「手だけで戦う野球」が面白すぎた。準硬式×Baseball5、大学生の挑戦が教えてくれること
ボールひとつあればできる「野球」のおもしろさ
Baseballは、確実に準硬式野球界に普及しつつある。関東連盟の大会出場だけではなく、先日行われた甲子園大会でも3年連続でこのBaseball5の取り組みが行われている。全国の大学準硬式野球部員にも広がりつつあるBaseball5。バットやグローブを必要とせず、ボールひとつあれば場所を問わずどこでもできることが特徴である。また、男女混合種目であるという点が最大の特徴である。フィールドに立つ5人のプレイヤーのうち、男女ともに2名以上が出場する必要がある。戦術やポジションの配置、選手起用など戦い方にも奥深さがあるのだ。
この男女混合という点が準硬式野球と通ずるポイントがある。準硬式野球は女子選手の受け入れを積極的に行っている。高校生で終わるのではなく、その先も野球を続けられる窓口にと各大学が積極的に勧誘を行っている。実際、今回大会に出場している選手の中にも、女子選手としてプレーしている選手や関東連盟で取り組んでいる「関東準硬式レディース」の活動に参加している学生がいる。準硬式×Baseball5の”二刀流”をまさに体現しているのだ。
ユースオリンピックの正式種目として世界的に注目が高まっているほか、日本でもBaseball5高校日本代表の学生が甲子園の始球式を務めるなどその気運は高まりつつある。先週出場したJUNKOBLAZE5に続きこの日は、JUNKOBloomが関東予選に挑んだ。
元プロ野球選手や日本代表がいる強豪相手に立ち向うJUNKOBloom
【第1試合】VS 東京ヴェルディ・バンバータ
1セット目:✕1‐11(4回コールド)
2セット目:✕2-11(4回コールド)
初戦の相手は、第1回、第2回大会ともに全国ベスト4の強豪東京ヴェルディ・バンバータ。Baseball5日本代表で元読売ジャイアンツの辻󠄀東倫選手を擁しており、今大会も注目のチームである。初回、日本体育大学3年常世遥斗が安打とエラーでチャンスを作ると3番の青山学院大学・中川雄偉(4年=青山学院高等部)の内野ゴロの間に先制に成功。しかし、相手の強打に圧倒され、試合のリズムを握られてしまう。そんな中、守備では辻󠄀選手の強烈な打球をショートに入った都留文科大学・白尾香穂(3年=小松大谷)がさばき、アウトにするなど徐々に打球のスピードへも対応力を魅せた。結果、2セットともコールド負けとはなったものの、チームとして連携面で必要なことなどを確認できた2試合となった。
【第2試合】VS Hi5Tokyo
1セット目:✕0-19
2セット目:✕0-7
2試合目の相手は、高校時代日大三高で甲子園優勝を経験した吉永健太朗選手が代表を務める強豪Hi5Tokyo。この試合は、相手の進塁打や守備の間を狙う巧みな打撃に終始圧倒されたものの、2セット目では失点を減らし、守備の作戦も徐々に結果に繋がるようになっていった。あとは、攻撃面。相手の打撃を参考に守備の間を狙って得点に繋がる攻撃を展開していきたい。
【第3試合】VS GIANTS
1セット目:✕0-11(4回コールド)
2セット目:✕4-6
3試合目の相手は、第1回、第2回大会ともに準優勝で、読売ジャイアンツの球団職員を中心に結成されたGIANTS。元読売ジャイアンツ、東北楽天ゴールデンイーグルスで活躍した和田恋選手も出場していた。1セット目は和田選手と中心に打撃で圧倒された。しかし、2セット目積極的な走塁と相手の守備の間を狙う打撃がついに形となる。1年生で今大会に出場した帝京大学・廣瀬開(東亜学園)が1、2塁間を狙う打撃で出塁すると國學院大学・金子裕人(4年=静岡)が執念のタイムリーを放つなど4点を奪い、食らいつく。最後、一打同点のチャンスを作るも追いつくことはできず惜敗。ただ、最終戦に向けて兆しが見えた2セット目であった。
【第4試合】VS MINATO Surpass
