なぜヘラクレスはAに勝てないのか 関西大学ラグビー入替戦 大阪体育大学は立命館大学に屈し「五度目の正直」ならず
重ねて、「なぜ、その差が生まれるのか」と問われ、羽田は「ここぞの場面での集中力と取り切る意識。技術での差はあまりないと思うが、マインドの部分が大きい」と振り返った。
主将の堀田凌永から「『この負けがあって良かった』と、後から振り返ることができるようなチームにしてほしい」と後を託され、主将を務めた。
また、新たにメンタルトレーニングを導入した。5月の春季トーナメントでAリーグの摂南大学に、昨年の入替戦のような逆転負けを喫し、焦りを生じる心の部分に課題があると考えた。
日本スポーツ心理学会会長で長年、日本代表選手やプロ野球チームの心理サポートにあたる土屋裕睦スポーツ科学部教授に協力を仰ぎ、大学院での教え子の近藤みどり・国立スポーツ科学センター研究員や土屋教授らの指導で、個人の力を結集して成果を出せる集団をつくるチームビルディングに夏以降、5回にわたって取り組んだ。
記者会見。長崎正巳監督は「Bリーグの中で切磋琢磨し、成長することは難しい」と話した。
実力が拮抗するAリーグは、ある意味、すべての試合が「死闘」だ。春季トーナメント優勝の立命館大学が7位に沈み、2年前は名門・同志社大学ですら入替戦に回った。2連覇した天理大学の得失点差は292点。2位の京都産業大学は139点。一方、B1リーグの大体大は318点。Bリーグは実力にばらつきがあるのが現状だ。羽田が会見で話した「ここぞの場面での集中力と取り切る意識」は、勝つか負けるかぎりぎりの修羅場を重ねなければ、体得できない。
「五度目の正直」も果たせなかった。
「後輩に託すことは」と聞かれ、羽田は「今までいろいろやってきた中で負けているので、新しい風を取り入れてほしい」と語った。「新しい風」とは。その意味を模索する、辛い1年が始まる。
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