【選手がレポート!猿レポ】NTTリーグワン2025-26 D2 第2節 対清水建設江東ブルーシャークス戦
試合後レポート猿レポを担当させていただきます、プロップの猿渡です。
12月20日(土)、NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 ディビジョン2第2節、清水建設江東ブルーシャークス (以下、江東BS )との試合が、福岡県にある“東平尾公園博多の森陸上競技場” で行われました。
対戦相手の江東BSとは、昨シーズン1敗1分と負け越している相手。
ビジターゲームではありましたが、昨季も同じ第2節で対戦し、悔しい敗戦を喫しました。
しかし、それはあくまでも昨シーズンの結果。
その悔しさも、積み重ねてきた時間も、すべてを力に変えるために私たちは準備を重ねてきました。
第1節で掴んだ勝利の勢いを、江東BSにしっかりとぶつけ、ホストゲームならではの多くのChargerの声援を力に変え、このホストゲーム開幕戦で必ず勝利を掴み取りたい。
江東BS戦の試合メンバーはこちら
https://www.kyudenvoltex.com/game/p148
《試合内容・結果》
快晴の青空が広がる。強い日差しと心地よい暖かさ。まさに絶好のラグビー日和。
待ちに待ったヴォルテクスのホストゲーム開幕戦。
その瞬間を見届けようと、3000人を超える人々が試合会場に集い、声援と期待が重なり合い、会場の一体感は刻一刻と高まっていく。
そして、その熱気を切り裂くように、試合開始の笛が鳴り響きます。
この試合、先制点を掴んだのはヴォルテクス。
前半8分。
江東BS陣ゴール前でのラインアウトを起点に、ヴォルテクスがモールを形成するも思うように前進できず。
すぐさま切り替え、フォワードによる近場の連続アタックへ。
最後はプロップのファイアラガ望サムエル選手が剛脚を活かし、相手ごと体を押し込んでトライ。
スコアを7-0とし、欲しかった先制点を獲得します。
中盤のラインアウトからバックスへボールを展開すると、センターのペペサナ・パタフィロ選手が鋭いステップでディフェンスを突破。
勢いそのままサポートに走り込んだ選手たちと細かくパスを繋ぎ、タックルを受けながらも確実に前進を重ねます。
最後はフッカーの王鏡聞(ワン・キョンムン)選手が2試合連続となるトライを決め、追加点。スコアを14-0とします。
さらに前半24分。
ヴォルテクスの激しいディフェンスからグラウンド中央付近でペナルティを獲得すると、ヴォルテクスの信頼の右足、ウイングの萩原蓮選手がペナルティゴールを確実に沈め、17-0。
試合の入りとしては、これ以上ない立ち上がりを見せます。
このまま主導権を握り続けたいヴォルテクスでしたが、前半28分。
自陣でのペナルティから江東BSに一気に陣地を進められ、最後はラインアウトモールを押し切られトライを許し、17-7。今試合初失点を奪われてしまいます。
しかし、それでもヴォルテクスの勢いは止まりません。
再び中盤のラインアウトを起点に、チームの勢いを象徴するかのような連続アタックでゴール前へ。
相手のペナルティを誘発し、この試合に向けて用意していたサインプレーからトライ。
かと思われましたが、ミスによりキャンセル。
幻のトライとはなったものの、取り切れる手応えを掴みます。
前半終了間際には、江東BSのペナルティから得たペナルティゴールをしっかりと決め、追加点。
スコアを20-7とし、ヴォルテクスリードで前半を折り返します。
後半10分。
スクラムでプレッシャーを受け、空いたスペースを突かれてトライを許し、スコアを20-14と詰め寄られてしまうと、さらに後半15分。今度はゴール前スクラムを起点に再びトライを奪われ、点差は一気に縮まります。
その後も後半26分、32分と立て続けに得点を許し、4トライ連続失点。
スコアは20-33と逆転を許してしまいます。
それでも、ここで終わらないのがヴォルテクス。
Chargerの声援を背に、がむしゃらに走り、何度もタックルで刺さり、ボールを持っては体をぶつけ突破を試み続けます。
後半37分。
江東BSのペナルティからチャンスを得ると、陣地を前進。
ラインアウトモールでプレッシャーをかけ連続ペナルティを獲得。再びゴール前へ迫ります。
再度ラインアウトモールで仕掛けますがなかなか押しきれず、今度は近場をフォワードで攻めてじわりじわりと前進。
最後は巧みなパスワークで一気にバックスへ展開し、ウイングの萩原蓮選手が飛び込んでトライを奪取。
そしてプレッシャーのかかる状況の中でも、萩原選手は落ち着いてゴールキックを成功。
スコアは27-33。点差は6点。
残り時間は約3分。1トライ1ゴールで逆転可能な状況となり、江東BSのキックオフで試合再開。
