西口直人、西垣雅矢ら中継ぎ陣が奮闘見せた1年 岸孝之は通算400登板達成【東北楽天ゴールデンイーグルス2025:投手編】
3年連続リーグワーストだったチーム防御率はリーグ4位タイの3.37とやや良化
しかし、今季規定投球回に到達した投手は0人。なかでも昨季2桁勝利を挙げた早川隆久投手は2勝8敗、防御率4.35、藤井聖投手は6勝7敗、防御率3.20に終わるなど、先発陣に課題が残った。しかし、その一方で、西垣雅矢投手はリーグ2位の63試合に登板すると、西口直人投手はトミー・ジョン手術を乗り越え、52試合で防御率1.07を記録。昨季から中継ぎに転向した藤平尚真投手は今年も安定した投球を披露するなど、中継ぎ陣の活躍が目立った。
最年長・岸孝之は通算400試合先発登板を達成
また、6月12日中日戦、7回無失点の好投でチームの連敗を止めた後のヒーローインタビューで残した「こんなもんじゃないぞイーグルス」という言葉も話題に。後日、この言葉がデザインされたタオルが発売されると、チームの終盤戦ポスターにも用いられるなど、プレー以外の部分でも最年長としてチームをけん引した。通算200勝まであと「30」。来季の活躍にも期待がかかる。
2年目・古謝樹も奮闘 チームトップタイの7勝をマーク
また、9月26日の福岡ソフトバンク戦では、6回途中1失点と試合をつくり、キャリア初の100投球回に到達。5勝8敗だった昨季と比較すると、今季は19試合で7勝7敗と、大きく成長した姿を見せた。来季は、中継ぎ陣の負担を減らすためにも、7回まで投げ切る試合を増やしたいところだ。
西垣雅矢がチームトップの63試合に登板
以降も安定した投球を続け、終盤には勝ちパターンに。63試合を投げて、7勝1敗、14ホールド、21ホールドポイント、防御率1.96と大躍進の1年を過ごした。また、7勝は古謝投手に並んでチームトップの成績だ。シーズンを通して、西垣投手の熱投が試合の流れを変え、チームに勝利を呼び込んだと言えるだろう。
西口直人がトミー・ジョン手術からの復活劇
5月13日千葉ロッテ戦、同点で迎えた9回表、5番手としてマウンドに上がると、2三振を含む3者凡退に封じる。すると直後の9回裏、チームは渡邊佳明選手の犠飛でサヨナラ勝利。西口投手は1003日ぶりの勝利を手にし、ヒーローインタビューでは「うれぴー!」と喜びを爆発させた。
以降も安定した投球でブルペンを支え、7月6日には開幕から26試合連続無失点の球団記録を樹立。同8日に今季初失点も、結果として52試合で3勝1敗、31ホールド、防御率1.07と圧倒的な成績を残し、見事な復活劇を見せた。
中継ぎ転向2年目・藤平尚真は29試合連続無失点で球団新記録樹立
加治屋蓮は新天地で躍動 内星龍も先発・中継ぎの両起用をこなす
ルーキー2投手も堂々の一軍デビュー
中込投手は5月4日オリックス戦、9回表11点リードの場面でマウンドへ。2死から連打でピンチを招きながらも、無失点に抑え、大学の先輩にあたる田中貴也選手とのバッテリーで記念すべきプロ初登板を終えた。
昨季2桁勝利の早川隆久&藤井聖は苦難の1年に 来季は復活なるか
早川投手は、4月4日千葉ロッテ戦、7回1失点で今季初勝利も、そこから約2カ月半白星から遠ざかるなど本来の力を発揮できず、7月4日の登板を最後に一軍登録を抹消。以降は二軍での調整が続いた。9月3日に再昇格し、同日の埼玉西武戦に先発も、3回途中6失点と先発としての役割を果たすことができず。登板数、白星数ともにキャリア最小で5年目のシーズンを終えた。なお、9月末に左肩後方関節唇クリーニング術を受け、試合復帰まで4〜5か月を要することが発表されている。
5月16日福岡ソフトバンク戦で今季初勝利も、勝ち星は伸び悩み、9月に先発した4試合のうち3試合では、いずれも4回持たないなど、悔しいシーズンに。その一方で、福岡ソフトバンク戦は5試合に登板して3勝1敗、防御率1.52と鷹キラーとして役割を発揮している。
則本昂大は海外FA権の行使も、ドラフトでは即戦力投手を複数獲得で投手力向上へ
しかし、今年のドラフト会議では、1位に花園大学・藤原聡大投手、2位に早稲田大学・伊藤樹投手、6位に第96回都市対抗野球大会で橋戸賞(最優秀選手賞)を受賞した王子・九谷瑠投手を獲得するなど、即戦力投手を複数獲得している。また、前田健太投手の加入も決まっている。来季は投手力のさらなる向上が見込まれる東北楽天、オープン戦からし烈なローテーション争いが見られそうだ。
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