南関東から重賞好走馬も参戦!地元サキドリトッケンは笹川翼騎手を背に2歳重賞完全制覇なるか/佐賀・フォーマルハウト賞データ分析

佐賀県競馬組合
チーム・協会

2024年優勝トサノマイヒメ 【撮影:佐賀県競馬組合】

第4回フォーマルハウト賞(2歳牝馬、地方全国交流、ダート1400m)
11月30日佐賀5レース 18時05分発走予定


全国各地の地方競馬から2歳牝馬が集う一戦。対する地元勢は重賞3連勝中のサキドリトッケンがスタンバイしており、同馬が勝つと佐賀2歳重賞完全制覇ということになる。
ここでは2022年に当レースが創設されて以降、過去3回のデータから分析する。

遠征組が優勝

地方全国交流で行われる一戦。ただ、2歳牝馬の長距離輸送に躊躇する陣営も少なくなく、基本的には西日本からの参戦が多くなっている。過去3回では兵庫、高知、大井といずれも遠征馬が勝利。兵庫は22年にワン・ツーだった。

所属別成績 【表1】

上位人気が好走も、3連単は5000円以上

1番人気、2番人気ともに過去3回中2回で3着以内に入った。特に23年は上位人気3頭での決着。ただ、2番人気→1番人気→3番人気という順だったこともあってか3連単は5770円と、人気を考えると好配当だった。
昨年は1番人気が勝ったものの、人気薄(10番人気と8番人気)の地元馬が入り、3連単は3万1170円だった。

人気別成績 【表2】

なぜか逃げ不振

舞台となる佐賀ダート1400mは最もポピュラーなコース設定。直線の引き込み線からスタートし、コースを1周、コーナー4回という形になっている。小回りコースということもあり、同舞台の2024年逃げは勝率24.8%で全脚質の中で最も高いが、当レースでは0%。9番人気10着、4番人気6着、4番人気11着だった。
末脚を伸ばせるタイプの方が好成績で、24年は最後方から2着に入った馬もいた点は興味深い。

脚質別成績 【表3】

上がり39秒未満が2勝

具体的に、どのくらいの末脚を使えればいいのか。下表は上がり3ハロン別の成績。最も信頼できるのは上がり3ハロン39秒未満で、3着内率は100%。
上がり40秒以上で3着以内に入った2頭は1コーナーを3番手と5番手で回っていた。ある程度前に付けられるのであれば、40秒台でも狙えるだろう。

上がり3ハロン別成績 【表4】

理想は400kg台後半

近年は500kgを超える牝馬も珍しくないが、当レースに出走した500kg超えの馬は1頭のみ。400kg台の馬が中心で、好成績は400kg台後半だ。牝馬の中でもどちらかというと馬格がある部類の馬で、過去3回の優勝馬は450kg、458kg、467kgだった。

馬体重別成績 【表5】

誕生月は影響するか?

幼稚園児は同い年同士でも生まれた月によって成長の差が大きく見られることがある。では、サラブレッドの2歳ではどうか。下表は誕生月別の成績。2月生まれは勝率25%でたしかに高いが、サンプルが4頭しかいない点は注意が必要。該当馬の多い3月~4月生まれも3着以内にはコンスタントに入っており、誕生月による差はそこまでなさそうだ。

誕生月別成績 【表6】

好走条件は?

他地区からの遠征馬では3勝以上を挙げるか、重賞3着以内だと連対率50%。大井から参戦の3頭はみな1勝馬のためこの項目には該当しないが、23年ファーマティアーズが勝利を挙げた。
地元馬では2勝以上が好走の最低条件だ。

キャリア別成績 【表7】

データからの推奨馬は?

①兵庫、高知所属馬で3勝以上or重賞3着以内
②南関東所属馬で1勝以上
③地元・佐賀所属馬で2勝以上
④先行
⑤差し・追い込みで上がり3ハロン39秒未満の実績
⑥400kg台後半


ファーマドール(大井)はデビューした門別では未勝利ながら、秋に大井に移籍して2勝。同馬主で大井所属のファーマティアーズは1勝馬の身で23年に当レースを優勝したことを考えると、強力馬を送り込んできた。大井での3戦はいずれも逃げており、内の2番枠に入ったことから逃げが想定されるが、当レースでは逃げの3着内率0%という点が唯一の不安点か。
②⑥に該当。

サラサチャレンジ(川崎)は重賞・兵庫プリンセスカップで2着。その後も重賞路線を歩み、大きくは負けていない。南関東から重賞好走歴の馬の参戦はこれが初。これまでとの比較は難しいが、実績的には上位だろう。
②④⑥に当てはまる。

地元のサキドリトッケンは重賞3連勝中。いずれも上がり3ハロン38秒3以下の鋭い末脚を繰り出しており、4連勝に期待がかかる。ここ2戦で騎乗した渡邊竜也騎手(笠松)は負傷により休養中で、今回は笹川翼騎手(大井)が初めて手綱をとる。
③⑤と、馬体重が増えていれば⑥にも該当。

イルフロッタント(川崎)は1勝馬で重賞好走歴がなく、南関東の他の2頭からは実績がやや見劣るが、ここに入れば上位だろう。
②⑥に当てはまる。

なお今年は①に該当する馬はいなかった。

第4回 フォーマルハウト賞 【出馬表】


文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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