外国人選手にどこまで期待すべきか
戦力整備において欠かせないのが、「即戦力」となる外国人選手の補強。ただ、この外国人補強は、近年になってハードルが上がっているというのが一般的な定説。天井を知らぬMLBの年俸高騰や、歯止めが利かない円安により、獲得資金は年々肥大化。平行して、NPBのレベルも確実に進化している。毎年のようにMLBで活躍する選手を送り込んでいる事からも、それは明らかだろう。これらの要因を受けて、NPBで活躍出来るような外国人選手の獲得は、一層難しくなっているというのが実情だ。
それでも、来シーズンも数多くの新外国人選手が来日する見通し。そこで気になるのが、来日前にどのような実績を残してきた選手たちが、一体どのくらいの割合で活躍しているのか。今回は、その点を考察してみたい。
1. 活躍を見せた選手たち
来日5シーズン前までのキャリアハイで見れば、特に野手はMLBでそれなりの成績を残している選手がほとんど。対象外は西武で今季活躍したタイラー・ネビンと元巨人・ソフトバンクのアダム・ウォーカー。特にウォーカーは米独立からと言う異色なルートだが、打撃成績だけならNPBでのキャリアハイは立派な数字だ。壊滅的な守備力という致命的な弱点や、複数シーズンで結果を残せなかったという部分はあるが、経歴を考えても一芸特化的な活躍をしてくれれば充分だろう。
投手は、評価Sのロベルト・オスナは前評判通りの活躍と言えるが、それ以外は野手と比べると、MLBでの経験がなくても活躍する選手が多い。その中でも、メキシカン・リーグで最優秀投手を獲得していた巨人のヨアンデル・メンデスはともかくとして、ほぼ3Aや米独立での実績しかないジョン・デュプランティエを見極めた阪神スカウトの慧眼は恐れ入る。
2. レギュラーとしては及第点の選手たち
3. 厳しい現実を踏まえた戦略とは
野手に比べて、投手はMLBで成績を残せなかった選手でもNLBで活躍する選手は出ている。線引きが不明確な事で獲得判断の難しさに繋がる訳だが、全体的な確率で言うと、投手の方が野手よりも評価B以上の実績を残す選手の割合は多い。MLBでは今ひとつでも、3Aや各国WLの内容を踏まえて見極めれば、野手よりも少ない予算で戦力を拾う事が可能とも言える。そして振り返ってみたいのが、今年リーグ制覇を果たしたソフトバンクと阪神は、野手の主軸に外国人選手を配していないという事。過去の記事でも何度も書いた話を蒸し返して恐縮だが、やはり日本人選手での戦力整備は投手でなく野手を優先し、外国人での補強は、野手よりも成功率の高い投手に比重を置くという戦略が、時代の潮流に合っていると言えるのではないだろうか。
最後に、今年 中日ドラゴンズが獲得した新外国人を考える。アルバート・アブレウは、既にNPBでそれなりの実績があり、今回の評価Bに該当している選手。ミゲル・サノーは先回の記事で触れたように、MLBで5年以内に実績あり。ジャンルだけで言えば、それなりに期待値の持てる補強が出来たと、個人的には考えたい。
↓先回の記事
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