第19回全日本テコンドー選手権大会でパイオニアの伊藤力らが優勝! アジアパラ注目競技・テコンドーの現状とは
パラ・キョルギの部は、一般の全日本と同様に2分3ラウンド制で行われ、男子13人、女子2人がエントリー。2026年度強化指定選手、次世代育成選手選考会も兼ねていた。
新鋭もパイオニアも出場
「アジアパラの選考基準を確認して80kg級に出場を決めた。アジアパラは、僕のテコンドー生活の集大成になる。しっかり持って帰れるメダルを獲りたい」
競技人口が1人だった当初から目指してきたパラリンピック。その出場への道は叶わなかったが、2028年のロサンゼルスではなく、アジアパラで第一線を退く考えだという。
「もともとパリまでという気持ちだったが、アジアパラは日本で開催される。日本開催はめったにないこと。応援してくれる人や家族に国際大会で戦ってもらっているところを見てもらっておしまいにしたい。皆さんに、蹴り合うだけじゃないテコンドーを見せたいです」
アジアパラまであと9ヵ月、パイオニアは進化し続ける。
アジアパラメダリストの田中と工藤
現在33歳だが、以前より練習量を増やし、ロサンゼルスに向けて順調にトレーニングを重ねている。テコンドー以外にも、パーソナルトレーニングに始まり、低酸素環境下でスタミナを強化したり、初動負荷トレーニングを取り入れたりするなど自身に刺激を入れている。
「(銀メダルを獲った)あの舞台がすごく楽しかった。アジアのレベルはどんどん上がっているが、もう一度決勝に残れるようにベストを尽くします」
男子70kg級は工藤俊介がKO勝ちで優勝。パラ・キョルギの最優秀選手賞に輝く強さを見せたが、「試合でやりたいことがあったので、自分としては複雑」と明かした。
アジアパラについては、「岐阜出身なので(開催地の名古屋は近く)ほぼ地元。応援してくださる方に金メダルで感謝の気持ちをお返ししたい」。この日も観客席から工藤へのエールが飛んでいたが、アジアパラでも盛り上げてほしい。
女子は2人で奮闘中
「私の場合は、機能障がいで両上肢がある。それでも、不自由さを感じながら生きているものにとって、足だけで戦える場所を見つけられたのはうれしいこと」と競技の魅力について話したうえで、「現在、女子は2人だが、(少なくとも次の選手が出てくるまでは続ける考えで)やっている人がいなかったら見向きもされないので……本当に楽しい競技なので、競技人口を増やしたい」と力を込めた。
text by Asuka Senaga
photo by Sayaka Masumoto
※本記事はパラサポWEBに2026年1月に掲載されたものです。
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