役割と責任を、作り直す。山沢京平が迎える今季の初陣

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第4節(リーグ戦)カンファレンスA2026年1月10日(土)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 静岡ブルーレヴズ

埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1)

【🄫ジャパンラグビーリーグワン】

「いまはとにかく、チームのために良いパフォーマンスをしたい。それだけです」
今季初出場を迎える、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)のスタンドオフ、山沢京平。昨季のリーグ戦では16試合に先発出場し209得点を記録。ディビジョン1の得点王とベストキッカーを同時受賞した。
さらなる飛躍を期した今季だったが、プレシーズン中は体の違和感に悩まされ、復帰までに数カ月を要した。
「焦りもありましたし、不安もありました」。練習や実戦の機会を失う中で、成長が止まってしまうことへの怖さもあったという。復調の兆しが見え始めたのは、12月に入ってからだった。
そんな山沢を支える心強い存在が、今季からバックスコーチとして加わったベリック・バーンズだ。自身がともにプレーした経験はないが、「アニキ(山沢拓也)から現役時代の話をいろいろ聞いていたので、変な親近感がありました」と笑う。
バーンズとの対話は、プレーの輪郭をよりくっきりとさせた。
「なんとなくやっていた部分が言語化される感覚があります。頭を整理して臨めるようになりました」
準備の幅が広がった、というよりも「どちらかというと、深く、はっきり」。山沢はそう表現する。写真の解像度が上がるような感覚に近いという。
埼玉WKで時間を重ねる中で、意識にも変化が生まれた。
「試合に出られない時期に、試合メンバーの相手役を務める中で、どうすればチームに貢献できるかを考えてプレーできるようになってきた」と口にする。
「自分のこと」よりも、「チームのこと」。
だからこそ、昨季獲得した個人タイトルは「昨季は昨季。今季は別物」と言い切る。

【🄫ジャパンラグビーリーグワン】

「今季は今季で、目の前の練習と試合に向き合います。チームへの信頼を、今季らしく積み重ねたい。チームの役割を高いスタンダードでやり続けられる選手になりたいし、頼られる選手にもなりたい。そのためにも今季はもう一度、責任感という部分も作り直さないといけないな、って。だからチームのために良いパフォーマンスをして、チームに良い影響を与えられるプレーヤーとして、最終的に良い結果に貢献できる存在になりたいです」
過去に寄りかかるつもりはない。責任感も、役割も、もう一度作り直す。
チームのために、何ができるか。その問いとともに、山沢は今季初のグラウンドへと向かう。
(原田友莉子)

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