終盤、互いに疲労がピークを超える中、右へ左へと大きくボールを動かし、スペースを探ります。
しかし、ディフェンスのわずかな隙を突こうと投じたパスをカットされ、そのままトライを奪われ失点。
そして、試合終了の笛。
最終スコアは27-40。
あと一歩届かず、ヴォルテクスは悔しい敗戦となりました。
《個人的見解と次戦に向けて》
前半は、限られた準備期間の中でも積み上げてきたものをしっかりとピッチで表現し、理想的な入りを見せることができました。
フィジカル、テンポ、精度。
普段よりも短い準備期間という難しさがある中でも、ホストゲーム開幕戦に懸ける想いが、そのままプレーに表れていた前半だったと思います。
それでも、後半の苦しい展開の中で27-33まで追い上げ、最後の最後まで逆転を狙い続けた姿勢は、どんな状況でも戦い抜く今シーズンのヴォルテクスの強さを示すことができたと思います。
Chargerの声援を背に、誰一人として下を向かなかったことは、確かな収穫です。
結果は敗戦。
しかし、この試合で得た手応えと課題を正面から受け止め、ヴォルテクスはここからさらに積み上げていきます。
この悔しさを、次節へ。短い準備期間を言い訳にしないためにも、次は結果で示します。
《今週の裏ストーリー》
今回の江東BS戦は、ホストゲーム開幕戦。
その特別な一戦に向け、前日練習後に行われたジャージプレゼンテーションは、これまでとは少し違う形で行われました。
普段は試合前日のミーティングで、監督から試合メンバーの一人ひとりにジャージが手渡されます。
しかし今回は、SURGERS 【ヴォルテクス独自の名称。試合メンバー外となった選手たちが、チームを内側から支え、日々のトレーニングで自分自身とチームを成長させ続ける存在】から、試合に臨む選手へジャージが渡されました。
SURGERSの選手たちにとって、そのジャージは「本当は自分が着てグランドに立ちたかった」一着。
だからこそ、その想いを託された試合メンバーに、甘いプレーは許されません。
もちろん、そんな覚悟のない選手は一人もいませんが、試合のジャージを着るということは、託された想いを背負い、ヴォルテクスの代表として戦う責任を負うということでもあります。
試合はチーム一丸で戦うもの。
しかし、実際にグランドに立てるのは23人だけ。だからこそ、
「こいつにジャージを託してよかった」
「次は自分がこのジャージを着て戦う」
そんな想いが積み重なっていく。
チームメイトであり、同時にライバル。
競争の世界の中で、それぞれが自分の立ち位置を虎視眈々と狙い続けている。
試合に出るために。
そして、試合に勝つために。
尊敬される存在であること。
託される存在であること。
「任せても大丈夫」と思ってもらえる存在であること。
その積み重ねがチームの一体感を生み、ヴォルテクスをさらに強くしていくと考えます。
この先も続くシーズンの中で、試合に出場するメンバーはすべての想いを大切にし、グランドに立つときには、そのすべてを相手にぶつけて戦っていく。
そんな覚悟を、改めて胸に刻む。
気持ちの入った、特別なジャージプレゼンテーションとなりました。
試合前には、決められた時間の中で「試合前捕食」を摂ります。
目的はエネルギー補給。内容は炭水化物中心。
ただしこの捕食、困ったことに美味しい。
食べるのが好きなプロップ的には「満足感はあるけどまだいける」が一番危ない。ある意味修行。
食べたい気持ちを抑え、試合で動ける身体を選ぶ時間。
何事も適量。
『食べ過ぎ注意』
試合前の最難関ミッションです。
《最後に》
次戦となるNTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 ディビジョン2第3節は、12月27日(土)に福島県にある「ハワイアンズスタジアムいわき」で、日本製鉄釡石シーウェイブス(以下、釡石SW)と対戦予定です。
開幕戦から3連戦、そして2025年内最後の一戦。
舞台はビジターゲーム、相手ホストエリアの福島県です。
開幕から2試合を終え、現在の戦績は1勝1敗。
昨シーズンは、強いフィジカルと高い得点力を誇る釡石SWと2度対戦し、いずれも接戦を制して2勝を掴み取りました。
今シーズンのヴォルテクスは、また一段階進化しています。
その“新しい力” を思い切りぶつけ、この一戦で必ず勝利を掴み取る。
年内勝ち越しを決めて気持ちよく年を越し、
そして1月、福岡でのホストゲームへと繋げていけるよう、チーム一丸となって準備を進めていきます。
『猿渡 康雄ってどんな人?』
と思われる方もいらっしゃるかと思いますのでこの場を借りて私のInstagramのURLを貼らせて頂きたいと思います。
興味のある方はぜひチェック&フォローをお願いします!
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