【UFC】フライ級戦線:王座に就いたジョシュア・ヴァン、有力な一角となった平良|2025年12月時点

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【UFC】

チャンピオンの圧倒的な治世が、ファイター本人に制御できない外部の要素で終わることは誰も望んでいない。しかし、それも格闘の世界では起こることであり、アレシャンドレ・パントージャはジョシュア・ヴァンとの試合の序盤で肘を負傷した。

UFC史上2番目に若い男性チャンピオンになったヴァンにしても、自分でできる範囲のものしかコントロールできない。ただ、ヴァンにとって幸運なことに、王者としての自らのレガシーを刻もうとする彼の前には、いくつかの選択肢がある。

現在のフライ級戦線を見てみよう

チャンピオン ジョシュア・ヴァン

前戦:アレシャンドレ・パントージャにテクニカルノックアウト勝ち(2025年12月6日)
次戦:未定

【 Ed Mulholland/Zuffa LLC】

相手の負傷によるタイトル獲得は決して理想的なものではないが、ヴァンはUFC 323でパントージャと対戦するまでに、ベルトを勝ち取ることのできる位置につけるだけの実績を残してきた。パントージャとの試合は、なんと24歳のヴァンが2023年6月にロースターに加わってから10回目のオクタゴン登場。そして、この試合において、ヴァンは機会に恵まれれば自らの幸運を切り開いていけるアスリートだった。ケガが治ればパントージャがタイトルを取り戻しにかかるだろうが、ヴァンには最初のタイトル防衛戦で平良達郎や、2025年ラストイベントでのブランドン・ロイバル対マネル・ケイプ戦の勝者と戦うこともあり得る。

1)アレシャンドレ・パントージャ

前戦:ジョシュア・ヴァンにテクニカルノックアウト負け(2025年12月6日)
次戦:未定

【Chris Unger/Zuffa LLC】

2023年7月にタイトルを勝ち取って以来、パントージャは無敵に見えていた。デメトリアス・ジョンソンの伝説的な時代がありながらも、フライ級史上最高のファイターはパントージャではないかとの声も上がっていたほどだ。その議論はT-Mobileアリーナで一時停止することになる。パントージャが全力で戦えるようになるまでどれだけかかるかは分からない。しかしながら、その時誰がベルトを手にしていようが、復帰してすぐにタイトル戦に挑む権利がパントージャにあるのは確かだ。

2)ブランドン・ロイバル

前戦:ジョシュア・ヴァンにユナニマス判定負け(2025年6月28日)
次戦:マネル・ケイプ戦(2025年12月13日[日本時間12月14日])

【Cooper Neill/Zuffa LLC】

インターナショナルファイトウイークにジョシュア・ヴァンとの試合を受けたとき“ロー・ダーグ”ことブランドン・ロイバルは自分のランキングが下がるリスクを抱えていた。そのリスクを抱えながら、オクタゴンで自分に期待されることをやってのけた。そう、ショーを見せたのだ。自ら“UFCフライ級で最高にエキサイティング”と称するロイバルは、後にチャンピオンになるヴァンと激戦を繰り広げ、最終的にきわどい判定でこの試合を落とした。2025年のベストマッチの1つに数えられる試合だった。今年最後の試合でケイプを倒せば、2024年10月に平良にスプリット判定していることから、ロイバルがタイトル戦の筆頭候補と言えるかもしれない。

3)平良達郎

前戦:ブランドン・モレノにテクニカルノックアウト勝ち(2025年12月6日)
次戦:未定

【Chris Unger/Zuffa LLC】

平良が1人の有望株かられっきとしたコンテンダーへと変わったのは、およそ1年前のこと。しかし、過去5年間を代表するフライ級チャンピオンの1人をテクニカルノックアウトで倒したことで、その座はさらに強固なものになったと言える。“ジ・アサシン・ベビー”ことモレノを相手に決して臆することなく、動じることもなかった平良は今、日本人ファイターとしてのUFCチャンピオン候補の筆頭となっている。

4)ブランドン・モレノ

前戦:平良達郎にテクニカルノックアウト負け(2025年12月6日)
次戦:未定

【Chris Unger/Zuffa LLC】

モレノはレフェリーの方を見つめ、なぜ平良戦でのストップがこれほど速くかかったのかを不思議に思わざるを得なかった。結果としてメキシコの元王者は、再びタイトルマッチに挑むまでいくらかの仕事に取り組む必要がある。いまだ32歳ながらも、確実にダメージは蓄積しているモレノにとって、タイトル戦の機会を手にするためには2026年に複数の勝利を上げることが条件となってくる。しかし、モレノ自身の実績は確かであり、パントージャはしばらくの間、戦線から外れる。そんな中、モレノはフライ級の有力選手であり続けるはずだ。

5)アミル・アルバジ

前戦:ブランドン・モレノにユナニマス判定負け(2024年11月2日)
次戦:未定

【Jeff Bottari/Zuffa LLC】

ケガによる離脱と2024年のモレノ戦の敗北を受け、アルバジはいまだ荒野をさまよっている。8月に平良とメインイベントでの対決を予定していたものの、負傷によって復帰は妨げられた。2023年にカイ・カラ・フランスを倒してからの勢いを取り戻すには、安定した結果を出していくことが必要だろう。

注目株:マネル・ケイプ、アスー・アルマバエフ、堀口恭司

マネル・ケイプはすべてが噛み合い始めたように見える。2025年ラストのUFCスケジュールで見事な戦いを見せることはできるだろうか。ブルーノ・シウバとアスー・アルマバエフを連続でフィニッシュしたことでかつてない好調さを見せているケイプ。ロイバルに対しても同じことができれば、2026年にはタイトルに向けた真のチャンスが訪れるはずだ。

そんな彼らを一歩外側から見ているのがアスー・アルマバエフと堀口恭司。アルマバエフはカタールでアレックス・ペレスに1本勝ちし、勢いに乗っている。2023年8月にUFCに参戦してから、アルマバエフは6勝1敗を記録しており、唯一の敗北はケイプに喫したものだ。一方、オクタゴンに戻ってきた堀口はドーハでタギル・ウランベコフに完勝し、タイトル戦線に名乗りを上げている。いずれもファイターもこれから2勝か3勝を上げれば、来年に見逃せない一角となるだろう。
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