【スキー】ジャンプ男子フライング世界選手権で日本が初の団体金メダル! 4人が力を出し切ってオーストリアとの一騎打ちに勝利 逆転導いた中村選手「アメージング!アメージング!」

チーム・協会
 ノルディックスキー・ジャンプ男子は23日から25日にかけてドイツ・オーベルストドルフでフライング世界選手権が行われ、25日の団体で日本チームが優勝。ジャンプ王国オーストリアとの一騎打ち、最後は0.4点差という大接戦を制し、フライング世界選手権では初の団体金メダルの偉業を成し遂げました。

フライング世界選手権で初の団体金メダルを獲得 【FIS/Action Press/Julia Piatkowska】

 2年に一度、世界で4つしかないヒルサイズ185メートル以上のモンスターヒルを舞台に、200メートル超の飛距離で争うフライング世界選手権。まさに世界一遠くまで飛ぶ人類の決定戦です。
 
 23日、24日の2日間で4本のジャンプを飛んだ個人戦では二階堂蓮選手(日本ビールスキー部)が1回目に自己最高記録を更新する230.5メートルを飛んで勢いに乗り銅メダル。1998年に同じくオーベルストドルフで行われた大会で優勝した船木和喜以来のメダルを獲得しました。

 最終日25日は4人1組の団体が行われ、日本は小林陵侑選手(TEAM ROY)、内藤智文選手(山形市役所)、中村直幹選手(Flying Laboratory SC)、二階堂選手のオーダーで出場。
 
 1回目は、日本人最長252メートルの記録を持つ陵侑選手が223メートルを飛んで第1グループ2位につけると、今大会で初めて(!)フライングヒルを飛んだ内藤選手も216メートルを飛び2位をキープ。3番手の中村選手は222.5メートルまで伸ばし、1位オーストリアの選手を飛距離で圧倒して差を詰めると、最後に飛んだ二階堂選手が逆転し、1位で折り返しました。 
 
 2回目はトップバッターの陵侑選手がオーストリアに逆転を許したものの、内藤選手が自己ベスト更新の222メートルを飛んで、オーストリアの元世界記録保持者に食い下がると、中村選手は雪が降りしきる中224メートルのフライト。同グループのオーストリア選手を飛距離で10メートルも上回り、18.6点差を一気に0.4点差、飛距離換算で33センチメートルまで追い詰めてアンカーへ。二階堂選手は229メートルの大飛行も着地が乱れたことで一瞬頭を抱えたものの、手堅く17点台を揃えてオーストリアの最終ジャンパーにこれ以上ないプレッシャーを与えることに成功。オーストリアの選手がトップに立つ目安となる緑のバーチャルラインのはるか手前に着地すると、日本の4選手は優勝を確信。抱き合って大喜びしていました。

 2位はオーストリア、3位はノルウェー。団体3連覇の懸かっていたスロベニアは、前日の個人戦で金メダルを獲得し、今季ワールドカップでも総合首位に立つドメン・プレブツ選手のスキー板がスタート前にジャンプ台下に滑り落ちるアクシデントに見舞われ、時間切れによりスタートできず。1本少ない7本のジャンプでの勝負となり6位でした。


【FIS公式】前代未聞の珍事発生から表彰式のメダル授与まで!団体の見逃し配信はこちら!

※リンク先は外部サイトの場合があります

※リンク先は外部サイトの場合があります

快挙を果たし自撮りする中村選手ら日本チーム 【FIS/Action Press/Julia Piatkowska】

 2回とも第3グループ1位の得点を稼ぎ出し、2回目のスーパーフライトで逆転優勝の立役者となった中村選手。試合後のインタビューでは英語で「アメージング!本当にアメージング!なんて言ったらいいんだろう…まだ夢の中にいるみたい」と大喜び。続けて、「知っての通り陵侑はまだフライングの金メダルを持っていない。智文が自己ベストをマークして、僕もいいジャンプができた。そして蓮は日本チームのニューヒーローだ」。
 大興奮しながらも冷静にチームメイトそれぞれの大健闘を称え、最後はお手振りしながら「ダンケシェーン!ありがとうー!」。海外メディアからのインタビューに慣れている中村選手ならでは、さすがの受け答えで締めてくれました。ちなみに、祝勝会は「まだ試合が続くので」ほどほどに…とのこと。

表彰台の真ん中に立つ日本チーム 【FIS/Action Press/Julia Piatkowska】

 陵侑選手と内藤選手は2回ともグループ2位、中村選手はともに1位!そして“ニューヒーロー”二階堂選手は、各国エースの揃うアンカーで重責をしっかり果たし2位と3位。
 ジャンプの花形ともいえるフライングで世界と勝負できる4人を揃え、かつそれぞれが力を出し切ったことでつかみ取った歴史的な勝利でした!

【FIS/Action Press/Julia Piatkowska】

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

当サイトには一部アフィリエイトリンクが含まれています。

リンクから商品・サービスをご購入いただいた場合、スポーツナビに収益が発生することがあります。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント