いつも祖父母からの教えを胸に。豪快なウイングが突き詰めるのは“細かいところ”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第6節(交流戦)2026年1月24日(土)14:30 ニッパツ三ツ沢球技場 (神奈川県)横浜キヤノンイーグルス vs コベルコ神戸スティーラーズ

コベルコ神戸スティーラーズ(D1 カンファレンスB)

【🄫ジャパンラグビーリーグワン】

ど迫力の突破で存在感を発揮している、コベルコ神戸スティーラーズのイノケ・ブルア。「練習が終わったら、すぐにでも帰りたいんです」。昨年2月に誕生した男児が待つ家へ。その笑顔は底抜けに明るい。
「朝起きると哺乳瓶の中身を準備して、おむつを替えて、それから練習に来ています。しんどいときもありますけど、めちゃくちゃ楽しい」
にじみ出る、隠しようのない愛情。だが、決して可愛さだけで子供を見つめているわけではないようだ。「優しさも大切ですけど、細かいところ、厳しいところも意識したいと思っています」と、これから本格化していく子育てをイメージする。
その考えの原点は自らの幼少時代にあった。医師で多忙だった両親。祖父や祖母と一緒にいる時間が多かったというブルアは「小さなことに100%で取り組めたら、より大きなことに取り組むときも100%の能力を発揮できる」と教わってきた。
「目の前に何か対峙しないといけないことがあって、ほかに誰もいないのなら自分自身がやらなければいけません。たとえばスプーンやお皿を洗うとか、何かの箱を持たないといけないとか、ちょっとしたことかもしれませんが、そこの責任感をもとうと。それはラグビーにも絶対につながりますし、そこの意識は変えずに取り組みたいと思っています」
ボール争奪戦の際、相手選手を排除するために体を張るクリーンアウト。ほかの味方が入れないなら「自分が入らないといけない」と言うブルアは、そのとき、その状況で自らのやるべきことと真剣に向き合う。子供時代からの教えはそのままラグビー人生の信条になっている。
「ドミナント・タックル」という相手選手を押し戻すような、支配的で圧倒的なタックルがある。第5節までを終えた時点で、2ケタの10回を記録する選手はディビジョン1でブルアだけだ。「さっきも話した、小さなことを積み重ねた結果、その数字につながっているのかな」。神は細部に宿る。26歳は一歩一歩、コツコツと進む。
(小野慶太)
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