“チーム川崎”で実現した川崎信用金庫がこども食堂にお米100キロを寄贈

川崎フロンターレ
チーム・協会

【©KAWASAKI FRONTALE】

川崎信用金庫が神奈川県のブランド米「はるみ」100キロを寄贈するにあたり、同庫のキャラクターでもある三角おむすびは川崎発祥ともいわれており、焼き海苔も一緒に、市内にある8カ所の子ども食堂に寄贈した。贈呈式にて川崎信用金庫理事長の堤和也さんが「SDGsはワンウェイではなく双方向にいろんなものが絡み合うことでなし得るものだと感じた」と話していたように、一社だけでなく業界の垣根を超えた “チーム川崎”での取り組みが形となった。

感情の変化

寄贈された神奈川県のブランド米「はるみ」と海苔 【©KAWASAKI FRONTALE】

川崎信用金庫のキャラクター「かわむす」のオリジナルソング「MUSUBU」(むすぶ)を披露したあと、贈呈されたお米と海苔で三角おむすびを試食した 【©KAWASAKI FRONTALE】

2025年6月。川崎信用金庫に入庫した57人の新人職員に向けて「これから働いていくうえで農業ビジネスを知るのは大切」という堤理事長の考えのもと農業研修を実施。ほとんどの職員が初めての体験だったが単純に田植えがとにかく楽しかった。その楽しい感情が、また違った感情へと変わっていったのが秋に収穫を迎えたあと。

Jリーグの川崎フロンターレ、Bリーグの川崎ブレイブサンダースという2つのプロスポーツチームが日頃から支援をしているかわさきこども食堂ネットワークを紹介してもらい、お米を川崎市内のこども食堂に寄付することになったのだ。想像もしてなかったゴール。贈呈式に参加した新人職員も驚きを見せながらも頬を緩ませた。

「田植えをやっているときは楽しいという感情だけでしたが、お米が人の手にわたり食べてもらえることを想像すると地域の方々に貢献できたんだなと実感が湧いてうれしいです。また、地域の皆様などいろんな方々の支えがあってこその私たちだと思います。その実感を忘れないようにしていきたいです」(木村澪奈さん)

「実際にお米として川崎市の子どもたちに届けられるのは非常にうれしく思いますし、川崎市を代表する方々が協力をしているのを目の当たりにして自分もその一員なんだと感じました。はい。この経験を通じて、地域の方々との関わり方などでお客様に還元できたらなと思います」(大箭咲空さん)

「純粋に楽しい気持ちでやっていましたが、こうやってお米になって子どもたちに美味しく食べていただけるということでよかったなと思っています。地域はみんなで支えている。一人ひとりの力が合わさっているからこそ日常があるんだと感じました」(泉祥さん)

NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク理事長 佐藤由加里さんも「新人職員の皆様が心を込めて作られた貴重なお米と海苔をご寄贈いただき、大変感謝申し上げます。『全国的にも有名なプロスポーツチームからご支援いただき、川崎の子どもたちは幸せだなと思うとともに、地域で安心して育まれていくことに思いを寄せていただいていると受け止めています』と喜んでいた。

チーム川崎

ふろん太(川崎フロンターレ)、堤和也理事長(川崎信用金庫)、ロウル(川崎ブレイブサンダース)で一枚 【©KAWASAKI FRONTALE】

左から吉田明宏社長、ふろん太(川崎フロンターレ)、佐藤由加里理事長(NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク)、堤和也理事長(川崎信用金庫)、ロウル、川崎渉社長(川崎ブレイブサンダース)、MARUKADOのメンバーとパシャリ 【©KAWASAKI FRONTALE】

贈呈式で登壇した川崎フロンターレの吉田明宏社長、川崎ブレイブサンダースの川崎渉社長が口を揃えていたのは「チーム川崎」という言葉だった。

「川崎信用金庫様と、このような贈呈の機会に結び付けられるパスを送れたこと、大変うれしく思います。スポーツの力で、子どもたちや地域の皆さまのハブとなり、笑顔につながる取り組みを継続し、川崎の未来へと結びつけてまいります。今後とも『チーム川崎』の一員として、皆さまと共に歩んでいければ幸いです」(吉田社長)

「支援の輪が広がったことを大変嬉しく、また誇らしく思っております。『チーム川崎』が一丸となり、川崎の未来を担う子どもたちに、美味しい『三角おむすび』を届けられることは、何よりの喜びです。子どもたちが健やかに、元気いっぱいに育ってくれることを願っております」(川崎社長)

両者の思いは同じで子どもたちが安心して育っていける街を作ること。そこに業界の垣根もない。

「私たちはB to BやB to Cのつなぎ役をする仕事が多いですが、今回は2つの2チームがつないでくれました。SDGsは誰が、ではなくチーム全体でやっていくことで持続可能なプロジェクトになると思います」(堤理事長)

各企業、各々がパスを出し合い、一緒にゴールを目指していくことで初めて地域貢献や支援が実現し、みんなが笑顔になれる社会が作られるはず。今後も川崎フロンターレ、川崎ブレイブサンダース、川崎信用金庫を含めた「チーム川崎」で市内を盛り上げる。

(高澤真輝)
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著者プロフィール

神奈川県川崎市をホームタウンとし、1997年にJリーグ加盟を目指してプロ化。J1での年間2位3回、カップ戦での準優勝5回など、あと一歩のところでタイトルを逃し続けてきたことから「シルバーコレクター」と呼ばれることもあったが、クラブ創設21年目となる2017年に明治安田生命J1リーグ初優勝を果たすと、2023年までに7つのタイトルを獲得。ピッチ外でのホームタウン活動にも力を入れており、Jリーグ観戦者調査では10年連続(2010-2019)で地域貢献度No.1の評価を受けている。

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