中日が現役ドラフトで根尾昂を出さない理由──そこには“現実”がある
そんな見出しをネットニュースで見かけることがある。
しかし、現実的に考えれば、中日が根尾を放出する可能性は極めて低い。
理由は、単に「選手として期待しているから」だけではない。
むしろ、球団利益の視点で見たときに“あまりに旨すぎる存在”だからだ。
■ 年俸1050万円なのに“利益効果はスター級”
2軍生活が続く20代中盤の選手で、これほどの人気を持つケースは珍しい。
・グッズ売上
・チケット需要
・ファンの注目度
・メディア露出
・SNSでの話題性
1050万円という年俸で、これだけの利益をもたらす選手は稀だ。
費用対効果は圧倒的。
球団経営の視点に立てば、根尾は“極めてお得な選手”である。
こんな旨すぎる存在を、現役ドラフトで手放す可能性は低いだろう。
■ 「ブランド価値」は斎藤佑樹を彷彿とさせる
この構図は、日本ハム時代の斎藤佑樹に近い。
斎藤は成績のわりに長く現役を続けられた。
その大きな理由は、まさに“ブランド価値”だった。
そして根尾も、同じタイプの価値を持つ選手だ。
・ドラゴンズジュニア出身
・高校野球の大スター
・地元出身のドラフト1位
・プロ初ホームランは満塁本塁打
・野手から投手転向した
・医者になれるほど頭脳明晰
ここまで揃えば、成績がどうであれ球団内で特別扱いされるのは当然だ。
ましてや、これほどの“旨すぎる存在”を、中日が手放すのは痛すぎる。
■ “他球団で活躍”という未来も球団利益を直撃する
ただ、根尾が中日で活躍せずに引退しても、球団としてこう言い訳できる。
・「素材を活かしきれなかった? 他球団でも二の舞だと思うよ」
・「スカウティング不足? ドラフトでは競合してたじゃん!」
・「つまり根尾自身の努力が足りなかったんだよ」
つまり、批判の矛先はそこまで球団には向かわない。
中日が避けたいのは、“放出した後に根尾が覚醒する”という未来だ。
根尾が他球団で活躍した瞬間、世間の評価はこう変わる。
・「やっぱり中日の育成が悪かった」
・「ポジションをいじり過ぎて迷走したのでは?」
・「中日は才能を活かせない球団だ」
これは単なる野球ファンの反応では終わらない。
球団の“育成イメージ”を直撃して、球団利益にも影響する。
・キューバなどから育成選手の派遣が減る
・ドラフト前に有力選手から水面下で敬遠される
・「中日は若手を伸ばせない」という批評がメディアに出る
根尾は“高校野球の大スター”として注目されてきた存在だ。
その根尾が移籍先で急に活躍したら、中日としては致命傷となる。
つまり、「他球団で活躍されたら、中日の球団利益にも影響する」という理由からも、根尾を現役ドラフトで放出する可能性は極めて低いわけだ。
■ 根尾を出すか残すか──中日の姿勢が問われる局面
私は「根尾が中日で主力として活躍する未来」をイメージできない。
だからこそ、新しい環境でプレーする姿を見てみたいという気持ちがある。
例えば、日本ハムの新庄監督のもとで根尾がどんな選手に育つのか──
想像しただけでも、かなり興味をそそられる。
もし中日が、「根尾を放出する」という決断を下したなら、それは単なる戦力整理では終わらない。
“選手の未来を大切にする球団”
という評価に変わるだろう。
もちろん、球団利益の視点から考えれば、根尾を出さない可能性のほうが圧倒的に高いわけだが。
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