になり、新しい挑戦が始まります(オイシックスは「ファーム・リーグ 東地区」に所属)。優勝争いに加わっていけるように、一試合一試合、必死になって勝てるように頑張りたいと思います。サポーターの皆さんは、どんな時でも本当に熱く、必死に応援してくださる。その熱意はしっかりと伝わっています。

少しでもその期待に答えられるように、全試合に出場できるよう準備を整え、シーズンを終えた時にやり残したことがないよう、諦めずに頑張っていきます。

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