【インカレ】決勝は筑波大と国士舘大の関東1位・2位対決に! 唯一の関西勢、関西王者の関西学院大は準決勝で散る

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【結果】『ASTRO SPORTS Presents 2025年度 第74回 全日本大学サッカー選手権大会』決勝ラウンド・準決勝

【©JUFA】


 『ASTRO SPORTS Presents 2025年度 第74回 全日本大学サッカー選手権大会』決勝ラウンド準決勝が、12月24日(水)にカンセキスタジアムとちぎで行われた。

 冷たい雨が降りしきる中で行われた準決勝の2試合。第1試合は関東地区第2代表の国士舘大学と関西王者・関西学院大学の"東西対決"となった。ともに準々決勝では延長戦、PK戦まで戦う接戦を制して4強入りを果たしている。試合は東西トップレベルのチームらしく、激しいながらもどちらも譲らない拮抗した展開に。先手を取ったのは国士大。23分、国士大は右サイドバック・沖村大也のアーリークロスに吉岡優希が反応。ペナルティーエリア内に侵入すると、右足を振り抜いて2試合連続となるゴールを決めて国士大が先制する。だが関学大もその5分後の28分、篠原駿太からの横パスを受けた小西春輝が、鮮やかなターンでGKをかわすと振り向きざまのシュートをネットに突き刺して同点に追いつく。両チーム、キャプテンの一撃でスコアを1-1とし同点のまま前半を終えた。
 後半に入ると国士大は準々決勝で決勝点をアシストした小西脩斗を、関学大は準々決勝でゴールを挙げた三宅凌太郎を投入して勝負に出る。国士大はさらに54分「チームに迷惑をかけることもあるが、いい活躍をしてくれることもある暴れん坊」(国士大・前田隆司監督)という皆川春輝を投入。関東リーグでも失点のわずか30秒後に勝ち越し点を挙げるなど"勝負どころ"を嗅ぎつける能力に長けた2年生FWの投入が、試合の流れを国士大に引き寄せる。69分、皆川は相手GKの弾いたボールをフリーの状態で拾うとそのまま豪快なシュートを叩き込んで追加点。さらに76分、小西脩斗からのパスを受けた皆川がペナルティーエリアのすぐ外から狙いすましたシュートをゴール右下に決めて3-1に。皆川の2ゴールで国士大がリードを2点差に広げた。関学大もその後、小西春輝、山本吟侍らがたびたびチャンスを作るが国士大の落ち着いた守備に阻まれてゴールならず。試合は3-1のまま終了し、国士大が2013年・第62回大会以来、11大会ぶりとなる決勝進出を果たした。

 国士大は3年前、同会場で行われた新潟医療福祉大学に敗れて決勝進出を逃した。前田監督は試合前のミーティングで「先輩たちが取り忘れたものを、お前たちがしっかりと取り返せるように」と伝えたという。前半は何度となくピンチもあったが「GKの渡辺勇樹がガッツのあるプレーで2点分くらいセーブしてくれた」と失点を最低限に防いだ守備陣の奮闘に目を細めた。決勝進出は11大会ぶりとなる。今年2月に亡くなったサッカー部の創設者でもあり初代主将、そして長く国士大監督を務めた大澤英雄・国士舘理事長に「いい報告を届けたい」と、前田監督は今もベンチで戦況を見つめる大澤元監督の遺影に優勝を誓った。

関西学院大を引き離す3点目を決め、前田監督とゴールを喜び合う国士舘大・皆川春輝 【©JUFA】


 2試合前は関東地区第7代表の日本体育大学の関東王者・筑波大学の関東対決となった。リーグ戦の戦績は筑波大の2戦2勝。また2016年のインカレ決勝では両チームが激突し、筑波大が8-0と歴史的な大勝で日体大を下して優勝を果たした。日体大はリーグ戦と8大会前のリベンジ、二重の雪辱を果たす機会となった。だが、先手を取ったのは筑波大。序盤の10分、大谷湊斗が上げたクロスを小林俊瑛が頭で合わせるがこれは日体大のGK・原田眞透が弾く。しかしそのボールを清水大翔が左足のダイレクトシュートで蹴り込んで先制点を挙げる。追加点こそなかったものの、その後も試合は筑波大が主導権を握り、筑波大優先のまま0-1で前半を終了した。
 1点を追う日体大は後半開始早々の47分、準々決勝でもゴールを挙げたルーキーの天野悠斗を投入。すると天野は投入直後にセンターサークル付近から目の覚めるようなロングシュートを放ち筑波大ゴールを強襲。これは筑波大GK、浦和内定・佐藤瑠星が弾き出したものの、試合の流れは少しずつ日体大へ。「相手のサイドハーフをしっかりこう引きずり出した中で、サイドを起点にして前に出る。落ち着いて平面で勝負していこう」(日体大・⽮野晴之介監督)という日体大の狙いが形となり、筑波大は押し込まれる展開に。だがそんな窮地の筑波大を救ったのが、「頼りになる男」と筑波大・小井土正亮監督が絶大な信頼を寄せる主将の⼭崎太新(大分内定)だ。70分、筑波大はハーフウェーライン付近で大谷がボールを奪うと、そのままドリブルで一気に前線へ。併走する山崎にパスを送ると「大湊がいい形、いいタイミングでパスをくれたので、あとは流し込むだけだった」という山崎が冷静に決めて追加点。「苦しい試合展開にはなったけど、勝っていたし、チームとしてネガティブな気持ちがなかった。ポジティブに、うまく時間を使いながら試合を進められた」(山崎)。"王者"の試合運びでリードを広げた筑波大は、終了間際の90+1分にも日体大のクリアミスを拾った小林が、冷静にゴールに流し込んでダメ押しの3点目。0-3で日体大に完勝し、2016年以来8大会ぶりとなる決勝進出を決めた。

筑波大の小井土正亮監督が「頼れる男」と評する主将・山崎太新(大分内定)。これまでも大事な場面でゴールを決めてきた 【©JUFA】


 準決勝の結果、12月27日(土)にホンダヒート・スタジアム(栃木県グリーンスタジアム)で行われる決勝の対戦カードは、筑波大と国士大の関東1位・2位対決となった。

 リーグ戦での戦績は、筑波大の2戦2勝と筑波大が有利。しかし筑波大はリーグ優勝をした年にインカレを獲れたことが少なく、リーグ戦・インカレの両方を獲れたのは実に1980年の第44回大会。そのときは中央大学との両校優勝だったため、単独でリーグ戦・インカレの2冠を達成したのは東京教育大時代の1968年、第17回大会まで遡らなければならない。
 一方の国士大は1999年・第48回大会以来優勝がなく、勝てば25大会ぶりの優勝となる。1990年代終盤の国士大はまさに"黄金期"。1996年~1999年まで4年連続で決勝に進出し、うち3回優勝している。国士大は、その4回の決勝すべてに出場している"ミスター国士舘"こと佐伯直哉をコーチに迎え王者の精神を叩き込んだ。国士大が最後に優勝した1999年大会では、奇しくもその佐伯コーチと、筑波大の小井土監督が同じピッチに立ったという因縁もある。
 1999年には失点のきっかけにもなった小井土監督は「いい響きではないかもしれないが、自分のリベンジはぜひ選手たちに託したい」と笑う。「国士大の前田監督には、筑波大を倒してこのシーズンを終わりたい、と言ってもらえた。関東リーグというレベルが高い場所で切磋琢磨してきた中、筑波大も国士大に鍛えてもらったし、国士大さんも筑波大に勝ちたいと言っていただけるのはすごくうれしいこと。関東1位、2位という対決の名にふさわしい、これが関東の力だというようなものを見せられる試合にしたい」と、今年最後の対決となる"関東決戦"に意気込んだ。


※表示スコアは左側チーム対右側チームのスコアで表示。

(文・飯嶋玲子)

【©JUFA】

3位表彰

3位:関西学院大学(関西地区第1代表) 【©JUFA】

3位:日本体育大学(関東地区第7代表) 【©JUFA】

全試合結果と得点者


国士舘大 3(1-1)1 関西学院大
 得点者)【国士大】吉岡優希、皆川春輝×2【関学大】小西春輝

日本体育大 0(0-1)3 筑波大
 得点者)【筑波大】清水大翔、山崎太新、小林俊瑛
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著者プロフィール

一般財団法人全日本大学サッカー連盟は、大学サッカー界全体の競技力向上を目指すとともに、フェアプレーの実践やスポーツ文化の振興などを目的として活動しています。全日本大学選抜の活動をはじめ、全国9地域の大学代表が競う『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)、『総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント』といった全国大会、選抜チーム地域対抗戦『デンソーカップチャレンジサッカー』、日韓両国の大学選抜が対戦する『DENSO CUPSOCCER 大学日韓(韓日)定期戦』などを実施しています。

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