昨年はカジノフォンテン(船橋)が復活V!今年もジュゲムーン(高知)など有力馬集う/佐賀・ゴールドスプリントデータ分析

佐賀県競馬組合
チーム・協会

2025年優勝カジノフォンテン(船橋) 【撮影:佐賀県競馬組合】

第5回 ゴールドスプリント(地方全国交流、4歳以上、ダート1300m)
1月11日佐賀3レース 17時05分発走


全国各地から短距離適性を求めて集まってくる重賞。昨年はカジノフォンテン(船橋)がかしわ記念JpnI以来、3年8カ月ぶりの勝利を挙げて話題を集めた。
今年は兵庫3頭、高知2頭が遠征してくる。ここではレース創設の2022年~25年の過去4回のデータを元に分析する。

高知が2勝も、重賞馬でも敗れるケースも

過去4回中2回で高知が優勝。ダノングッドの連覇で、同馬はすでに重賞勝利実績があった。高知からの遠征馬で他に重賞勝利歴があった馬は2頭(出走回数は3回)いたが、いずれも4着以下だった。
南関東からの遠征馬は3着内率が5割超えと高いが、今年は遠征馬ナシ。一方、兵庫からは過去4回中で4頭が出走したが、3着以内はこれまで0。4頭の内訳は重賞勝利実績馬が3頭、重賞未勝利馬が1頭だった。なお、直近の重賞勝利はみな1年半以内で、3歳重賞が2頭、笠松の古馬重賞が1頭だった。

所属別成績 【表1】

3番人気以内からの優勝

勝ち馬はみな単勝3番人気以内。
また、23年~25年の3回は4番人気以内の馬同士の決着となった。唯一、該当しなかったのは第1回の22年で1番人気→7番人気→2番人気の順。3連単万馬券はその22年と、1番人気が4着以下に敗れた25年の2回だった。

単勝人気別成績 【表2】

4歳と高齢馬データは精査必要

今年は有力遠征馬に4歳がいるが、馬齢別成績では4歳は不振。ただ、詳しく見ると、12番人気11着、4番人気8着の2サンプルのみで、馬齢だけを理由に切るのは早計だろう。
高齢馬の活躍が多く見えるのは、ダノングッドが10歳と11歳で連覇し、カジノフォンテンが9歳で復活Vを遂げたことが要因。

馬齢別成績 【表3】

内枠がやや有利

舞台となる佐賀ダート1300mは直線に入ったところにゲートが置かれており、スタートから最初のコーナーまでの距離が比較的短い。
馬番別成績では全体的に内目がやや有利。1番~3番は過去4回で2勝、2着1回、3着2回だった。(22年1着、3着、23年2着、24年1着、3着、25年は4着以下)

馬番別成績 【表4】

好位~中団から上がり38秒0未満

小回りコースだが逃げの成績は芳しくなく、2着が1回あるのみ。基本的には2番手以降から運んだ馬を狙いたい。その場合、上がり3ハロン38秒0未満の末脚を使えると勝率22.2%、連対率33.3%、3着内率50.0%。
また、前述データで比較的好成績の1~3番枠では4番手~9番手につけた馬が3着以内に入った。

脚質別成績 【表5】

500kg台が理想

サラブレッドの体形と距離適性の相関関係について、よく陸上選手がたとえに挙げられる。短距離馬はウサイン・ボルト選手のようなゴリマッチョ、長距離馬はマラソン選手のようなスッキリした体形がいい、と。そのイメージから、1300mの当レースにマッチしそうなのはゴリマッチョ。そこで馬体重別成績を調べてみると、過去4回すべてで勝ち馬は500kg台で、マッチョな分類だった。

馬体重別成績 【表6】

栗毛が好走

最後に珍データを。サラブレッドの毛色は鹿毛が最も多いが、なぜか当レースは栗毛が3勝。他場でもたまに特定のレースに限って栗毛などに好成績が偏ることがある。

毛色別成績 【表7】

データからの推奨馬は?

①高知所属馬で重賞勝ち
②兵庫所属馬で1年半以内に古馬重賞勝ち
③1~3番枠
④好位~中団から上がり38秒0未満
⑤500kg台

最もデータに当てはまるのはミスズグランドオー(高知)
2走前に金沢スプリントカップで重賞初制覇を果たし、前走・笠松グランプリ2着同着は勝ち馬も同着馬もダートグレード好走馬という好メンバーの中での走りだった。前走時532kgで見た目にも迫力ある体。
①④⑤に当てはまる。

ジュゲムーン(高知)は2~3歳時から高い能力を見せていた馬。
佐賀で行われたネクストスター佐賀では3歳馬ながら同時期の古馬重賞を上回るタイムで勝ち、重賞は計3勝に上る。
黒潮菊花賞2着の敗因は、1900mで距離が長かったこととタフな良馬場で、高知より馬場が軽くスピードを発揮できる今回の1300mは適条件。
前走で減った馬体重はできれば戻っていてほしい。
①④に該当。

オオイチョウは好走例の多い内目の3番枠に入った。
今回は遠征馬を中心に逃げ・先行馬が多く、ペースが流れる可能性も高い。そうなると、2走前に上がり3ハロン37秒4のキレ味で重賞を勝った同馬に展開が向きそう。
③④に当てはまる。

フクノユリディズ(兵庫)は兵庫からの遠征馬の中で唯一の古馬重賞勝ち馬。約9カ月前に笠松で古馬重賞を勝った。過去には1年5カ月前に笠松で古馬重賞を勝ったスマイルサルファーが当レースで4着。それに比べてより最近の重賞勝利という点は追い風になるかもしれない。
①に該当。

最内枠に入ったベラジオドリーム(兵庫)は小牧太騎手が「1400mよりもう少し短くてもいいくらい」と距離の適性を感じる馬。
これまでは戦った相手が強く重賞未勝利に留まるが、侮れない1頭だ。

第5回 ゴールドスプリント 【出馬表】


文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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