今季39度のマルチ安打を記録したロッテ西川史礁。サブロー監督が示した打撃の理想の形は和田一浩氏。

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千葉ロッテマリーンズ西川史礁外野手 【千葉ロッテマリーンズ広報室提供】

 今シーズン、ドラフト1位ルーキーの西川史礁外野手はマルチ安打を39回 記録した。猛打賞は8度。固め打ちの男だ。

 2度の二軍落ちの際にアドバイスをし続けたサブロー監督(当時ヘッドコーチ)からは、ある具体的なイメージ像を伝えられていた。「和田さんのようなイメージ」とサブロー監督。ライオンズ、ドラゴンズなどで活躍しプロ通算2050安打、319本塁打を記録し、2015年に引退をした日本球界の誇る大打者 和田一浩氏がバッティングタイプとして似ていると分析。分かりやすい理想像の一つとして西川本人と共有していた。

 西川は「凄い選手。甲子園でのタイガース戦でセンター方向にライナーで凄い本塁打を打った映像はアマチュアの時から、よく見ていてめちゃくちゃ憧れがあったので、そう言っていただけて、ものすごく嬉しかったです」と話す。そして「イメージとして、おっしゃっていたことはしっくりと来た」と言う。だから西川は暇さえあると動画で和田氏の現役時代の映像を次から次へと見入った。すると理想の形が少しずつ見えるようになってきた。「腕と身体が離れずに巻き付いているような形で打つイメージ。その形は今、自分も理想の形として、すごく意識しています」と前を向く。

 この若者の魅力はつねに謙虚で、成功体験にいつまでも浸ることなく、逆にうまくいかなかった部分としっかりと向き合い、フォーカスを当てて、成長をしようと前進している点だ。初回の先制適時打を含む2安打(24度目のマルチ安打)を放ち、チームの連敗を7で止める勝利に貢献した8月16日のホークス戦(PayPayドーム)では、それでも試合後は渋い表情でロッカーから出てきた。

 「打った2安打よりも今日の試合で3三振をした悔しさが残っています。打てた嬉しさは忘れました。しっかりと反省をして明日、頑張ります」

 その言葉にこそ、2度の二軍落ちから這い上がった男の真骨頂があった。それこそが今の成長へと繋がっているのだ。結果的に悔しさをバネに飛躍。最終的に108試合に出場。打率・281、3本塁打、37打点の成績を叩き出した。その後、侍ジャパンにも選出され活躍。11月18日には結婚も発表した。マリーンズのみならずプロ野球ファンの注目を集めた背番号「6」。2年目の飛躍に期待だ。

文 千葉ロッテマリーンズ広報室梶原 紀章

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