【全日本2歳優駿】パイロマンサーが無敗で頂点 「憧れのケンタッキー」へ、まずはUAEダービーが目標に
今回の勝利でパイロマンサーは通算3戦3勝、重賞は初勝利。岩田望騎手、吉村圭司調教師ともに全日本2歳優駿は初勝利となった。
なお、ゴール手前で強襲した田口貫太騎手騎乗の3番人気タマモフリージア(牝2=栗東・大橋勇樹厩舎)がクビ差の2着、ベストグリーンはさらに1馬身差の3着に敗れた。
無敗の地方馬と叩き合い、残り100mからファイトバック
直線半ばでいったん、ベストグリーンがパイロマンサーをかわして前に出る。しかし、ここから踏ん張ったパイロマンサーと岩田望騎手がファイトバックすると、残り100mを切って今度は完全に差し返したのだ。そして、返す刀で大外から強襲してきたタマモフリージアも退けてのゴールだった。
「ナイターも左回りも初めてで、馬が本当に戸惑っていたのですが、その中でよく走ってしのいでくれました。最後の直線も抜け出した時に少し気を抜くようなところがあったのでヒヤッとしましたが、先にゴールしてくれて良かったです」
岩田望騎手の言葉通りなら、パイロマンサーは今回のレースで100%の能力を出し尽くしたわけではない。レース中に戸惑い、最後も気を抜きながらでも得た勝利なのだから、新ダート2歳王者の本当の力はまだまだ奥に秘められていると見ていいのではないか。
「ケンタッキーダービーへ繋がっていけば」
「ケンタッキーダービーと言えば、ユタカさん(武豊騎手)とスキーキャプテンが挑戦したレースが印象に残っています。まだ私は競馬の世界に入る前で、テレビで見ていました。憧れであり、夢のようなレースですよ。一戦、一戦、良い結果を出して、そこに繋がっていけばと思っています」
日本生まれのゴドルフィンブルー、“本拠地”ドバイでの快走を期待
「サウジからドバイへの転戦は楽ではないですからね。UAEダービーに行きたいとは思っていますが、そこ一本で行くかはオーナーと相談していきたい」
ドバイが本拠地でもあるゴドルフィンのダートホースと言えば、今年は3歳のナルカミがダート三冠の最終戦・JpnIジャパンダートクラシックで鮮烈な圧勝を飾って競馬ファンの度肝を抜いた。そして、また1つ下の世代からも新たな砂のチャンピオンが誕生した。来年春はお膝元で日本生まれのゴドルフィンブルー、パイロマンサーが大暴れすることを期待したい。(取材・文:森永淳洋)
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