1セット目:✕0-14(4回コールド)
2セット目:✕2-4
最終4試合目の相手は、地域への競技普及活動にも積極的に取り組まれているMINATO Surpass。1セット目は、男女問わず痛烈な打球を放つ相手打線に翻弄され、4回コールド負け。最後何とか一矢報いたい2セット目、國學院大學・高橋浩生(4年=就実)が猛打賞の活躍で打線を牽引。試合後には、MINATO Surpass様からスカウティングを受けるほどのインパクトを残した。また、途中出場で入った帝京大学・中谷優斗(1年=横浜商科大学)が守備で躍動。相手の強烈な打球を体を張って捕球。アウトを量産し、接戦に持ち込んだ。最終回、一打同点のチャンスを作るも、あと一歩及ばず。JUNKOBloomの挑戦は、勝利を飾ることはできなかったものの確かな足跡と、準硬らしさをアピールしてくれた。
試合ごとに深まるチームの絆と準硬らしさ
学び続ける姿勢と学生でチーム作りを行う姿はまさに準硬らしさを象徴していた。また、フェアプレー精神の面でも相手のプレーを讃えたり、接触があった際には真っ先に相手を気遣う様子が見え準硬を代表して出場する選手として、紳士な姿も数多く見られた。4年生も数名出場しており、悔しさを隠しきれず来年は関東JUNKO OBで出場したいと意気込むほど。各々がBaseball5を全力で楽しむとともに、準硬式野球との”二刀流”に引き続きチャレンジすることを誓った。
【YouTube配信リンク】
https://www.youtube.com/live/V-q6QYzzm3Q?si=ujfftIs0FoREqCyX
【編集後記】
イベントが「形」になるまでの苦労。
不安や対立、もどかしさを乗り越えた先の喜び
初めてBaseball5の日本選手権に出場させていただきました。まずは出場してくれた男性15名、女性9名計24名の選手たち及び大会関係者の皆様に感謝したいです。7月末に杉山智広理事長と大会に出場しようとミーティングで話し合い、選手集めから練習会の開催、大会出場にあたっての手続きや会議への参加と怒涛の約4か月でした。大会で選手たちが楽しくプレーしている様子を2日間見ることができて、自分自身やってよかったと感じました。甲子園大会でもBaseball5の企画・運営を担当させていただきましたが、形となったときそのやりがいを実感することができます。
記事14本、準硬式を通じて何百人もの人たちと出会った
私は、3年間関東連盟学生委員を務め、今年1年間は学生委員長として準硬式野球に携わらせていただきました。様々な大会やイベントの企画・運営を経験してきて、自分たちが考えたことを形にできること、そして形になった瞬間を自分で見れること。形になるまでには、学生同士で対立したり、先が見えなくなったり苦しむことも少なくありませんでしたが、ここまで様々な方々の支えがあって無事にやり遂げてこれました。学生委員3年間を通して対話すること、そしてよいよいものを追究することの大切さを学び、自分の人生が大きく変わった貴重な経験となりました。準硬式野球を通して何百人もの方と出会い、準硬式野球について様々な話をさせていただきました。
想いはあっても中々広まらない。
そんなもどかしさを抱きながら、自分にできることを模索しました。この1年は自分が”広告塔”になり、準硬式野球を広げる”主人公”になる。そんな想いでYouTubeやラジオ出演、記事の執筆など手段は問わず、多方面に渡って準硬式野球を広めるために活動してきました。OBとなっても、準硬式野球普及のために、自分なりにできることを実行していきたいと思います。
JUNKOWEBには計14本もの記事を執筆、投稿していただきました。1人でも多くの高校生、そして野球人にこの大学準硬式野球という素晴らしい競技が広がることを願っています。
「可能性、ひろがる。JUNKO」
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