ある出会いから続く成長の日々。常に意識するのは“もう一つのトライ”

花園近鉄ライナーズ ラタ・タンギマナ選手 【🄫ジャパンラグビー リーグワン】

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン2 第3節2026年1月10日(土)12:00 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)花園近鉄ライナーズ vs 日野レッドドルフィンズ

花園近鉄ライナーズ(D2)

リーグワンではチームにとって初となる開幕連勝を飾り、好スタートを切った花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)。そんなチームをプロップとして支えるラタ・タンギマナも開幕から2試合連続でトライを決め、早くもキャリアハイとなるシーズン3トライの数字を積み重ねている。
「私自身も『将来は日本代表になれるように』という話を本人ともしています」と太田春樹監督はタンギマナのポテンシャルを絶賛する。
この先、いかに華やかなキャリアを過ごそうとも、今節で対戦する日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)はタンギマナにとって絶対に忘れられない相手である。2022年4月1日、日本文理大学を卒業したばかりの青年が初めて、リーグワンの舞台に立った際の対戦相手が日野RDだった。
後半途中から東大阪市花園ラグビー場のピッチに送り出された一戦を「僕のファーストキャップなので、いまでも覚えていますよ」とタンギマナは人懐っこい笑顔を見せながら振り返った。
1月23日には28歳の誕生日を迎えるタンギマナだが、才能だけでなく、同じトンガ生まれの大先輩との出会いが選手としての成長に導いた。
日本文理大学でコーチを務めた当時、ナンバーエイトだったタンギマナにプロップへのコンバートを提案したタウファ統悦さん(普及・地域グループ連携)は、日本代表でもプレーした名手だが「もともとは3列目の選手でしたけど、身長が高くない。トップレベルで生き残るためにはプロップしかないと思って、大学の監督に話をしました」と明かす。
コンバートへの提案を即断で受け入れたことが、リーグワンへの扉を開くことになったわけだが、「家族を助けられることにもなるので、プロップでプレーすることに抵抗はなかったです」(タンギマナ)。

花園近鉄ライナーズ ラタ・タンギマナ選手 【🄫ジャパンラグビー リーグワン】

スクラムを安定させつつ、トライでも貢献する今季のタンギマナは、「試合前のアップのときに『今日はトライを取ってやろう』なんて、実は一つも考えていないんです」という。常に意識するのはもう一つの”トライ”だ。
「自分の役割を徹底してやろうとトライ(挑戦)するだけです」
デビューを飾った日野RD戦から、はや3年9カ月──。当時は後半からの投入だったが、タンギマナは堂々たる花園Lの主力として、思い出深い相手との一戦に挑む。
(下薗昌記)
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